導入
不定詞と動名詞は、どちらも「〜すること」と訳せるため、混同しやすい単元です。
しかし、to do と doing は同じではありません。使う動詞が違うだけでなく、未来志向か、経験・一般論かという意味の差が出ることがあります。
この記事では、大学受験で使える範囲に絞って、to do と doing の基本イメージを整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
- 基本用法(to do と doing の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
不定詞は、これからすること、目的、方向性と結びつきやすい形です。
動名詞は、すでにしていること、実際の経験、一般的な行為と結びつきやすい形です。ただし、すべてをこのイメージだけで決めず、動詞ごとの相性も必ず確認します。
| 形 | 中心イメージ | 例 | 注意 |
|---|---|---|---|
| to do | これから・目的・方向 | I decided to study. | decide は to do |
| doing | 実際の行為・経験・一般論 | I enjoyed studying. | enjoy は doing |
| 両方可 | 意味が近い場合もある | start to rain / start raining | 動詞による |
| 意味が変わる | 時点や意図が変わる | remember to do / remember doing | 頻出 |
基本用法(to do と doing の概要)
to do はこれからの行為と相性がよい
want, hope, decide, plan, promise, agree などは、これからすることに向かう意味を持つため、不定詞を取りやすい動詞です。
I decided to study abroad. では、study abroad は決めた時点ではまだ実行されていない行為です。
doing は経験や実際の行為と相性がよい
enjoy, finish, avoid, admit, deny などは、実際にすること、したこと、避ける行為を目的語に取るため、動名詞と相性がよいです。
I enjoyed talking with her. では、talking with her は実際に行った行為として扱われています。
同じ日本語訳でも形は動詞で決まる
「〜すること」と訳せるからといって、to do と doing を自由に入れ替えられるわけではありません。
I want to read this book. は自然ですが I want reading this book. は普通ではありません。I enjoy reading this book. は自然ですが I enjoy to read this book. は誤りです。
応用例と判別のコツ
動詞の意味と目的語の時間関係を見る
to do / doing の違いは、動詞の意味と目的語の時間関係を見ると理解しやすくなります。
decide to do では、決めた後に do が来ます。finish doing では、doing していた行為が終わります。avoid doing では、起こりうる行為を避けます。
主語で使う場合のニュアンス
主語になる場合、動名詞は一般論や経験として自然に使われることが多く、不定詞はやや形式的・目的志向に響くことがあります。
Learning English is useful. は一般的な行為として自然です。To learn English is useful. も文法的には正しいですが、現代英語では It is useful to learn English. の方が自然な場合が多いです。
イメージだけで決めない
to do は未来、doing は過去とだけ覚えると危険です。like doing / like to do のように両方使える動詞もあり、begin to do / begin doing のように意味差が小さい場合もあります。
最終的には、動詞ごとの型と意味差をセットで覚える必要があります。
大学受験で問われる重要ポイント
- to do はこれから・目的・方向性と結びつきやすい
- doing は実際の行為・経験・一般論と結びつきやすい
- want / hope / decide / promise は to do
- enjoy / finish / avoid / admit / deny は doing
- 日本語訳だけで to do / doing を決めない
- 主語では動名詞が一般論として自然なことが多い
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。
Q1. decide の後ろは to do?doing?
Q2. enjoy の後ろは?
Q3. to do と doing は訳が同じなら自由に入れ替えられる?
まとめ
不定詞と動名詞は、どちらも名詞的に働きますが、to do はこれからの方向、doing は実際の行為・経験・一般論と結びつきやすい形です。
ただし、イメージだけで決めず、後ろにどちらを取る動詞かを必ず確認しましょう。
この章の進行
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次は、動名詞の中でも 両方を取る動詞 を整理します。