導入
ここまで第10章では、比較の全体像、比較級・最上級の作り方、原級比較、比較級、最上級、倍数表現、比例比較、no / not を使う比較、重要表現、発展ポイントを扱いました。
比較は形だけなら単純に見えますが、実戦では比較対象の一致、範囲、差、否定語、慣用表現が絡みます。
この記事では、第10章の内容を、大学受験で実際に使える判断手順として整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 比較をどう見るか
- 基本用法(比較判断の概要) — まず押さえる形と意味
- 比較判断の 8 ステップ — 実戦で使う比較構文の読み方
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳や比較表現の形に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
比較判断の中心は、形・対象・範囲の3つです。
まず as … as、比較級、最上級のどれかを見分けます。次に、何と何を比べているのかを確認します。最後に、in / of / among、any other、no / not などが意味をどう変えるかを見ます。
この順番で処理すると、単純な比較だけでなく、書き換え問題や no more than のような紛らわしい表現も整理しやすくなります。
| 迷う形 | 判断基準 | 例 |
|---|---|---|
| as … as | 原級が入っているか | as tall as Ken |
| 比較級 + than | 比較対象が何か | taller than Ken |
| 最上級 | 範囲がどこか | the tallest in his class |
| any other | 本人が範囲に含まれるか | larger than any other city |
| much / very | 後ろが比較級か原級か | much better / very good |
| no more than | 少なさの強調か | no more than 500 yen |
| more A than B | 性質の比較か | more kind than clever |
基本用法(比較判断の概要)
手順1:比較の種類を見分ける
最初に、原級比較、比較級、最上級のどれかを確認します。
as … as なら原級比較、-er / more … than なら比較級、the -est / the most … なら最上級です。ここで大きな型を決めると、後の判断が安定します。
手順2:比較対象をそろえる
次に、何と何を比べているかを確認します。
My score is higher than yours. なら score と score を比べています。The population of Tokyo is larger than that of Osaka. なら population と population を比べています。
比較判断の 8 ステップ
手順3:原級比較では as の中身を見る
as … as の中には原級を入れます。数量なら many / much、できるだけなら as … as possible です。
not as … as は「〜ほど…ではない」になり、比較級への書き換えが可能なことがあります。
手順4:比較級では差と省略を見る
比較級では、than の後ろと差の表現を確認します。
three years older, much better, a little easier のように、比較級の前に差や強調が置かれます。than の後ろでは do, can, one などの代用・省略も起こります。
手順5:最上級では範囲を見る
最上級では、どの範囲で一番なのかを確認します。
in the class, of the three, among the members などが範囲表現です。one of the + 最上級 + 複数名詞、the second largest も頻出です。
手順6:最上級の書き換えでは other を見る
最上級を比較級で表すとき、本人が範囲に含まれるなら any other を使います。
Tokyo is larger than any other city in Japan. では、Tokyo 自身を other で除いています。範囲外との比較なら other が不要なこともあります。
手順7:no / not の違いを見る
no more than, not more than, no less than, not less than は、no と not の違いが意味を変えます。
not more than は上限、no more than は少なさの強調、not less than は下限、no less than は多さの強調です。
手順8:慣用表現はかたまりで処理する
more than happy, more A than B, rather than, prefer A to B, superior to などは、形ごと処理します。
比較の形に見えても、単純な「より〜」で訳すと不自然になることがあります。
大学受験で問われる重要ポイント
- 比較は形・対象・範囲で判断する
- as … as の中は原級
- 比較級では than の後ろと差の表現を見る
- 最上級では in / of / among の範囲を見る
- 比較対象は同じ種類にそろえる
- any other は本人を比較対象から除く
- much は比較級、very は原級を強める
- no more than と not more than を区別する
- more A than B は「BというよりA」
- superior / prefer などは to を使う
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
間違い 4
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、比較の形、比較対象、範囲、差を表す語を自分で一度確認してみてください。
Q1. 比較問題で最初に見る3点は?
Q2. as … as の中は比較級?原級?
Q3. much better と very good の違いは?
Q4. no more than 500 yen と not more than 500 yen の違いは?
Q5. more kind than clever は?
まとめ
比較は、原級・比較級・最上級の形を見分けたうえで、比較対象と範囲を確認する文法です。
第10章では、as … as、比較級、最上級、倍数、比例、no / not、慣用表現まで扱いました。比較は訳語暗記より、何と何をどう比べているかを見抜くことが重要です。
次の章では、文と文をつなぐ接続詞、語句と語句をつなぐ前置詞を整理します。
第 10 章「比較」全 13 記事 完成
この記事で、第 10 章「比較」のすべての記事が出揃いました。
| # | タイトル |
|---|---|
| 01 | 比較の全体像 |
| 02 | 比較級・最上級の作り方 |
| 03 | 原級比較 as … as |
| 04 | 比較級の基本 |
| 05 | 最上級の基本 |
| 06 | 比較級・最上級の強調 |
| 07 | 最上級の書き換え |
| 08 | 倍数・数量の比較 |
| 09 | the 比較級, the 比較級 |
| 10 | no / not を使う比較 |
| 11 | 比較の重要表現 |
| 12 | 比較の発展ポイント |
| 13 | 比較まとめ ← 今ここ |
ここまでで、原級比較、比較級、最上級、倍数、比例、no / not を使う比較、比較の慣用表現を一通り整理しました。次の章では、文と文、語句と語句をつなぐ 接続詞・前置詞 に進みます。
この章の進行
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第 10 章はここで完結。次章は 第 11 章 接続詞・前置詞 です。