受動態の見分け方まとめ

受動態の見分け方まとめ
目次

導入

ここまで第5章では、受動態の基本、能動態との書き換え、by 句、時制、助動詞、完了形・進行形、第4文型・第5文型、群動詞、伝達表現、重要熟語、get + p.p. を扱いました。

受動態は be + p.p. と覚えるだけでは不十分です。文型、時制、前置詞、目的語の有無まで見る必要があります。

この記事では、第5章の内容を、大学受験で実際に使える判断手順としてまとめます。

この記事のポイント(読了7分)
  • 手順1:主語が動作を受ける側か見る
  • 手順2:be + p.p. を確認する
  • 手順3:時制と助動詞を見る
  • 手順4:完了形・進行形を分解する

基本

受動態判断の中心は、主語が動作をする側なのか、動作を受ける側なのかを見抜くことです。

そのうえで、be 動詞の時制、過去分詞、by 句、助動詞、文型、群動詞、熟語表現を順番に確認します。

判断したい形 見る場所 基本形
基本の受動態 主語と動詞 S be p.p.
時制 be 動詞 is / was / will be done
助動詞 助動詞の後ろ can / must / should be done
完了形 have / has / had has been done
進行形 being is being done
第4文型 目的語2つ I was given a book / A book was given to me
第5文型 補語 He was made to work / He is called Ken
群動詞 前置詞・副詞 be looked after / be put off

受動態判断の 7 ステップ

手順1:主語が動作を受ける側か見る

まず、文の主語が動作をする側なのか、受ける側なのかを確認します。

The window was broken. では、窓は割る側ではなく割られる側なので受動態です。

Tom broke the window.
Tom が割る側。能動態。
The window was broken.
the window が割られる側。受動態。

手順2:be + p.p. を確認する

受動態の基本形は be + 過去分詞です。be が抜けていないか、過去分詞が正しい形かを確認します。

This book is written in simple English. の written は過去分詞で、is が時制を表しています。

This book is written in simple English.
be + p.p. の受動態。
This book written in simple English.
be が抜けているため不完全。

手順3:時制と助動詞を見る

受動態の時制は be 動詞に出ます。現在なら is / are、過去なら was / were、未来なら will be です。

助動詞がある場合は can be done, must be done, should be done のように、助動詞 + be + p.p. になります。

The room was cleaned yesterday.
過去の受動態。
The room must be cleaned today.
助動詞の受動態。

手順4:完了形・進行形を分解する

has been done は完了形の受動態、is being done は進行形の受動態です。

been と being の違いを見れば、完了なのか進行中なのかが分かります。

The work has been finished.
現在完了の受動態。
The road is being repaired.
現在進行形の受動態。

手順5:by 句と前置詞を見る

by 句は行為者を表しますが、必ず置くわけではありません。行為者が重要でない場合は省略されます。

また、be interested in, be surprised at, be covered with, be made of など、by 以外の前置詞を取る表現にも注意します。

The novel was written by Soseki.
作者が重要なので by 句を置く。
I am interested in history.
熟語として in を使う。

手順6:第4文型・第5文型を確認する

第4文型では目的語が2つあるため、人を主語にするか、物を主語にするかを確認します。

第5文型では O が主語になり、C が補語として残ります。make / see / hear などでは受動態で to が戻ります。

I was given a book.
第4文型の人主語受動態。
He was made to clean the room.
make O do の受動態。

手順7:群動詞・伝達表現を見落とさない

look after, take care of, put off などは、前置詞・副詞を落とさず受動態にします。

It is said that … / S is said to … は、伝聞・認識を表す受動態として頻出です。

The child was looked after.
look after の after を残す。
He is said to be honest.
彼は正直だと言われています。

よくある間違い

間違い 1

誤りThe door opened by him.
正しくはThe door was opened by him.
理由受動態には be 動詞が必要です。

間違い 2

誤りThe meeting will held tomorrow.
正しくはThe meeting will be held tomorrow.
理由未来の受動態は will be p.p. です。

間違い 3

誤りHe was made clean the room.
正しくはHe was made to clean the room.
理由make O do の受動態では to が戻ります。

間違い 4

誤りThe child was looked by her.
正しくはThe child was looked after by her.
理由look after の after を落としてはいけません。

まとめ

受動態は、動作を受ける側を主語にする文法です。

be + p.p. を中心に、時制・助動詞・完了形・進行形・文型・群動詞・前置詞を順番に確認すれば、複雑な受動態も整理できます。

次の章では、動詞を名詞・形容詞・副詞の働きに広げる不定詞に進みます。


第 5 章「受動態」全 12 記事 完成

この記事で、第 5 章「受動態」のすべての記事が出揃いました。

# タイトル
01 受動態の全体像
02 能動態と受動態の書き換え
03 by 句と行為者の省略
04 受動態の時制
05 助動詞の受動態
06 完了形・進行形の受動態
07 第4文型の受動態
08 第5文型の受動態
09 群動詞の受動態
10 It is said that / be said to
11 受動態の重要表現
12 受動態まとめ ← 今ここ

ここまでで、動作を受ける側を主語にする仕組みと、時制・文型・前置詞の処理を一通り整理しました。

次の章では、動詞を名詞・形容詞・副詞の働きに広げる 不定詞 に進みます。


この章の進行

第 5 章はここで完結。次章は 第 6 章 不定詞 です。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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