【英文法 第7章】動名詞の否定・受動態・完了形|not doing・being done・having done

目次

導入

動名詞は doing だけでなく、not doing, being done, having done, having been done のように形を変えます。

これらは、否定・受動・主節より前の出来事を表すために使われます。

この記事では、動名詞の発展形を、意味と形の両方から整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
  2. 基本用法(発展形の動名詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

動名詞の発展形では、doing の前後に何が付いているかを見ます。

not は否定、being done は受動、having done は主節より前、having been done は完了 + 受動を表します。

意味 見るポイント
not doing 〜しないこと not knowing the answer 否定
being done 〜されること being invited 受動
having done 〜したこと having met him before 主節より前
having been done 〜されたこと having been told the truth 完了 + 受動

基本用法(発展形の動名詞の概要)

否定:not doing

動名詞を否定するときは、doing の前に not を置きます。not to doing ではありません。

He apologized for not calling me. では、電話しなかったことを謝っています。

She was worried about not passing the exam.
試験に受からないことを心配していた。
He regretted not telling the truth.
真実を言わなかったことを後悔した。

受動態:being done

動名詞に受動の意味を持たせるときは being done を使います。

He hates being laughed at. は「笑われることを嫌う」という意味です。laugh at は群動詞なので、受動でも at が残ります。

I do not like being treated like a child.
子ども扱いされるのは好きではありません。
She is afraid of being criticized.
彼女は批判されることを恐れています。

完了形:having done

動名詞の完了形 having done は、主節の時点より前のことを表します。

He denied having seen the document. は「その文書を見たことを否定した」という意味で、見た時点は denied より前です。

He admitted having made a mistake.
ミスをしたことを認めた。
I regret having said such a thing.
そんなことを言ったことを後悔している。

応用例と判別のコツ

完了 + 受動:having been done

having been done は、主節より前に「〜されたこと」を表します。

He complained about having been treated unfairly. は「不公平に扱われたことについて不満を言った」という意味です。

She remembered having been praised by her teacher.
先生に褒められたことを覚えていた。
He was proud of having been chosen as captain.
キャプテンに選ばれたことを誇りに思っていた。

単純形でも前後関係が分かる場合

having done は主節より前を明確にしますが、文脈上明らかな場合は単純な doing で済むこともあります。

I remember meeting him before. の meeting は過去の出来事です。having met も可能ですが、いつも必要なわけではありません。

I remember meeting her at the party.
会ったことを覚えている。
I remember having met her before.
以前会ったことがある、と前後関係を明確にする。

前置詞の後ろにも発展形が来る

being done や having done も動名詞なので、前置詞の後ろに置けます。

He was angry about being ignored. / She apologized for having lied. のように、前置詞 + 発展形の動名詞が作れます。

He complained about being ignored.
無視されることについて不満を言った。
She apologized for having lied to me.
私に嘘をついたことを謝った。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 動名詞の否定は not doing
  • 受動態の動名詞は being done
  • 完了形の動名詞は having done
  • 完了 + 受動は having been done
  • having done は主節より前を表す
  • 前置詞の後ろにも being done / having done が来る
  • 群動詞の受動では前置詞が残ることがある

よくある間違い

間違い 1

誤りHe apologized for not to call me.
正しくはHe apologized for not calling me.
理由動名詞の否定は not doing です。

間違い 2

誤りI hate laughed at.
正しくはI hate being laughed at.
理由笑われることなので being laughed at にします。

間違い 3

誤りHe denied to have seen it.
正しくはHe denied having seen it.
理由deny の後ろは動名詞で、前のことを表すなら having done です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。

Q1. not doing は何を表す?
〜しないこと、です。
Q2. being criticized は能動?受動?
受動です。批判されること。
Q3. having done はいつのこと?
主節より前のことです。
迷ったら:doing が名詞として働いているか、前置詞の後ろか、直前の動詞が doing を取るか、不定詞と意味が変わる動詞かを順に確認します。

まとめ

動名詞は、not doing, being done, having done, having been done のように発展形を作れます。

形を見るだけでなく、否定・受動・主節との時間関係を読み取ることが大切です。


この章の進行

次は、動名詞の中でも 動名詞の重要構文 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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