名詞の直後の -ed を「〜した」と動詞で読み始めたら、その先でもう1つ動詞が現れて文が崩壊する——誰もが一度ははまる罠です。過去形と過去分詞は形が同じだからこそ、見分けの手順が要ります。下の英文には -ed が5つ出てきます。
目次
今回読む英文
まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。
The documents discovered in the basement proved that the theory accepted by most historians for decades rested on a single mistranslated letter.
語彙チェック
document名
文書
basement名
地下室
prove動
〈事実〉を証明する
theory名
学説
accept動
〈考えなど〉を受け入れる
decade名
10年間
rest on熟
〜に基づいている
mistranslate動
〈文章〉を誤訳する
historian名
歴史家
自分で訳したら答え合わせ
地下室で発見されたその文書は、数十年にわたってほとんどの歴史家に受け入れられてきた学説が、たった1通の誤訳された手紙に基づいていたことを証明した。
構造
S
The documents
その文書は
修飾
discovered in the basement
地下室で発見された(documents を修飾・過去分詞)
V
proved
証明した(こちらが文全体の本動詞・過去形)
O
that the theory 〜 rested on a single mistranslated letter
学説が、たった1通の誤訳された手紙に基づいていたことを
修飾
accepted by most historians for decades
数十年間ほとんどの歴史家に受け入れられてきた(theory を修飾・過去分詞)
V(that節)
rested on
〜に基づいていた(that 節の本動詞・過去形/mistranslated = letter を修飾する過去分詞)
読解のポイント
1
名詞 + -ed は即断しない——動詞か修飾かを保留する
The documents discovered … の discovered は、この時点ではまだ動詞と決められません。読み進めて別の動詞(proved)が現れたら、discovered は名詞を修飾する過去分詞だったと確定します。
2
見分けの根拠は「他動詞なのに目的語がない」
discover は他動詞なのに、discovered in the basement には目的語がありません。他動詞なのに目的語が欠けた -ed は、受動の過去分詞(〜された)です。rest on のような自動詞(+前置詞)はもともと目的語を取らないので、このテストの対象外です。また、than 節や関係詞節では目的語が前に出るため(heavier than the designers expected)、目的語がなくても過去形のことがあります。
3
文の本動詞を先に確保してから、残りの -ed を処理する
接続詞で結ばれていない限り、1つの文(節)に本動詞は1つです。「これが本動詞」と決めてしまえば、残りの -ed はすべて修飾(過去分詞)として処理できます。主語と動詞を最初に押さえる読み方が、そのままこの識別の土台になります。
練習問題
今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。
The bridge built across the river a century ago carried loads far heavier than its designers expected, and the cracks noticed last spring finally forced the city to close it.
自分で訳したら答え合わせ
1世紀前にその川に架けられた橋は、設計者たちが想定したよりはるかに重い荷重を支えてきた。そして、昨年の春に見つかったひび割れによって、市はついにその橋の閉鎖を余儀なくされた。
まとめ
名詞+ -ed は即断せず保留。目的語の欠けた他動詞の -ed は過去分詞、本動詞を先に確保してから残りを修飾として処理します。
