【英文法 第9章】関係代名詞と関係副詞の違い|which と where / when の選び方

目次

導入

関係詞で最もよく迷うのが、which と where / when の選択です。

先行詞が場所なら where、時なら when と覚えるだけでは、This is the city which I visited. のような文を説明できません。

この記事では、関係詞節の中の欠けを見ることで、関係代名詞と関係副詞を選ぶ手順を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 関係詞をどう見るか
  2. 基本用法(関係代名詞と関係副詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や先行詞だけに引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

関係代名詞と関係副詞の違いは、関係詞節の中で欠けているものの種類です。

関係代名詞は、主語や目的語などの名詞の働きを補います。関係副詞は、場所・時・理由などの副詞の働きを補います。

先行詞が place でも、関係詞節内で目的語が欠けていれば which です。先行詞が day でも、関係詞節内で副詞の働きが欠けていれば when です。

先行詞 関係詞節 正しい関係詞 理由
the city I visited ___ which / that visited の目的語が欠けている
the city I stayed ___ where stay は自動詞で、そこでという副詞が必要
the day I remember ___ which / that remember の目的語が欠けている
the day I met her ___ when その日にという副詞が必要

基本用法(関係代名詞と関係副詞の概要)

他動詞の目的語が欠けていれば関係代名詞

関係詞節の中で他動詞の目的語が欠けている場合、関係代名詞を使います。

This is the city which I visited. では、visited の目的語が欠けています。先行詞は場所ですが、where ではなく which です。

The place which I visited was beautiful.
visit の目的語が欠けている。
The day which I will never forget was rainy.
forget の目的語が欠けている。

副詞の働きが欠けていれば関係副詞

関係詞節の中で、主語・目的語はそろっていて、場所や時を表す副詞が欠けている場合、関係副詞を使います。

This is the city where I stayed. では、I stayed は文として成立しますが、「そこで」という場所の情報が必要です。だから where になります。

The hotel where we stayed was clean.
we stayed は目的語を取らず、場所が必要。
I remember the day when we first met.
we first met は成立し、その日にという副詞が必要。

先行詞だけで決めない

先行詞が場所なら必ず where、時なら必ず when という判断は危険です。

the place which I like では like の目的語が欠けているため which です。the place where I live では live が自動詞で場所の副詞が必要なため where です。

This is the school which I entered.
enter は他動詞で目的語が欠けている。
This is the school where I studied.
study はここでは自動詞で、場所が必要。

応用例と判別のコツ

自動詞・他動詞の知識が関係詞選択に直結する

関係代名詞と関係副詞の選択では、動詞が目的語を取るかどうかが重要です。

visit, enter, reach, discuss は他動詞なので、後ろに前置詞なしで目的語を取ります。一方、live, stay, arrive などは場所を表す前置詞句や副詞を伴うことが多いです。

The station which we reached was crowded.
reach は他動詞。
The station where we arrived was crowded.
arrive は自動詞。where = at the station。

when と which の違い

時を表す先行詞でも、remember, forget, spend などの目的語になる場合は which / that を使います。

I remember the day which changed my life. では、the day が changed の主語なので which です。I remember the day when I met her. では、when は on the day です。

The year which changed my life was 2020.
year が changed の主語。
The year when I moved to Tokyo was 2020.
when = in the year。

why と which の違い

reason を先行詞にしても、関係詞節内で目的語や主語が欠けていれば which / that を使います。

The reason which he gave was strange. では gave の目的語が欠けています。The reason why he left was unclear. では why = for the reason です。

The reason which she gave was convincing.
give の目的語が欠けている。
The reason why she left was not clear.
why = for the reason。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 関係代名詞と関係副詞は関係詞節の欠けで選ぶ
  • 名詞の働きが欠けていれば関係代名詞
  • 副詞の働きが欠けていれば関係副詞
  • 先行詞が場所でも which になることがある
  • 先行詞が時でも which になることがある
  • 自動詞・他動詞の区別が重要
  • visit / enter / reach / discuss は他動詞として注意
  • reason + which / why の違いも欠けで判断する

よくある間違い

間違い 1

誤りThis is the place where I visited.
正しくはThis is the place which I visited.
理由visit の目的語が欠けているので which です。

間違い 2

誤りI remember the day when changed my life.
正しくはI remember the day which changed my life.
理由changed の主語が欠けているので which です。

間違い 3

誤りThe reason why he gave was strange.
正しくはThe reason which he gave was strange.
理由gave の目的語が欠けているので which です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、先行詞、関係詞節の欠け、関係詞の格、節全体の働きを自分で一度確認してみてください。

Q1. 先行詞が場所なら必ず where?
違います。関係詞節内で目的語が欠けていれば which です。
Q2. This is the city which I visited. はなぜ which?
visited の目的語が欠けているからです。
Q3. This is the city where I stayed. はなぜ where?
stayed は目的語を取らず、「そこで」という副詞の働きが必要だからです。
Q4. 関係詞選択で動詞の何を見る?
自動詞か他動詞か、目的語を必要とするかを見ます。
迷ったら:先行詞を見つけ、関係詞節の中に主語・目的語・所有・副詞のどれが欠けているかを確認します。名詞が欠けていれば関係代名詞、副詞の働きが欠けていれば関係副詞です。

まとめ

関係代名詞と関係副詞の違いは、先行詞の種類だけでは決まりません。関係詞節の中に名詞が欠けているか、副詞の働きが欠けているかで判断します。

場所なら where、時なら when と機械的に決めず、動詞が目的語を取るか、前置詞句が必要かを確認しましょう。


この章の進行

次は、関係詞の中でも 複合関係詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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