【英文法 第8章】分詞構文の否定・完了形・受動態|not doing・having done・being done

目次

導入

分詞構文は、基本の doing だけでなく、否定・完了形・受動態も作れます。

not knowing, having finished, being written, having been told のような形が出ると、一気に難しく見えます。

この記事では、分詞構文の発展形を、否定、時のずれ、受動関係の3つに分けて整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 分詞をどう見るか
  2. 基本用法(分詞構文の発展形の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や -ing / -ed の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

分詞構文の発展形は、基本の doing に追加情報を足した形です。

否定なら not を分詞の前に置きます。主節より前の出来事なら having done を使います。受動なら being done または done を使います。

つまり、形が複雑に見えても、見るべきポイントは「否定か」「主節より前か」「受動か」の3つです。

意味 見るポイント
not doing 〜しないので / 〜せずに Not knowing the answer, I was silent. 否定は分詞の前
having done 〜した後で / 〜していたので Having finished the work, I went out. 主節より前
being done 〜されているので Being repaired, the bridge is closed. 進行中の受動
done 〜されて / 〜されているので Written in English, the letter was hard. being が省略されることがある
having been done 〜されてしまっていたので Having been warned, he was careful. 完了 + 受動

基本用法(分詞構文の発展形の概要)

否定は not doing

分詞構文を否定するときは、分詞の前に not を置きます。

Because I did not know the answer は、Not knowing the answer になります。did not knowing とはしません。

Not knowing what to say, I kept silent.
何を言うべきか分からなかったので、黙っていた。
Not having enough time, we took a taxi.
十分な時間がなかったので、タクシーに乗った。

主節より前なら having done

分詞構文の出来事が主節より前に起こっていることを明確にしたい場合、having done を使います。

After I had finished my homework, I watched TV. は Having finished my homework, I watched TV. と表せます。

Having read the book, I understood the problem.
本を読んでいたので、問題を理解できた。
Having lost his key, he could not enter the room.
鍵をなくしてしまっていたので、部屋に入れなかった。

受動なら being done / done

分詞構文の意味上の主語が動作を受ける側なら、受動の形を使います。

Because the book was written in easy English は、Being written in easy English または Written in easy English になります。being は省略されることが多いです。

Written in simple English, the story is easy to understand.
簡単な英語で書かれているので、理解しやすい。
Being watched by many people, she felt nervous.
多くの人に見られていたので、緊張した。

応用例と判別のコツ

完了受動は having been done

主節より前に、しかも受動の出来事が起こっていたことを表すなら having been done を使います。

Because he had been warned before は Having been warned before になります。warn されたのは he で、その警告は主節より前です。

Having been told the truth, she looked relieved.
真実を知らされた後だったので、彼女は安心したように見えた。
Having been injured, the player could not join the game.
けがをしていたので、その選手は試合に参加できなかった。

接続詞を残して意味を明確にする

発展形では意味が曖昧になりやすいため、when, while, if, though などを残すことがあります。

If used properly, this medicine is safe. の if は条件を明確にしています。Though warned many times, he made the same mistake. の though は譲歩を明確にします。

When asked about his plan, he said nothing.
計画について尋ねられたとき。
Though written for children, the book is useful for adults.
子ども向けに書かれているが。

having done を使いすぎない

2つの動作の前後関係が明らかな場合、単純な doing で表すこともあります。

Opening the door, I saw a cat. は、ドアを開けてから猫を見た流れですが、having opened としなくても自然です。having done は、主節より前であることを強調したいときに使います。

Opening the window, I felt a cold wind.
窓を開けると、冷たい風を感じた。
Having lived in Canada, she speaks English fluently.
カナダに住んだ経験があるので、英語を流暢に話す。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 分詞構文の否定は not doing
  • 主節より前の出来事は having done
  • 受動は being done または done
  • being は省略されて過去分詞だけになることが多い
  • 完了 + 受動は having been done
  • 接続詞を残すと意味が明確になる
  • having done は前後関係を強調するときに使う

よくある間違い

間違い 1

誤りNot knew the answer, I kept silent.
正しくはNot knowing the answer, I kept silent.
理由分詞構文の否定は not + 分詞です。

間違い 2

誤りFinished my homework, I watched TV. 主語が I
正しくはHaving finished my homework, I watched TV.
理由finish は I がする動作なので能動の having finished です。

間違い 3

誤りBeing written in English, I could not read the letter.
正しくはWritten in English, the letter was difficult for me to read.
理由分詞構文の主語は主節の主語と一致させます。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、分詞の形、名詞との関係、主語との関係、能動・受動の向きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 分詞構文の否定はどこに not を置く?
分詞の前です。not doing の形にします。
Q2. having done は何を表す?
分詞構文の出来事が主節より前であることを表します。
Q3. Written in English の先頭には何が省略されていると考えられる?
Being が省略されていると考えられます。
Q4. having been done は何を表す?
完了と受動です。主節より前に〜されていた、という意味です。
迷ったら:分詞が名詞を説明しているのか、補語になっているのか、分詞構文で文全体を説明しているのかを先に分けます。そのうえで、doing は能動・進行、done は受動・完了を基本に判断します。

まとめ

分詞構文の発展形は、否定、完了、受動を形で示します。not doing、having done、being done、having been done を基本形として押さえます。

形が長くなっても、見るポイントは「否定か」「主節より前か」「受動か」です。主節の主語との関係も必ず確認しましょう。


この章の進行

次は、分詞の中でも with O C の付帯状況 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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