【英文法 第5章】受動態の全体像|be done・by・時制を一気に整理する

目次

導入

受動態は「〜される」と訳す形だと覚えられがちですが、それだけでは入試問題に対応しきれません。

The window was broken. は「窓が割られた」と訳せますが、英語では「誰が割ったか」よりも「窓がどうなったか」に焦点があります。

第5章では、受動態を be + 過去分詞の公式だけでなく、目的語の移動、by 句の有無、時制、助動詞、第4文型・第5文型、群動詞まで含めて整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 受動態をどう見るか
  2. 基本用法(受動態の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

受動態の中心イメージは、動作をする側ではなく、動作を受ける側を主語にすることです。

能動態では A does B のように「する人・もの」が主語になります。受動態では B is done by A のように「される人・もの」が主語になります。

項目 基本形 見るポイント
基本形 S be p.p. 主語が動作を受ける
by 句 by + 行為者 誰がしたかを必要なときだけ出す
時制 is / was / has been / will be done be 動詞が時制を受け持つ
助動詞 can be done / must be done 助動詞 + be + p.p.
文型 第4文型・第5文型も受動態になる 目的語や補語の関係を崩さない

基本用法(受動態の概要)

受動態は目的語を主語にする

受動態を作るには、まず能動態の目的語を見つけます。能動態の目的語が、受動態の主語になります。

Tom broke the window. では the window が目的語です。これを主語にすると The window was broken by Tom. になります。

Tom broke the window.
トムがその窓を割りました。能動態。
The window was broken by Tom.
その窓はトムによって割られました。受動態。

be 動詞が時制を表す

受動態の中心は be + p.p. です。過去分詞は done の部分で、時制は be 動詞の形で表します。

現在なら is / are done、過去なら was / were done、未来なら will be done、現在完了なら have / has been done になります。

This room is cleaned every day.
この部屋は毎日掃除されます。
This room was cleaned yesterday.
この部屋は昨日掃除されました。

応用例と判別のコツ

by 句は必ず必要ではない

受動態では by + 行為者を置けますが、毎回置くわけではありません。誰がしたかが明らか、重要でない、不明な場合は省略されます。

English is spoken in many countries. では、話す人は多くの人々で明らかなので by people を普通は置きません。

English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。
My bike was stolen last night.
私の自転車は昨夜盗まれました。誰が盗んだかは不明。

日本語の「れる・られる」に引っ張られない

日本語では「ほめられる」「驚かされる」のように訳せても、英語で必ず受動態になるとは限りません。

受動態かどうかは、日本語訳ではなく、英語の主語が動作をする側か、受ける側かで判断します。

I was surprised at the news.
私はその知らせに驚きました。英語では受動態の形。
The news surprised me.
その知らせが私を驚かせました。能動態。

受動態にできるのは目的語を取る動詞

基本的に、受動態にできるのは目的語を取る他動詞です。目的語がない自動詞は、受け身にする相手がありません。

arrive, happen, occur, disappear などは自動詞なので、普通は受動態にしません。

He arrived at the station.
arrive は自動詞なので The station was arrived は不可。
The accident happened yesterday.
happen は自動詞なので was happened は不可。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 受動態の基本形は be + 過去分詞
  • 能動態の目的語が受動態の主語になる
  • 時制は be 動詞の形で表す
  • by 句は必要なときだけ置く
  • 自動詞は普通、受動態にできない
  • 日本語訳よりも主語と動詞の関係を見る

よくある間違い

間違い 1

誤りThe window broken by Tom.
正しくはThe window was broken by Tom.
理由受動態には be 動詞が必要です。

間違い 2

誤りThe accident was happened yesterday.
正しくはThe accident happened yesterday.
理由happen は自動詞なので受動態にしません。

間違い 3

誤りEnglish is spoken by people in many countries. 不自然
正しくはEnglish is spoken in many countries.
理由文法的には可能ですが、一般の人々は明らかなので by people は普通省略します。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、主語・動詞・時制・文型を自分で一度確認してみてください。

Q1. 受動態の基本形は?
be + 過去分詞です。
Q2. 能動態のどの語が受動態の主語になる?
能動態の目的語です。
Q3. by 句は必ず必要?
いいえ。行為者が重要でない、明らか、不明な場合は省略します。
迷ったら:主語が動作を受ける側かを確認し、be + p.p.、時制、by 句、文型、前置詞の順に見ます。

まとめ

受動態は、動作を受ける側を主語にする表現です。

第5章では、be + p.p. の基本から、時制・助動詞・文型・群動詞・入試頻出表現まで、受動態を文全体の構造として整理していきます。


この章の進行

ここから第 5 章「受動態」に入ります。まずは全体像を押さえてから、書き換え・時制・文型・群動詞・重要表現へ進みます。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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