導入
分詞は、動詞の意味を残したまま、名詞を説明したり、補語になったり、文全体に説明を加えたりする形です。
現在分詞 doing は「〜している」「〜させるような」のように能動・進行の向きを持ち、過去分詞 done は「〜された」「〜してしまった」のように受動・完了の向きを持ちます。
第8章では、現在分詞と過去分詞の基本から、分詞の形容詞用法、補語、分詞構文、with O C、慣用表現まで、大学受験で迷いやすいポイントを順番に整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 分詞をどう見るか
- 基本用法(分詞の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳や -ing / -ed の形に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
分詞の中心は、動詞を説明語に変えることです。
a sleeping baby では sleep という動作が baby を説明しています。a broken window では break という動作を受けた結果が window を説明しています。
つまり、分詞は動詞そのものではなく、動詞の意味を使って名詞や文を説明する道具です。訳語よりも、説明される名詞との関係が能動なのか受動なのかを見ることが重要です。
| 形 | 中心イメージ | 主な働き | 例 |
|---|---|---|---|
| 現在分詞 doing | 能動・進行 | 名詞修飾、補語、分詞構文 | a sleeping baby / I saw him running. |
| 過去分詞 done | 受動・完了 | 名詞修飾、補語、分詞構文 | a broken window / I had my hair cut. |
| 分詞句 | 動詞のまとまりで説明 | 名詞を後ろから説明 | the man standing by the door |
| 分詞構文 | 文全体への説明 | 時・理由・条件・譲歩・付帯状況 | Walking along the street, I met her. |
基本用法(分詞の概要)
現在分詞は能動・進行を表す
現在分詞は doing の形です。説明される名詞がその動作をしている側なら、現在分詞を使います。
a barking dog は「ほえている犬」です。dog が bark しているので、dog と barking の関係は能動です。
過去分詞は受動・完了を表す
過去分詞は done の形です。説明される名詞がその動作を受ける側なら、過去分詞を使います。
a broken cup は「割られたコップ」「割れてしまったコップ」です。cup が break する側ではなく、break された結果を持っているので broken になります。
分詞は文中の位置で働きが変わる
同じ doing / done でも、名詞を説明していれば形容詞用法、be 動詞などの後ろで主語を説明していれば補語、文頭や文中で文全体を説明していれば分詞構文です。
形だけで決めず、どこに置かれていて、何を説明しているのかを確認します。
応用例と判別のコツ
分詞と動名詞は形だけでは区別できない
doing は現在分詞にも動名詞にもなります。見た目ではなく、文の中で名詞として働くか、説明語として働くかで区別します。
Reading books is fun. の Reading books は主語なので動名詞です。The boy reading books is Tom. の reading books は boy を説明しているので現在分詞です。
分詞は関係詞節の圧縮として見られる
名詞の後ろに置かれた分詞句は、関係詞節を短くした形として理解できます。
the man standing there は the man who is standing there に近く、the book written by her は the book which was written by her に近い形です。
分詞構文は接続詞を含む節の圧縮
分詞構文は、接続詞 + 主語 + 動詞の節を短くして、文全体に説明を加える形です。
Because I was tired, I went to bed early. は、主語が同じなら Being tired, I went to bed early. のように表せます。実際には Being が省略されて Tired, I went to bed early. となることもあります。
大学受験で問われる重要ポイント
- 現在分詞 doing は能動・進行が基本
- 過去分詞 done は受動・完了が基本
- 分詞が何を説明しているかを確認する
- 名詞を説明すれば形容詞用法
- SVC / SVOC の C になれば補語
- 文全体を説明すれば分詞構文
- doing は動名詞にも現在分詞にもなるので働きで見分ける
- 分詞句は関係詞節の圧縮として読めることが多い
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、分詞の形、名詞との関係、主語との関係、能動・受動の向きを自分で一度確認してみてください。
Q1. 現在分詞の中心イメージは?
Q2. 過去分詞の中心イメージは?
Q3. doing が動名詞か現在分詞かは何で見分ける?
Q4. 分詞構文は何を説明する?
まとめ
分詞は、動詞の意味を残した説明語です。現在分詞は能動・進行、過去分詞は受動・完了を基本に考えます。
第8章では、まず名詞を説明する分詞を固め、次に補語、分詞構文、with O C、慣用表現へ進みます。形だけでなく、説明される語との関係を見ることが分詞攻略の中心です。
この章の進行
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ここから第 8 章「分詞」に入ります。まずは現在分詞・過去分詞の全体像を押さえてから、分詞の形容詞用法、補語、分詞構文、付帯状況へ進みます。