【英文法 第8章】分詞の見分け方まとめ|大学受験で迷いやすい -ing / -ed を総整理

目次

導入

ここまで第8章では、現在分詞、過去分詞、分詞の形容詞用法、関係詞との書き換え、補語、分詞構文、with O C、主語一致、慣用表現を扱いました。

分詞は、形だけで判断すると混乱します。doing は現在分詞にも動名詞にも進行形にもなり、done は受動態にも完了形にも形容詞にもなります。

この記事では、第8章の内容を、大学受験で実際に使える判断手順として整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 分詞をどう見るか
  2. 基本用法(分詞判断の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 分詞判断の 7 ステップ — 実戦で使う判別手順
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や -ing / -ed の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

分詞判断の中心は、形・位置・関係の3つです。

まず doing / done の形を見る。次に、それが名詞を説明しているのか、補語なのか、文全体を説明する分詞構文なのかを見る。最後に、説明される語との関係が能動か受動かを確認します。

この順番で見ると、現在分詞・過去分詞・動名詞・進行形・分詞構文を混同しにくくなります。

迷う形 判断基準
doing 名詞なら動名詞、説明なら現在分詞、be と結べば進行形 Reading books is fun. / the boy reading a book
done be と結べば受動態・状態、名詞を説明すれば過去分詞 The door was closed. / the closed door
doing vs done 名詞が動作をする側か受ける側か a barking dog / a broken window
分詞句 どの名詞を説明するか the man standing there
分詞構文 主節との意味関係と主語一致 Walking home, I met Ken.
with O C O と C の関係 with the sun shining / with his eyes closed

基本用法(分詞判断の概要)

手順1:doing / done の形を見る

最初に、問題の語が doing なのか done なのかを見ます。

doing は能動・進行、done は受動・完了が基本です。ただし doing は動名詞にもなり、done は受動態や完了形の一部にもなるため、形だけで終わらせないことが大切です。

The girl singing on the stage is my sister.
singing は doing。girl が sing している。
The song sung by her became popular.
sung は done。song が sing された。

手順2:文中の位置を見る

次に、分詞が文のどこに置かれているかを見ます。

名詞の前後なら形容詞用法、be / remain / find / keep などの後ろなら補語、文頭や文末で主節全体にかかるなら分詞構文の可能性があります。

The sleeping baby is cute.
sleeping は baby を説明。
Sleeping on the sofa, the baby looked peaceful.
Sleeping on the sofa は文全体を説明する分詞構文。

分詞判断の 7 ステップ

手順3:名詞との能動・受動関係を見る

分詞が名詞を説明している場合、その名詞が動作をする側か受ける側かを確認します。

the boy opening the door なら boy が open しているので現在分詞です。the door opened by the boy なら door が open される側なので過去分詞です。

The students discussing the problem looked serious.
students が discuss している。
The problem discussed yesterday was important.
problem が discuss された。

手順4:補語なら O と C の関係を見る

SVOC では、目的語と補語の関係を見ます。O が動作をしているなら doing、O が動作を受けるなら done です。

I heard someone calling my name. は someone が call しています。I heard my name called. は my name が call されています。

I saw him running.
him が run している。
I saw the window broken.
window が break された状態。

手順5:分詞構文なら主語一致を見る

分詞構文では、分詞の意味上の主語が主節の主語と一致しているかを確認します。

Walking along the street, I met Ken. なら、歩いていたのは I です。Walking along the street, Ken met me. なら、歩いていたのは Ken になります。

Feeling tired, I went to bed.
疲れていたのは I。
While I was walking home, it began to rain.
it が歩くわけではないので、接続詞の節に戻す。

手順6:分詞構文の意味を文脈で決める

分詞構文の意味は、時・理由・条件・譲歩・付帯状況などに分かれます。

接続詞が省略されているため、主節との意味関係から判断します。主節の内容が結果なら理由、主節が will なら条件、同時動作なら付帯状況になりやすいです。

Being sick, he stayed home.
理由。病気だったので。
Turning right, you will see the station.
条件。右に曲がれば。

