動名詞の見分け方まとめ

動名詞の見分け方まとめ
目次

導入

ここまで第7章では、動名詞の基本用法、目的語に取る動詞、不定詞との違い、前置詞 + doing、意味上の主語、発展形、重要構文を扱いました。

動名詞は doing と訳だけで処理すると、不定詞・現在分詞・進行形・前置詞 to との区別で迷いやすくなります。

この記事では、第7章の内容を、大学受験で実際に使える判断手順としてまとめます。

この記事のポイント(読了7分)
  • 手順1:doing の働きを見る
  • 手順2:直前の動詞を見る
  • 手順3:前置詞の後ろかを見る
  • 手順4:to do と doing の意味差を見る
  • 手順5:意味上の主語を見る
  • 手順6:発展形と構文を確認する

基本

動名詞判断の中心は、doing が文の中で名詞として働いているかを見ることです。

そのうえで、どの動詞の後ろか、前置詞の後ろか、意味上の主語や受動・完了があるかを確認します。

判断したい形 見る場所 基本形
動名詞の基本 S / O / C / 前置詞の目的語 Reading books is useful.
動詞の目的語 直前の動詞 enjoy / finish / avoid doing
不定詞との違い 動詞の意味と時間関係 decide to do / enjoy doing
意味が変わる動詞 to do と doing の差 remember to do / remember doing
前置詞 + doing 前置詞の後ろ without saying / by reading
to + doing to の前の表現 look forward to seeing
意味上の主語 doing の直前 my / me doing
発展形 not / being / having not doing / being done / having done
重要構文 まとまりで読む cannot help doing / be worth doing

手順1:doing の働きを見る

まず、doing が主語・目的語・補語・前置詞の目的語として働いているかを確認します。

名詞として働いていれば動名詞です。名詞を説明していれば現在分詞、be 動詞と結びついて動作の途中を表せば進行形です。

Swimming is fun.
主語なので動名詞。
The sleeping baby is my sister.
baby を説明するので現在分詞。

手順2:直前の動詞を見る

動詞の目的語になっている場合、直前の動詞が doing を取るのか to do を取るのかを確認します。

enjoy / finish / avoid / mind / give up / consider / admit / deny は doing、want / hope / decide / promise / agree は to do を取りやすいです。

I finished writing the report.
finish doing。
I decided to write the report.
decide to do。

手順3:前置詞の後ろかを見る

前置詞の後ろに動詞の意味を置くなら、原則として doing です。

in, on, at, for, without, before, after, by だけでなく、look forward to / be used to / object to の to も前置詞として見る必要があります。

She left without saying goodbye.
without + doing。
I look forward to seeing you.
to は前置詞。

判別のコツ

手順4:to do と doing の意味差を見る

remember / forget / regret / try / stop / mean / go on は、to do と doing で意味が変わります。

特に remember to do と remember doing、stop to do と stop doing は頻出です。

Remember to call me.
忘れずに電話して。
I remember calling him.
彼に電話したことを覚えている。

手順5:意味上の主語を見る

doing の動作主が文の主語と同じか違うかを確認します。

違う場合は、my / me / him / Tom などが doing の前に置かれることがあります。

I do not mind your opening the window.
open するのは you。
I was surprised at Tom passing the exam.
pass したのは Tom。

手順6:発展形と構文を確認する

not doing は否定、being done は受動、having done は主節より前、having been done は完了 + 受動です。

cannot help doing, be worth doing, It is no use doing, There is no doing, have difficulty doing などは構文として処理します。

He denied having seen the document.
見たことを否定した。
This book is worth reading.
読む価値がある。

よくある間違い

間違い 1

誤りI enjoy to study English.
正しくはI enjoy studying English.
理由enjoy は doing を取ります。

間違い 2

誤りI look forward to see you.
正しくはI look forward to seeing you.
理由look forward to の to は前置詞です。

間違い 3

誤りRemember calling me tomorrow.
正しくはRemember to call me tomorrow.
理由これから電話するなら to do です。

間違い 4

誤りThis book is worth being read.
正しくはThis book is worth reading.
理由be worth doing が基本形です。

まとめ

動名詞は、doing が名詞として働く形です。主語・目的語・補語・前置詞の目的語になることをまず確認します。

そのうえで、動詞との相性、不定詞との意味差、前置詞 + doing、意味上の主語、発展形、重要構文を順番に見れば、入試の動名詞問題を安定して処理できます。


第 7 章「動名詞」全 12 記事 完成

この記事で、第 7 章「動名詞」のすべての記事が出揃いました。

# タイトル
01 動名詞の全体像
02 動名詞の基本用法
03 動名詞を目的語に取る動詞
04 不定詞と動名詞の基本差
05 不定詞・動名詞の両方を取る動詞
06 意味が変わる動詞
07 前置詞 + 動名詞
08 動名詞の意味上の主語
09 否定・受動態・完了形の動名詞
10 動名詞の重要構文
11 to + doing の見分け方
12 動名詞まとめ ← 今ここ

ここまでで、doing の基本、不定詞との違い、前置詞 + doing、意味上の主語、発展形、重要構文を一通り整理しました。

次の章では、名詞を説明したり補語になったりする 分詞 に進みます。


この章の進行

第 7 章はここで完結。次章は 第 8 章 分詞 です。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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