導入
不定詞は、to study, to read, to be などのように、to + 動詞の原形で作る形です。
「〜すること」「〜するための」「〜するために」と訳せることが多いですが、訳だけで判断すると、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法を混同しやすくなります。
第6章では、不定詞を to + 動詞の原形という形だけでなく、文の中でどんな働きをしているかまで見て整理します。
- 不定詞は to + 動詞の原形
- 3用法は文中での働きで決まる
- to があっても不定詞とは限らない
- 不定詞の否定は not to do
基本
不定詞の中心は、動詞を名詞・形容詞・副詞の働きに変えることです。
つまり、不定詞は動詞の意味を残したまま、主語・目的語・補語になったり、名詞を説明したり、目的・原因・結果を表したりします。
| 用法 | 働き | 例 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| 名詞的用法 | 主語・目的語・補語になる | To read books is important. | 「〜すること」 |
| 形容詞的用法 | 名詞を後ろから説明する | I have a book to read. | 直前の名詞との関係 |
| 副詞的用法 | 目的・原因・結果などを表す | I went there to see him. | 動詞・形容詞・文全体を説明 |
| 意味上の主語 | 誰が to do するかを示す | It is easy for me to read. | for A / of A |
| 発展形(完了不定詞・受動不定詞など) | 時・受動・進行を表す | to have done / to be done | 主節との時間関係 |
不定詞は to + 動詞の原形
不定詞の基本形は to + 動詞の原形です。
to went, to studying, to reads のように、to の後ろに過去形・動名詞・三単現を置くことはできません。
want to study, need to leave, hope to pass のように、to の後ろは常に study / leave / pass という原形になります。
3用法は文中での働きで決まる
不定詞の用法は、日本語訳だけではなく、文の中でどの語と結びつき、どんな役割をしているかで判断します。
To study English is fun. では to study English が主語なので名詞的用法、a book to read では to read が book を説明するので形容詞的用法です。
to があっても不定詞とは限らない
to の後ろが動詞の原形なら不定詞ですが、to が前置詞として使われる場合もあります。前置詞 to の後ろには名詞または動名詞が来ます。
look forward to, be used to, object to, be opposed to などでは、to の後ろに doing を置くのが基本です。
判別のコツ
不定詞の否定は not to do
不定詞を否定するときは、to の直前に not を置きます。
to not do も実際には見られますが、受験英文法では not to do を基本形として押さえます。
He told me not to open the door. では、開けないように言われたという意味です。
不定詞は動詞の性質も残す
不定詞は名詞・形容詞・副詞の働きをしますが、中にある動詞の性質は残ります。そのため、目的語や補語、修飾語を取ることがあります。
to read this book carefully では、read の目的語 this book と、副詞 carefully が不定詞の中に入っています。
主節との時間関係を見る
不定詞は単純形だけでなく、to have done, to be doing, to be done のように形を変えて、主節との時間関係や受動の意味を表します。
He seems to know the truth. は同時、He seems to have known the truth. は「知っていたらしい」と、主節より前のことを表します。
訳ではなく位置で3用法を決める
不定詞の3用法は、最初に訳で決めようとすると不安定になります。同じ to do でも、「〜するために」と訳せそうに見える場面が複数あるからです。
まず、to do 全体が主語・目的語・補語の位置にあるか、直前の名詞を説明しているか、動詞・形容詞・文全体を説明しているかを確認します。ただし stop のように目的語に doing を取る動詞の後ろでは、to do は目的語になれず、目的を表す副詞的用法になります。
訳はその後で当てはめます。
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
まとめ
不定詞は、to + 動詞の原形で、動詞を名詞・形容詞・副詞の働きに広げる形です。
第6章では、3用法を土台に、意味上の主語、SVO to do、原形不定詞、完了・受動・進行、重要構文まで順番に整理します。
この章の進行
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ここから第 6 章「不定詞」に入ります。まずは全体像を押さえてから、3用法・意味上の主語・原形不定詞・重要構文へ進みます。
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