【英文法 第8章】現在分詞|doing が「している・させるような」を表すしくみ

目次

導入

現在分詞は、動詞に -ing を付けた形です。形だけを見ると動名詞と同じですが、現在分詞は名詞を説明したり、補語になったりします。

現在分詞の中心は、能動・進行です。説明される名詞がその動作をしている側なら、現在分詞を使います。

この記事では、現在分詞を「〜している」と訳すだけで終わらせず、名詞との関係、位置、感情を表す形容詞との違いまで整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 分詞をどう見るか
  2. 基本用法(現在分詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や -ing / -ed の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

現在分詞の中心イメージは、名詞が動作をしている、または名詞が人にその感情を起こさせることです。

a crying baby では baby が cry しています。an exciting game では game が人をわくわくさせる側です。

どちらも、説明される名詞が動作や感情の原因になる側です。ここを押さえると、exciting と excited のような形も整理できます。

用法 判断ポイント
名詞修飾 doing + 名詞 / 名詞 + doing a sleeping child 名詞がその動作をしている
補語 SVC / SVOC The result was disappointing. 主語や目的語の状態を説明
進行形 be + doing She is studying. 述語動詞の一部
感情形容詞 exciting / surprising The movie was exciting. 人に感情を起こさせる側

基本用法(現在分詞の概要)

名詞が動作をしているなら doing

現在分詞は、説明される名詞がその動作をしているときに使います。

the man standing by the door では、man が stand しています。the girl talking on the phone では、girl が talk しています。

The man standing by the door is my uncle.
standing by the door が the man を説明。
I heard birds singing in the trees.
birds が歌っている。

1語なら前、句なら後ろが基本

現在分詞が1語で名詞を説明する場合は、名詞の前に置かれることが多いです。sleeping baby, running water のような形です。

目的語や副詞句を伴って長くなる場合は、名詞の後ろに置きます。the boy playing soccer in the park のように、分詞句全体で名詞を後ろから説明します。

The sleeping baby looked peaceful.
sleeping 1語で baby を前から説明。
The baby sleeping in the room looked peaceful.
sleeping in the room が後ろから baby を説明。

進行形との違い

be + doing は進行形で、文の述語動詞です。一方、名詞を説明している doing は現在分詞の形容詞用法です。

The boy is running. では is running が述語です。The boy running over there is my brother. では running over there が boy を説明しています。

The dog is barking.
is barking は進行形。
The dog barking outside is mine.
barking outside は dog を説明する現在分詞句。

応用例と判別のコツ

感情を起こさせる側は doing

surprising, exciting, boring, confusing などは、感情を起こさせる側を説明します。

The story was surprising. は「その話が人を驚かせるようなものだった」という意味です。驚いた人を説明するなら surprised を使います。

The lecture was boring.
lecture が人を退屈させる側。
I was bored with the lecture.
I が退屈させられた側。

自動詞の現在分詞は特に使いやすい

自動詞は目的語を取らないため、名詞がその動作をしている関係を作りやすいです。

falling leaves, sleeping children, boiling water のように、名詞がその動作や状態変化をしていると考えます。

Falling leaves covered the street.
leaves が fall している。
Boiling water can burn your skin.
water が沸騰している状態。

他動詞の現在分詞は目的語を伴える

現在分詞は動詞の性質を残しているため、他動詞なら目的語を取れます。

the student reading a difficult book では、reading が a difficult book を目的語に取っています。分詞1語だけでなく、どこまでが分詞句かを確認します。

The girl reading a newspaper is Jane.
reading が a newspaper を目的語に取る。
People using smartphones should be careful.
using が smartphones を目的語に取る。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 現在分詞 doing は能動・進行を表す
  • 名詞がその動作をしていれば doing
  • 1語の分詞は名詞の前、長い分詞句は名詞の後ろが基本
  • be + doing の進行形と名詞修飾の doing を区別する
  • 感情を起こさせる側は exciting / surprising / boring
  • 現在分詞は目的語や副詞句を伴える
  • 分詞句がどこまで続くかを確認する

よくある間違い

間違い 1

誤りThe boy played soccer is Ken.
正しくはThe boy playing soccer is Ken.
理由boy が play しているので現在分詞 playing を使います。

間違い 2

誤りI saw a baby slept on the sofa.
正しくはI saw a baby sleeping on the sofa.
理由see + O + doing で「O が〜しているのを見る」を表します。

間違い 3

誤りI was surprising at the news.
正しくはI was surprised at the news.
理由I は驚かされた側なので surprised です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、分詞の形、名詞との関係、主語との関係、能動・受動の向きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 現在分詞の基本的な意味の向きは?
能動・進行です。名詞がその動作をしている側です。
Q2. the boy playing soccer の playing は何を説明する?
the boy を説明します。boy が soccer をしている関係です。
Q3. exciting と excited のうち、人をわくわくさせるものを説明するのは?
exciting です。
Q4. 現在分詞句が長いとき、名詞の前と後ろのどちらに置きやすい?
名詞の後ろに置きます。
迷ったら:分詞が名詞を説明しているのか、補語になっているのか、分詞構文で文全体を説明しているのかを先に分けます。そのうえで、doing は能動・進行、done は受動・完了を基本に判断します。

まとめ

現在分詞は doing の形で、説明される名詞が動作をしている側、または感情を起こさせる側であることを表します。

動名詞や進行形と形が同じなので、文中で名詞を説明しているのか、述語動詞の一部なのか、名詞として働くのかを必ず分けて考えましょう。


この章の進行

次は、分詞の中でも 過去分詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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