導入
ここまで第11章では、接続詞と前置詞の全体像、等位接続詞、従属接続詞、副詞節、名詞節、相関接続詞、前置詞の基本、時・場所・原因・手段の前置詞、接続詞と前置詞の見分け方を扱いました。
接続詞・前置詞は、英文を長くし、意味関係を細かく表すための文法です。
この記事では、第11章の内容を、大学受験で使える判断手順として総整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 接続詞・前置詞をどう見るか
- 基本用法(接続詞・前置詞判断の概要) — まず押さえる形と意味
- 接続詞・前置詞判断の 8 ステップ — 実戦で使う節と句の見分け方
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳や後ろの形に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
接続詞・前置詞判断の中心は、後ろの形と文中での働きです。
後ろに主語 + 動詞を含む節が来るなら接続詞、名詞の働きをする語が来るなら前置詞です。節全体が名詞の位置に入るなら名詞節、主節に状況を足すなら副詞節です。
長い英文では、接続詞と前置詞を見つけることで、文のまとまりを分け、修飾関係を整理できます。
| 迷う形 | 判断基準 | 例 |
|---|---|---|
| because / because of | 後ろが節か名詞句か | because he was sick / because of illness |
| although / despite | 譲歩を節で言うか名詞句で言うか | although it rained / despite the rain |
| while / during | 後ろが節か名詞句か | while I was studying / during the class |
| that 節 | 名詞節か同格か | I know that … / the fact that … |
| 前置詞 + doing | 前置詞の後ろの動作 | without saying / by reading |
| 動詞 + 前置詞 | 自動詞か他動詞か | listen to / hear, arrive at / reach |
| by / until | 期限か継続か | finish by five / wait until five |
| in / on / at | 空間・接触・地点か | in the room / on the wall / at the station |
基本用法(接続詞・前置詞判断の概要)
手順1:後ろに節があるか見る
まず、接続詞・前置詞らしい語の後ろに、主語 + 動詞を含む節があるかを確認します。
because he was busy, although it was raining, when I arrived のように、後ろに節があれば接続詞として働いています。
手順2:名詞句なら前置詞を疑う
後ろが名詞・代名詞・動名詞・名詞句なら、前置詞として働いている可能性が高いです。
because of the rain, despite the difficulty, during the meeting, after dinner のように、前置詞句を作ります。
接続詞・前置詞判断の 8 ステップ
手順3:節が名詞か副詞か判断する
節がある場合、その節が名詞の位置に入っているか、主節に状況を足しているかを見ます。
I know that he is right. の that 節は know の目的語なので名詞節です。I stayed home because I was sick. の because 節は理由を足しているので副詞節です。
手順4:等位接続詞では前後をそろえる
and / but / or などの等位接続詞では、前後が同じ文法レベルかを確認します。
名詞と名詞、形容詞と形容詞、to 不定詞と to 不定詞、節と節のようにそろっていれば読みやすくなります。
手順5:相関接続詞はペアを確認する
both A and B, either A or B, neither A nor B, not only A but also B は、ペアが崩れていないかを確認します。
A と B の形の対応、主語になったときの動詞の一致、not only 文頭の倒置がポイントです。
手順6:時の前置詞は点・期限・継続を分ける
at / on / in、by / until、for / during / since を整理します。
at は時刻、on は曜日・日付、in は月・年・季節。by は期限、until は継続の終点。for は期間の長さ、during は期間中、since は出発点です。
手順7:場所の前置詞は位置関係で読む
in / on / at、to / into / onto、through / across などは、空間イメージで判断します。
in は中、on は接触、at は地点。to は到達点への方向、into は中へ入る動き、through は中を通り抜け、across は横切ることです。
手順8:動詞・形容詞との組み合わせを確認する
good at, interested in, responsible for, depend on, listen to, wait for など、前置詞まで含めて覚える表現があります。
同時に、discuss, enter, reach, marry などの他動詞には不要な前置詞をつけないようにします。
大学受験で問われる重要ポイント
- 接続詞と前置詞は後ろの形で見分ける
- 接続詞の後ろは主語 + 動詞を含む節
- 前置詞の後ろは名詞・代名詞・動名詞など
- 名詞節は主語・目的語・補語などになる
- 副詞節は主節に時・条件・理由・譲歩などを足す
- 等位接続詞は前後の形をそろえる
- 相関接続詞はペアと一致を確認する
- 時・場所・原因・手段の前置詞は意味関係で整理する
- 自動詞 + 前置詞 と 他動詞を区別する
- 前置詞の後ろに動詞を置くなら動名詞
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
間違い 4
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、接続詞なら後ろの節、前置詞なら後ろの名詞句を自分で一度確認してみてください。
Q1. 接続詞と前置詞の最重要判別基準は?
Q2. that S V が know の目的語なら何節?
Q3. because of と despite の共通点は?
Q4. by five と until five の違いは?
Q5. 前置詞の後ろに動作を置くなら?
まとめ
接続詞・前置詞は、英文のまとまりと意味関係を作る文法です。後ろの形、節の働き、前置詞句の修飾先を見ると整理できます。
第11章では、接続詞の種類、名詞節・副詞節、相関接続詞、時・場所・原因・手段の前置詞、接続詞と前置詞の判別を扱いました。訳語だけでなく、形と働きで判断することが大切です。
次の章では、名詞・代名詞・冠詞を整理します。
第 11 章「接続詞・前置詞」全 13 記事 完成
この記事で、第 11 章「接続詞・前置詞」のすべての記事が出揃いました。
| # | タイトル |
|---|---|
| 01 | 接続詞・前置詞の全体像 |
| 02 | 等位接続詞 |
| 03 | 従属接続詞 |
| 04 | 副詞節を作る接続詞 |
| 05 | 名詞節を作る接続詞 |
| 06 | 相関接続詞 |
| 07 | 前置詞の全体像 |
| 08 | 時を表す前置詞 |
| 09 | 場所・方向を表す前置詞 |
| 10 | 原因・目的・手段を表す前置詞 |
| 11 | 形容詞・動詞と前置詞の組み合わせ |
| 12 | 接続詞と前置詞の見分け方 |
| 13 | 接続詞・前置詞まとめ ← 今ここ |
ここまでで、接続詞が作る節、前置詞が作る前置詞句、接続詞と前置詞の見分け方を一通り整理しました。次の章では、英文の名詞まわりを支える 名詞・代名詞・冠詞 に進みます。
この章の進行
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第 11 章はここで完結。次章は 第 12 章「名詞・代名詞・冠詞」 です。