【英文法 第8章】分詞の形容詞用法|前置修飾・後置修飾の見分け方

目次

導入

分詞は形容詞のように名詞を説明できます。これが分詞の形容詞用法です。

a sleeping baby のように名詞の前から説明することも、the baby sleeping in the room のように名詞の後ろから説明することもあります。

この記事では、前置修飾と後置修飾の違い、現在分詞と過去分詞の選び方、長い分詞句をどこまで読むかを整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 分詞をどう見るか
  2. 基本用法(分詞の形容詞用法の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や -ing / -ed の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

分詞の形容詞用法の中心は、名詞に動詞由来の説明を加えることです。

普通の形容詞が a tall boy のように性質を表すのに対して、分詞は a running boy のように動作や状態変化を含んだ説明をします。

読むときは、まず説明される名詞を見つけ、その名詞と分詞の関係が能動なら doing、受動・完了なら done と判断します。

位置 特徴
前置修飾 分詞1語 + 名詞 a sleeping child 短く、性質化しやすい
後置修飾 名詞 + 分詞句 the child sleeping on the sofa 目的語・副詞句を伴いやすい
現在分詞 doing students studying abroad 名詞が動作をしている
過去分詞 done a language spoken in India 名詞が動作を受ける

基本用法(分詞の形容詞用法の概要)

前置修飾は短い説明

分詞が1語で名詞を説明するとき、名詞の前に置かれることが多いです。

a sleeping child, a broken chair, falling leaves のように、分詞が名詞の性質や状態をコンパクトに表します。

A sleeping child was on the sofa.
sleeping が child を前から説明。
I bought a used car.
used が car を前から説明。

後置修飾は長い説明

分詞が目的語・副詞句・by 句などを伴って長くなると、名詞の後ろに置かれます。

the child sleeping on the sofa では sleeping on the sofa 全体が child を説明しています。the report written by Ken では written by Ken 全体が report を説明しています。

The woman talking to the doctor is my aunt.
talking to the doctor が woman を説明。
The pictures taken in Kyoto were beautiful.
taken in Kyoto が pictures を説明。

現在分詞か過去分詞かは名詞との関係で決める

名詞がその動作をしているなら現在分詞、名詞がその動作を受けるなら過去分詞です。

the girl writing a letter では girl が write しています。the letter written by the girl では letter が write されています。

The boy opening the door is Tom.
boy が open している。
The door opened by Tom was heavy.
door が open された。

応用例と判別のコツ

後置修飾は直前の名詞を説明するとは限らない

多くの場合、分詞句は直前の名詞を説明します。ただし、長い名詞句の中では、どの名詞を説明しているかを意味で確認する必要があります。

a picture of a dog painted by my sister では、painted by my sister は dog ではなく picture を説明すると読むのが自然です。

I saw a picture of Mt. Fuji taken by my father.
taken by my father は picture を説明。
The owner of the car parked there is my neighbor.
parked there は car を説明。

前置分詞は形容詞化していることが多い

前置された分詞は、単なる一時的な動作よりも、名詞の種類・性質を表すことがあります。

running water は「走っている水」ではなく「流水」、a used car は「使われた車」から「中古車」という意味になります。

running water
流れている水、流水。
spoken English
話される英語、口語英語。

分詞句の終わりを見極める

長い英文では、分詞句がどこまで続くかを見誤ると文構造が崩れます。

the students studying English in the library after school では、studying English in the library after school 全体が students を説明します。主語は the students で、述語動詞はその後に来ます。

The students studying English in the library passed the test.
主語は The students、述語は passed。
The documents sent to the office yesterday were important.
主語は The documents、述語は were。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 分詞の形容詞用法は名詞を説明する
  • 1語の分詞は前置されやすい
  • 目的語・副詞句・by 句を伴う分詞句は後置されやすい
  • 現在分詞は名詞が動作をする側
  • 過去分詞は名詞が動作を受ける側
  • 長い分詞句はどこまで続くかを確認する
  • 前置分詞は熟語的・形容詞的意味になることがある

よくある間違い

間違い 1

誤りThe girl written a letter is Mary.
正しくはThe girl writing a letter is Mary.
理由girl が write しているので writing です。

間違い 2

誤りThe letter writing by Mary arrived.
正しくはThe letter written by Mary arrived.
理由letter は write される側なので written です。

間違い 3

誤りThe students studying English in the library were noisy. の主語を library と考える
正しくは主語は The students です。
理由studying English in the library は students を説明する分詞句です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、分詞の形、名詞との関係、主語との関係、能動・受動の向きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 分詞の形容詞用法は何を説明する?
名詞を説明します。
Q2. 長い分詞句は名詞の前と後ろのどちらに置かれやすい?
名詞の後ろです。
Q3. the book written by Ken の written は何を説明する?
the book を説明します。book は write される側です。
Q4. 分詞句を読むとき最初に確認することは?
どの名詞を説明しているかです。
迷ったら:分詞が名詞を説明しているのか、補語になっているのか、分詞構文で文全体を説明しているのかを先に分けます。そのうえで、doing は能動・進行、done は受動・完了を基本に判断します。

まとめ

分詞の形容詞用法では、分詞が名詞を説明します。短ければ前から、長ければ後ろから説明するのが基本です。

現在分詞か過去分詞かは、説明される名詞との関係で決まります。日本語訳だけでなく、名詞が動作をする側か受ける側かを確認しましょう。


この章の進行

次は、分詞の中でも 分詞と関係詞の書き換え を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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