接続詞・前置詞の全体像

接続詞・前置詞の全体像
目次

導入

接続詞と前置詞は、英文を長くするときの骨組みになります。

because he was sick は「彼が病気だったので」という節を導く接続詞の形です。

一方、because of his illness は「彼の病気のために」という名詞句を導く前置詞句の形です。

第11章では、and / but / because / if / when などの接続詞と、in / on / at / by / for / with などの前置詞を、後ろに何が来るか、文の中で何をしているかから整理します。

この記事のポイント(読了7分)
  • 接続詞は文のまとまりをつなぐ
  • 前置詞は名詞の前に置かれる
  • 後ろの形で見分ける
  • 接続詞は文構造の切れ目になる

基本

接続詞と前置詞を分ける中心は、後ろに節が来るか、名詞の働きをする語が来るかです。

等位接続詞は語・句・節を対等につなぎ、従属接続詞は節を主節に従わせます。

because, if, when, although のような従属接続詞の後ろには、主語と動詞を含む節が来ます。

前置詞は、名詞・代名詞・動名詞などを後ろに取り、前置詞句を作ります。前置詞句は、場所・時・理由・方法などを表し、文の修飾語になることが多いです。

種類 後ろに来るもの 働き
等位接続詞 同じレベルの語句・節 A と B を対等につなぐ Tom and Ken / I studied, but I was tired.
従属接続詞 主語 + 動詞を含む節 主節に理由・時・条件などを足す because he was sick
名詞節の接続詞 主語 + 動詞を含む節 節全体を名詞の働きにする I think that he is right.
前置詞 名詞・代名詞・動名詞 前置詞句を作る in the room / after dinner / by using this tool
接続詞と前置詞のペア 節か名詞句かで分かれる 似た意味を別の形で表す because S V / because of 名詞

接続詞は文のまとまりをつなぐ

等位接続詞は語・句・節を対等につなぎ、従属接続詞は節を主節に従わせます。

and, but, or は対等なものをつなぎます。

because, although, when, if は、主節に理由・譲歩・時・条件などを加える節を作ります。

I stayed home because it was raining.
because の後ろに it was raining という節が来ています。
She is kind but strict.
but が kind と strict を対等につないでいます。

前置詞は名詞の前に置かれる

前置詞は、名詞・代名詞・動名詞などの前に置かれ、前置詞句を作ります。

in Tokyo, on Sunday, for three years, without saying anything のように、後ろには名詞の働きをする語が来ます。

動詞の原形を直接置くことはできません。

He lives in Tokyo.
in Tokyo が場所を表す前置詞句です。
She left without saying goodbye.
without の後ろは動名詞 saying です。

後ろの形で見分ける

接続詞と前置詞で迷ったら、まず後ろを見ます。

because he was busy なら because の後ろに節があります。

because of his busy schedule なら because of の後ろに名詞句があります。

意味が似ていても形は違います。

Although it was cold, we went out.
although + 節。
Despite the cold weather, we went out.
despite + 名詞句。

判別のコツ

接続詞は文構造の切れ目になる

長文読解では、接続詞を見つけると文のまとまりを分けやすくなります。

主節はどこか、従属節はどこか、従属節が理由・時・条件・譲歩のどれを表すかを確認します。接続詞だけを訳して終わるのではなく、節全体の役割を見ます。

When I arrived at the station, the train had already left.
When 節が時を表し、主節は the train had already left です。
I will call you if I need help.
if 節が条件を表します。

前置詞句は文型上の目的語ではない

前置詞の後ろの名詞は、前置詞の目的語とは呼ばれますが、5文型の O とは別に扱います。

He looked at the picture. では、the picture は at の後ろにあります。

look は自動詞で、at the picture が対象を表す前置詞句です。

She talked about the problem.
about the problem は前置詞句です。
We arrived at the airport.
at the airport は場所を表す前置詞句です。

同じ語が接続詞にも前置詞にもなる

before, after, since, until などは、後ろに節が来れば接続詞、名詞句が来れば前置詞として働きます。

after I finished my homework なら接続詞、after dinner なら前置詞です。語そのものの意味だけでなく、後ろの形を見ます。

After I finished my homework, I watched TV.
after + 節。
After dinner, I watched TV.
after + 名詞。

よくある間違い

間違い 1

誤りBecause of he was sick, he stayed home.
正しくはBecause he was sick, he stayed home.
理由because of の後ろには節ではなく名詞句を置きます。

間違い 2

誤りI am interested in study English.
正しくはI am interested in studying English.
理由前置詞 in の後ろに動詞の原形は置けません。動名詞にします。

間違い 3

誤りAlthough the heavy rain, the game continued.
正しくはAlthough it rained heavily, the game continued. / Despite the heavy rain, the game continued.
理由although は節、despite は名詞句を導きます。

まとめ

接続詞は節や語句をつなぎ、前置詞は名詞の働きをする語を後ろに取って前置詞句を作ります。

第11章では、接続詞の種類、前置詞の基本イメージ、時・場所・理由・手段の前置詞、接続詞と前置詞の見分け方を順番に整理します。


この章の進行

ここから第 11 章「接続詞・前置詞」に入ります。まずは接続詞と前置詞の違いを押さえてから、節・句・前置詞句を順番に整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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