手順7:慣用表現はかたまりで処理する

judging from, considering, given, generally speaking, speaking of などは、表現全体で意味を取ります。

普通の分詞構文として主語一致を細かく追うより、後ろの形と意味をセットで覚えたほうが実戦的です。

Judging from his accent, he is from Osaka.
発音から判断すると。
Speaking of music, do you play the guitar?
音楽と言えば。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 現在分詞は能動・進行、過去分詞は受動・完了
  • doing は動名詞・現在分詞・進行形を働きで区別する
  • done は受動態・完了形・形容詞用法を位置で区別する
  • 分詞が名詞を説明するなら名詞との関係を見る
  • SVOC では O と C の関係を見る
  • 分詞構文では主語一致を確認する
  • 分詞構文の意味は文脈で判断する
  • with O C は O が C の状態で、と考える
  • 慣用表現は表現全体で処理する

よくある間違い

間違い 1

誤りThe boy played soccer is my brother.
正しくはThe boy playing soccer is my brother.
理由boy が play しているので現在分詞です。

間違い 2

誤りThe letter writing by Ken was long.
正しくはThe letter written by Ken was long.
理由letter は write される側なので過去分詞です。

間違い 3

誤りWalking home, it started to rain.
正しくはWhile I was walking home, it started to rain.
理由it が歩くわけではないため、主語を明示します。

間違い 4

誤りHe sat with his eyes closing.
正しくはHe sat with his eyes closed.
理由eyes は close された状態なので closed です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、分詞の形、名詞との関係、主語との関係、能動・受動の向きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 現在分詞と過去分詞を選ぶ基準は?
説明される語が動作をする側か、動作を受ける側かです。
Q2. doing が動名詞か現在分詞かは何で判断する?
文中で名詞として働くか、名詞を説明しているかで判断します。
Q3. 分詞構文で必ず確認する主語のルールは?
分詞の意味上の主語が主節の主語と一致しているかです。
Q4. with O C では何を見る?
O と C の関係です。O が動作をすれば doing、受ければ done です。
Q5. judging from はどう処理する?
「〜から判断すると」という慣用表現として処理します。
迷ったら:分詞が名詞を説明しているのか、補語になっているのか、分詞構文で文全体を説明しているのかを先に分けます。そのうえで、doing は能動・進行、done は受動・完了を基本に判断します。

まとめ

分詞は、動詞の意味を残した説明語です。現在分詞は能動・進行、過去分詞は受動・完了を基本にします。

実戦では、形、位置、説明される語との関係を順番に見ます。名詞修飾、補語、分詞構文、with O C、慣用表現のどれかを先に分類すると、-ing / -ed の迷いをかなり減らせます。

第8章では、分詞を単なる訳語ではなく、英文の構造を圧縮する仕組みとして扱いました。次の章では、名詞を節で説明する関係詞へ進みます。


第 8 章「分詞」全 13 記事 完成

この記事で、第 8 章「分詞」のすべての記事が出揃いました。

# タイトル
01 分詞の全体像
02 現在分詞
03 過去分詞
04 分詞の形容詞用法
05 分詞と関係詞の書き換え
06 分詞が補語になる文
07 分詞構文の基本
08 分詞構文の意味
09 分詞構文の否定・完了形・受動態
10 with O C の付帯状況
11 分詞構文の主語一致
12 分詞の重要表現
13 分詞まとめ ← 今ここ

ここまでで、現在分詞・過去分詞の基本、名詞修飾、補語、分詞構文、with O C、慣用表現を一通り整理しました。次の章では、名詞と節をつなぐ 関係詞 に進みます。


この章の進行

第 8 章はここで完結。次章は 第 9 章 関係詞 です。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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