【英文法 第9章】関係詞の全体像|先行詞・関係代名詞・関係副詞を整理する

目次

導入

関係詞は、名詞を後ろから節で説明するための文法です。

the book which I bought yesterday では、the book という名詞を which I bought yesterday という節が後ろから説明しています。

第9章では、関係代名詞、関係副詞、what、非制限用法、複合関係詞まで、長い英文を読むために必要な関係詞の判断を順番に整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 関係詞をどう見るか
  2. 基本用法(関係詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や先行詞だけに引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

関係詞の中心は、名詞と説明節をつなぐことです。

説明される名詞を先行詞と呼びます。関係詞の後ろには、先行詞を説明する節が続きます。

関係詞で最も大切なのは、先行詞だけを見ることではありません。関係詞節の中に何が欠けているかを見ることです。主語や目的語などの名詞が欠けていれば関係代名詞、場所・時・理由などの副詞の働きが欠けていれば関係副詞を使います。

種類 関係詞節の中での働き
関係代名詞 who / which / that 主語・目的語など名詞の働き the man who lives next door
所有格 whose 所有の働き a girl whose father is a doctor
関係副詞 when / where / why 時・場所・理由など副詞の働き the place where I was born
先行詞を含む関係詞 what the thing(s) which what I want
複合関係詞 whoever / whatever / whenever 名詞節・副詞節 whatever you say

基本用法(関係詞の概要)

先行詞を見つける

関係詞を読む第一歩は、説明される名詞、つまり先行詞を見つけることです。

The woman who teaches English is my aunt. では、先行詞は The woman です。who teaches English が The woman を説明しています。

The boy who is running over there is my brother.
先行詞は The boy。who is running over there が説明。
I visited the town where my father was born.
先行詞は the town。where 以下が説明。

関係詞節の欠けを見る

関係詞の選択では、先行詞が人か物かだけでなく、関係詞節の中に何が欠けているかを見ます。

the man who lives next door では、lives の主語が欠けています。だから主格の who です。the book which I bought では、bought の目的語が欠けています。だから目的格の which です。

This is the student who won the prize.
won の主語が欠けている。
This is the book which I read last week.
read の目的語が欠けている。

関係詞節は形容詞節として働く

先行詞を説明する関係詞節は、名詞を説明するので形容詞節です。

a house which has a red roof では、which has a red roof が house を説明しています。形容詞1語ではなく、節全体で名詞を説明していると考えます。

I need a dictionary that has many examples.
that has many examples が dictionary を説明。
The city where she lives is very large.
where she lives が city を説明。

応用例と判別のコツ

関係詞は2文をつなぐ発想で理解できる

関係詞は、同じ名詞を含む2文を1文にまとめる働きとして理解できます。

I met a man. He speaks five languages. なら、a man と He が同じ人です。He を who に変えて I met a man who speaks five languages. とします。

I bought a camera. It was made in Germany.
I bought a camera which was made in Germany.
This is the house. My grandfather lived in it.
This is the house where my grandfather lived. / This is the house in which my grandfather lived.

関係代名詞と関係副詞の違い

関係代名詞は、関係詞節の中で主語・目的語など名詞の働きをします。一方、関係副詞は、時・場所・理由など副詞の働きをします。

the place which I visited では visited の目的語が欠けているので which です。the place where I stayed では stayed は目的語を必要とせず、「そこで」という副詞の意味が欠けているので where です。

This is the city which I visited last year.
visit の目的語が欠けている。
This is the city where I stayed last year.
stay は自動詞。where = in the city。

長い英文では関係詞節の終わりを見極める

関係詞節が長くなると、どこまでが名詞を説明しているのかを見失いやすくなります。

The book which I bought at the store near the station yesterday was interesting. では、主語は The book、述語は was interesting です。which I bought at the store near the station yesterday 全体が book を説明しています。

The woman who helped me when I was lost was very kind.
主語は The woman、述語は was。
The idea that he explained in the meeting surprised us.
that he explained in the meeting が idea を説明。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 関係詞は名詞を後ろから節で説明する
  • 説明される名詞を先行詞と呼ぶ
  • 関係詞節の中に何が欠けているかを見る
  • 名詞の働きが欠けていれば関係代名詞
  • 副詞の働きが欠けていれば関係副詞
  • what は先行詞を含み、the thing that / which に近い
  • 関係詞節の終わりを見極める
  • 先行詞だけで関係詞を決めない

よくある間違い

間違い 1

誤りThis is the city where I visited last year.
正しくはThis is the city which I visited last year.
理由visit は他動詞で目的語が欠けているので関係代名詞 which を使います。

間違い 2

誤りThe man which lives next door is kind.
正しくはThe man who lives next door is kind.
理由先行詞が人で、関係詞節内の主語が欠けているので who が自然です。

間違い 3

誤りI know the place which he lives.
正しくはI know the place where he lives. / I know the place in which he lives.
理由live は自動詞なので、場所を表す副詞の働きが必要です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、先行詞、関係詞節の欠け、関係詞の格、節全体の働きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 関係詞で最初に見つけるものは?
先行詞です。関係詞節に説明される名詞を見つけます。
Q2. 関係詞選択で先行詞の次に見るものは?
関係詞節の中に何が欠けているかです。
Q3. 名詞の働きが欠けているときは関係代名詞?関係副詞?
関係代名詞です。
Q4. where は関係詞節の中でどんな働き?
場所を表す副詞の働きです。in which に近い意味を持ちます。
迷ったら:先行詞を見つけ、関係詞節の中に主語・目的語・所有・副詞のどれが欠けているかを確認します。名詞が欠けていれば関係代名詞、副詞の働きが欠けていれば関係副詞です。

まとめ

関係詞は、先行詞を後ろから節で説明する文法です。先行詞を見つけ、関係詞節の中で何が欠けているかを確認します。

関係詞を人なら who、物なら which とだけ覚えると限界があります。主語・目的語・所有・副詞のどれが欠けているかを見て、関係代名詞と関係副詞を使い分けましょう。


この章の進行

ここから第 9 章「関係詞」に入ります。まずは先行詞と関係詞節の全体像を押さえてから、関係代名詞・関係副詞・what・複合関係詞へ進みます。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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