【英文法 第8章】過去分詞|done が「される・してしまった」を表すしくみ

目次

導入

過去分詞は、規則動詞なら -ed、不規則動詞なら written, broken, seen などの形です。

過去分詞の中心は、受動・完了です。説明される名詞がその動作を受ける側なら、過去分詞を使います。

この記事では、過去分詞を「過去」とだけ考えず、名詞との受動関係、完了の意味、感情を表す形容詞との関係まで整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 分詞をどう見るか
  2. 基本用法(過去分詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や -ing / -ed の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

過去分詞の中心イメージは、動作を受けた結果の状態です。

a broken window は、window が break された結果、割れている状態です。a written report は、report が write された結果、書かれている状態です。

名前に「過去」と入っていますが、過去分詞は必ず過去の意味になるわけではありません。受動・完了・結果状態を表す形として理解します。

用法 意味 注意点
名詞修飾 a broken chair 壊れた椅子 chair は break された側
後置修飾 the book written by Soseki 漱石によって書かれた本 by 句などを伴うと後ろ
補語 The door remained closed. ドアは閉まったままだった 状態を説明
感情形容詞 I was excited. 私はわくわくした 人が感情を受ける側

基本用法(過去分詞の概要)

名詞が動作を受けるなら done

過去分詞は、説明される名詞がその動作を受ける側のときに使います。

the letter written in English では、letter は write する側ではなく write される側です。だから written になります。

This is a picture painted by my sister.
picture は paint された側。
The car stolen yesterday was found.
car は steal された側。

結果の状態を表す

過去分詞は、動作そのものよりも、その動作を受けた後の状態を表すことがあります。

fallen leaves は「落ちてしまった葉」、boiled eggs は「ゆで卵」です。日本語では過去に見えても、英語では今の状態を説明しています。

Fallen leaves were everywhere.
落ちてしまった葉があちこちにあった。
Please use water that has been boiled.
一度沸騰させた水を使ってください。

1語なら前、句なら後ろが基本

過去分詞も、1語で名詞を説明する場合は名詞の前に置かれやすいです。a broken chair, a stolen bike のような形です。

by 句や副詞句を伴って長くなる場合は、名詞の後ろに置きます。the chair broken by the child のように、分詞句全体で後ろから説明します。

I found a broken watch.
broken 1語で watch を説明。
I found a watch broken during the trip.
broken during the trip が watch を説明。

応用例と判別のコツ

過去分詞は受動態そのものではない

過去分詞だけでは、受動態の述語動詞とは限りません。受動態は be + done が述語になります。

The window was broken. は受動態または状態を表す文です。一方、the broken window の broken は名詞 window を説明する形容詞的な働きです。

The door was locked.
was locked が述語。受動態または状態。
The locked door could not be opened.
locked は door を説明。

感情を受けた人は done

感情を表す動詞では、人がその感情を受ける側になります。surprised, excited, interested, bored などは、人の状態を説明します。

I was interested in the topic. では、I はその話題に興味を引かれた側です。topic が人に興味を起こさせるなら interesting topic になります。

She was confused by the explanation.
She が混乱させられた側。
The explanation was confusing.
explanation が混乱させる側。

自動詞の過去分詞は完了の意味になることがある

自動詞は目的語を取らないため、受動の意味を作れないことがあります。その場合、過去分詞は完了・結果状態を表します。

fallen leaves は「落とされた葉」ではなく「落ちてしまった葉」です。retired teacher は「退職させられた先生」ではなく「退職した先生」です。

a retired teacher
退職した先生。完了・結果状態。
escaped prisoners
逃げた囚人たち。完了の意味。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 過去分詞 done は受動・完了が基本
  • 名詞が動作を受ける側なら done
  • 過去分詞は必ず過去を表すわけではない
  • 1語の過去分詞は前置、長い分詞句は後置が基本
  • be + done の受動態と名詞修飾の done を区別する
  • 感情を受けた人は surprised / excited / interested
  • 自動詞の過去分詞は完了・結果状態になることがある

よくある間違い

間違い 1

誤りThe book writing in English is useful.
正しくはThe book written in English is useful.
理由book は write される側なので written です。

間違い 2

誤りI was interesting in history.
正しくはI was interested in history.
理由I は興味を持たされた側なので interested です。

間違い 3

誤りThe breaking window was repaired.
正しくはThe broken window was repaired.
理由修理されたのは割れている窓なので broken です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、分詞の形、名詞との関係、主語との関係、能動・受動の向きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 過去分詞の中心イメージは?
受動・完了です。動作を受けた結果の状態を表します。
Q2. a written report の report は write する側?される側?
write される側です。
Q3. interested と interesting のうち、人の状態を表すのは?
interested です。
Q4. fallen leaves の fallen は受動?完了?
完了です。葉が落ちてしまった状態を表します。
迷ったら:分詞が名詞を説明しているのか、補語になっているのか、分詞構文で文全体を説明しているのかを先に分けます。そのうえで、doing は能動・進行、done は受動・完了を基本に判断します。

まとめ

過去分詞は done の形で、受動・完了・結果状態を表します。説明される名詞が動作を受ける側なら過去分詞を使います。

過去分詞を「過去」とだけ考えると誤読します。受動関係か、完了した結果か、文中で何を説明しているかを必ず確認しましょう。


この章の進行

次は、分詞の中でも 分詞の形容詞用法 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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