It is time / if any の仮定法

It is time / if any の仮定法
目次

導入

仮定法は if 節の中だけでなく、決まり文句の中にも潜んでいます。

It is time you went to bed. の went は過去のことではなく、「もう寝てもいい頃なのに、まだ寝ていない」という仮定法過去です。

この記事では、It is time + 仮定法過去と、if any / if ever などの if を使った慣用表現を整理します。

この記事のポイント(読了6分)
  • It is time + S + 過去形(仮定法過去)
  • It is high time / about time は強調
  • if any は「あるとしても」(量・数とセット)
  • if ever は「あるにしても」(頻度とセット)

基本

It is time + S + 過去形は「もう〜してよい頃だ」という意味です。

過去形を使うのは、「実際にはまだしていない」という現実とのズレを表すため——つまり仮定法過去です。

表現 意味
It is time S + 過去形 もう〜してよい頃だ It is time you went to bed.
It is high time S + 過去形 とっくに〜する頃だ(強調) It is high time we left.
if any few / little とセット あるとしても(ほとんどない) There are few, if any, errors.
if ever seldom / rarely とセット あるにしても(めったにない) He seldom, if ever, complains.

It is time + 仮定法過去

It is time の後ろに節を続けるときは、動詞を過去形にします。

「もう〜してよい頃なのに、まだしていない」という現実との対比が、仮定法過去の過去形に表れています。

It is time you went to bed.
もう寝る時間ですよ。
It is time we made a decision.
そろそろ決断すべき頃だ。

high time / about time は強調

It is high time は「とっくに〜する頃だ」と促しを強め、It is about time は「そろそろ〜する頃だ」とやわらげます。

どちらも後ろは仮定法過去です。

It is high time the government acted.
政府はとっくに動くべき頃だ。
It is about time you learned to cook.
そろそろ料理を覚えてもいい頃だ。

It is time to do との違い

It is time to do(〜する時間だ)は不定詞を使う中立的な言い方で、仮定法ではありません。

「まだしていないのに」という非難や促しのニュアンスを出したいときに、節 + 過去形を使います。

It is time to go.
行く時間だ。
It is time you went.
もう行ってもいい頃だ(まだ行っていないが)。

判別のコツ

if any は量・数の少なさとセット

if any は「もしあるとしても」という挿入で、few / little の後ろに置かれて「ほとんど(まったく)ない」を強めます。

カンマで挟まれた挿入なので、いったん外して読むと構造がつかめます。

There is little, if any, hope.
望みは、あるとしてもごくわずかだ。
Few students, if any, will fail.
落ちる学生は、いてもごくわずかだろう。

if ever は頻度の低さとセット

if ever は「あるにしても(ごくまれ)」で、seldom / rarely と組み合わせて頻度の低さを強めます。

量には if any、頻度には if ever、とセットで覚えます。

He seldom, if ever, tells a lie.
彼はうそをつくことは、あってもめったにない。
She rarely, if ever, misses a class.
彼女が授業を休むことは、まずない。

if anything・as it were も同じ型の慣用表現

if anything は「どちらかと言えば」、as it were は「いわば」という挿入の決まり文句です。

どれもカンマで挟まれて文に差し込まれる点が共通しています。

He is, if anything, a bit shy.
彼はどちらかと言えば少し内気だ。
The internet is, as it were, a second brain.
インターネットは、いわば第二の脳だ。

よくある間違い

間違い 1

誤りIt is time you go to bed.
正しくはIt is time you went to bed.
理由It is time + 節では、動詞を仮定法過去(過去形)にします。

間違い 2

誤りHe seldom, if any, complains.
正しくはHe seldom, if ever, complains.
理由頻度(seldom)とセットになるのは if ever です。if any は few / little など量とセットで使います。

間違い 3

誤りThere is little, if ever, hope.
正しくはThere is little, if any, hope.
理由量(little)とセットになるのは if any です。

まとめ

It is time + S + 過去形は「もう〜してよい頃だ」の仮定法過去で、high time / about time は強調です。

if any は量・数(few / little)と、if ever は頻度(seldom / rarely)とセット——組み合わせる語で見分けましょう。


この章の進行

この記事は「仮定法」の補強記事です。基本に迷ったら、章のまとめから復習してください。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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