【英文法 第9章】関係詞の見分け方まとめ|関係代名詞・関係副詞・what を総整理

目次

導入

ここまで第9章では、関係代名詞、関係代名詞の格、that、省略、前置詞 + 関係代名詞、非制限用法、what、関係副詞、複合関係詞、発展表現を扱いました。

関係詞は、先行詞だけを見て判断するとすぐに限界が来ます。場所だから where、時だから when と決めると、which を選ぶべき文で間違えます。

この記事では、第9章の内容を、大学受験で実際に使える判断手順として整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 関係詞をどう見るか
  2. 基本用法(関係詞判断の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 関係詞判断の 7 ステップ — 実戦で使う判別手順
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や先行詞だけに引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

関係詞判断の中心は、先行詞・欠け・節の働きの3つです。

まず先行詞を見つけます。次に、関係詞節の中に主語・目的語・所有・副詞のどれが欠けているかを確認します。最後に、関係詞節全体が先行詞を説明する形容詞節なのか、what 節のように名詞節なのかを見ます。

この順番で見ると、関係代名詞と関係副詞、which と where、what と which、that と接続詞 that を区別しやすくなります。

迷う形 判断基準
who / which / that 先行詞と関係詞節内の欠け the man who called me / the book which I bought
主格 / 目的格 主語が欠けるか目的語が欠けるか who lives / whom I met
which vs where 目的語が欠けるか場所の副詞が欠けるか the city which I visited / the city where I stayed
which vs when 名詞の働きか時の副詞か the day which changed me / the day when I met her
what vs which 先行詞を含むかどうか what I need / the thing that I need
that 制限用法か、接続詞か the book that I bought / I think that …

基本用法(関係詞判断の概要)

手順1:先行詞を見つける

関係詞問題では、まず何を説明しているのかを見つけます。これが先行詞です。

The book which I bought yesterday is useful. では、先行詞は The book です。which I bought yesterday が The book を説明しています。

The woman who teaches English is my aunt.
先行詞は The woman。
I know the place where he lives.
先行詞は the place。

手順2:関係詞節の欠けを見る

次に、関係詞節の中で何が欠けているかを確認します。

主語や目的語が欠けていれば関係代名詞です。場所・時・理由などの副詞の働きが欠けていれば関係副詞です。

This is the city which I visited.
visited の目的語が欠けている。
This is the city where I stayed.
where = in the city という副詞が必要。

関係詞判断の 7 ステップ

手順3:格を決める

関係代名詞を使う場合、主格・目的格・所有格を確認します。

who lives なら who は主格、whom I met なら whom は目的格、whose father なら whose は所有格です。目的格は省略できることもあります。

The man who helped me was kind.
who は helped の主語。
The man I helped thanked me.
目的格 whom / who / that が省略。

手順4:that が使える場所か見る

that は人にも物にも使えますが、非制限用法と前置詞の直後では使えません。

the best book that I have read のように先行詞が強く限定される場合、that は好まれやすいです。一方、My father, that … や in that I live は不可です。

This is the only book that I need.
the only の後で that が自然。
This is the house in which I live.
前置詞の直後なので which。

手順5:what は先行詞を含むか確認する

what は the thing(s) which に近く、先行詞を含みます。

what I need は「私が必要なもの」です。the thing what I need とはしません。先行詞が別にあるなら which を使います。

What I need is time.
what = the thing that。
The thing that I need is time.
先行詞 the thing があるので that。

手順6:カンマがあれば非制限用法を疑う

関係詞の前にカンマがある場合、先行詞を限定するのではなく補足説明を加える非制限用法です。

非制限用法では that は使えません。また、which が前の文全体を受けることもあります。

My sister, who lives in Canada, will come home.
補足説明。
He failed the exam, which surprised me.
which は前の内容全体を受ける。

手順7:-ever と発展表現はまとまりで処理する

whoever, whatever, whenever, wherever, however などは、複合関係詞としてまとまりで処理します。

また、such … as、the same … as、as is often the case、than の関係代名詞的用法、連鎖関係詞節も、発展表現として形ごと押さえておきます。

Whatever happens, I will support you.
何が起こっても。
The person I thought was honest lied to me.
I thought を横に置くと The person was honest。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 関係詞は先行詞を後ろから説明する
  • 先行詞だけで関係詞を決めない
  • 関係詞節の中の欠けを見る
  • 主語・目的語が欠けていれば関係代名詞
  • 場所・時・理由などの副詞が欠けていれば関係副詞
  • 目的格の関係代名詞は省略できることが多い
  • 前置詞の直後は whom / which
  • 非制限用法では that を使わない
  • what は先行詞を含む
  • 複合関係詞と発展表現はまとまりで覚える

よくある間違い

間違い 1

誤りThis is the city where I visited.
正しくはThis is the city which I visited.
理由visit の目的語が欠けているので which です。

間違い 2

誤りThe man lives next door is kind.
正しくはThe man who lives next door is kind.
理由主格 who は省略できません。

間違い 3

誤りThis is the thing what I wanted.
正しくはThis is what I wanted. / This is the thing that I wanted.
理由what は先行詞を含むので the thing what にはしません。

間違い 4

誤りMy father, that is a doctor, lives in Kyoto.
正しくはMy father, who is a doctor, lives in Kyoto.
理由非制限用法では that を使いません。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、先行詞、関係詞節の欠け、関係詞の格、節全体の働きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 関係詞判断で先行詞の次に見るものは?
関係詞節の中に何が欠けているかです。
Q2. 場所を表す先行詞なら必ず where?
違います。目的語が欠けていれば which です。
Q3. 目的格の関係代名詞は省略できる?
多くの場合、省略できます。
Q4. what と which の大きな違いは?
what は先行詞を含み、which は先行詞を別に取ります。
Q5. 非制限用法で that は使える?
使えません。who / which を使います。
迷ったら:先行詞を見つけ、関係詞節の中に主語・目的語・所有・副詞のどれが欠けているかを確認します。名詞が欠けていれば関係代名詞、副詞の働きが欠けていれば関係副詞です。

まとめ

関係詞は、名詞を後ろから節で説明する文法です。先行詞を見つけ、関係詞節の中で何が欠けているかを見ることが最重要です。

関係代名詞と関係副詞、which と where / when、what と which、that と接続詞 that は、形ではなく働きで区別します。

第9章では、関係詞を単なる暗記項目ではなく、長い英文の名詞修飾を処理するための道具として整理しました。次の章では、形容詞・副詞の変化と意味差を扱う比較へ進みます。


第 9 章「関係詞」全 13 記事 完成

この記事で、第 9 章「関係詞」のすべての記事が出揃いました。

# タイトル
01 関係詞の全体像
02 関係代名詞の基本
03 主格・目的格・所有格
04 関係代名詞 that
05 関係代名詞の省略
06 前置詞 + 関係代名詞
07 非制限用法
08 関係代名詞 what
09 関係副詞
10 関係代名詞と関係副詞の違い
11 複合関係詞
12 関係詞の発展表現
13 関係詞まとめ ← 今ここ

ここまでで、関係代名詞、関係副詞、what、非制限用法、複合関係詞、発展表現を一通り整理しました。次の章では、程度や差を比べる 比較 に進みます。


この章の進行

第 9 章はここで完結。次章は 第 10 章 比較 です。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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