【英文法 第7章】動名詞の全体像|doing の基本と不定詞との違いを整理する

目次

導入

動名詞は、studying, reading, being などのように、動詞に -ing を付けて名詞の働きをさせる形です。

第6章の不定詞と同じように、動詞の意味を残したまま文の中で名詞として働きます。ただし、to do と doing では、使える場所や意味の出方が違います。

第7章では、動名詞を「〜すること」と訳すだけで終わらせず、どの動詞の後ろに来るか、前置詞の後ろに来るか、不定詞と意味がどう違うかまで整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
  2. 基本用法(動名詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

動名詞の中心は、動作をひとまとまりの名詞として扱うことです。

Reading books is important. では reading books 全体が主語です。I enjoyed talking with her. では talking with her 全体が enjoyed の目的語です。

見る場所 ポイント
主語 Doing … + V Reading books is useful. 動作全体が主語
目的語 V + doing I enjoy reading. 動詞との相性を見る
補語 S is doing My hobby is reading. 進行形との違いに注意
前置詞の後ろ 前置詞 + doing I am good at speaking. to が前置詞なら doing
発展形 being done / having done He denied being told. 受動・完了を表せる

基本用法(動名詞の概要)

動名詞は動詞から作る名詞

動名詞は、動詞に -ing を付けて作ります。study は studying、read は reading、make は making になります。

ただし、形だけを見ると現在分詞と同じです。動名詞か現在分詞かは、文の中で名詞として働いているか、形容詞・補語として働いているかで判断します。

Studying English is fun.
studying English が主語。動名詞。
The boy studying English is my brother.
studying English が the boy を説明。現在分詞。

動名詞は動詞の性質も残す

動名詞は名詞の働きをしますが、中にある動詞の性質は残ります。そのため、目的語や補語、修飾語を取れます。

reading this book carefully では、reading が this book を目的語に取り、carefully に修飾されています。doing だけを1語で処理せず、どこまでが動名詞句かを確認します。

Reading this book carefully takes time.
reading this book carefully 全体が主語。
She enjoys playing tennis with her friends.
playing tennis with her friends 全体が目的語。

不定詞と同じ場所に入るとは限らない

動名詞も不定詞も名詞の働きをしますが、動詞によって後ろに to do を取るか doing を取るかが決まります。

want は want to do が自然で、want doing とは普通言いません。一方、enjoy は enjoy doing で、enjoy to do とは言いません。

I want to study abroad.
want は to do を取る。
I enjoy studying English.
enjoy は doing を取る。

応用例と判別のコツ

動名詞は過去・経験・一般論と相性がよい

動名詞は、すでに行ったこと、経験していること、一般的な行為を名詞化するときに使われやすいです。

I remember meeting him. は「彼に会ったことを覚えている」で、meeting は過去の出来事です。To meet him ではなく meeting を使うことで、実際に起きた行為を名詞として扱っています。

I remember seeing this movie before.
以前見たことを覚えている。
Swimming is good exercise.
泳ぐこと一般を表す。

現在分詞との見分け方

動名詞と現在分詞はどちらも doing ですが、働きが違います。動名詞は名詞、現在分詞は形容詞や進行形の一部です。

Smoking is prohibited. の smoking は主語なので動名詞です。The smoking man left the room. の smoking は man を説明しているので現在分詞です。

Sleeping enough is important.
sleeping enough が主語。動名詞。
The sleeping baby is cute.
sleeping が baby を説明。現在分詞。

動名詞の否定は not doing

動名詞を否定するときは、doing の前に not を置きます。not doing で「〜しないこと」を表します。

He apologized for not calling me. では、電話しなかったことについて謝ったという意味です。

Not knowing the answer, I stayed silent.
答えを知らなかったので、黙っていた。
She is worried about not passing the exam.
試験に受からないことを心配している。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 動名詞は doing の形で名詞として働く
  • 主語・目的語・補語・前置詞の目的語になる
  • 動名詞は目的語や副詞を取れる
  • 動名詞と現在分詞は形が同じなので働きで見分ける
  • 動詞によって to do を取るか doing を取るかが決まる
  • 前置詞の後ろは原則として名詞か動名詞
  • 動名詞の否定は not doing

よくある間違い

間違い 1

誤りI enjoy to read novels.
正しくはI enjoy reading novels.
理由enjoy は後ろに動名詞を取ります。

間違い 2

誤りI am interested in study English.
正しくはI am interested in studying English.
理由前置詞 in の後ろは動名詞です。

間違い 3

誤りStudying English are important.
正しくはStudying English is important.
理由動名詞句が主語のとき、1つのかたまりとして単数扱いします。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。

Q1. 動名詞の基本形は?
動詞の -ing 形です。文の中では名詞として働きます。
Q2. 動名詞と現在分詞は何で見分ける?
形ではなく、文中での働きで見分けます。
Q3. 前置詞の後ろに動詞を置きたいときは?
原則として doing にします。
Q4. 動名詞の否定は?
not doing です。
迷ったら:doing が名詞として働いているか、前置詞の後ろか、直前の動詞が doing を取るか、不定詞と意味が変わる動詞かを順に確認します。

まとめ

動名詞は、動詞の意味を残したまま名詞として働く doing の形です。

第7章では、基本用法、動詞との相性、不定詞との違い、前置詞 + doing、意味上の主語、受動・完了、重要構文まで順番に整理します。


この章の進行

ここから第 7 章「動名詞」に入ります。まずは doing の全体像を押さえてから、不定詞との違い・前置詞 + doing・重要構文へ進みます。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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