導入
名詞・代名詞・冠詞は、英文の中で「何について話しているのか」を決める文法です。
名詞は人・物・考え・出来事などの名前を表します。代名詞は同じ名詞を繰り返さずに受けます。冠詞は、その名詞が初めて出るものなのか、特定されているものなのかを示します。
第12章では、可算名詞・不可算名詞、単数形・複数形、所有格、人称代名詞、it / one / that、不定代名詞、a / an / the、無冠詞を順番に整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 名詞・代名詞・冠詞をどう見るか
- 基本用法(名詞・代名詞・冠詞の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・英作文で見る場所
- よくある間違い — 日本語の感覚に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
この章の中心は、名詞を単独で見るのではなく、数・特定性・文中での役割まで合わせて見ることです。
可算名詞の単数形は、普通は a, the, my, this などの限定語なしで単独では使いません。たとえば I bought book. ではなく、I bought a book. や I bought the book. とします。
代名詞は、何を指しているかが読み手に分かる形で使います。冠詞は、日本語に直接対応しにくい文法ですが、「1つの種類」「特定できるもの」「一般論」の違いを表す重要なサインです。
| 分野 | 中心の考え方 | 例 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 可算名詞 | 1つ、2つと数えられる | a book / two books | 単数形には限定語が必要 |
| 不可算名詞 | 量として見る | water / information | a water ではなく water / a glass of water |
| 単数・複数 | 名詞の形と動詞を合わせる | The child is / The children are | 不規則複数に注意 |
| 代名詞 | 名詞の代わりに使う | he / him / his / one / that | 格と指示対象を確認する |
| 冠詞 | 名詞の見え方を示す | a book / the book / books | a は1つ、the は特定、無冠詞は一般論 |
基本用法(名詞・代名詞・冠詞の概要)
名詞は数え方から考える
名詞を見たら、まず可算名詞か不可算名詞かを確認します。
book, student, idea のように1つずつ数える名詞は可算名詞です。water, information, advice, furniture のように量やまとまりとして見る名詞は不可算名詞です。
代名詞は何を受けるかを明確にする
代名詞は、前に出た名詞や文脈上明らかなものを受けます。
Tom met Ken. He looked tired. では、He が Tom なのか Ken なのか文脈によって曖昧になることがあります。代名詞は便利ですが、指すものが分かるように使う必要があります。
冠詞は名詞の特定性を示す
a / an は、聞き手がまだ特定していない1つのものを出すときに使います。
the は、話し手と聞き手の間でどれかが特定できるものに使います。無冠詞は、複数名詞や不可算名詞で一般論を言うときによく使います。
応用例と判別のコツ
限定語が必要かを確認する
可算名詞の単数形は、a, the, my, this, every などを伴うのが普通です。
I bought computer. のように単数可算名詞だけを裸で置くと不自然です。I bought a computer. なら「1台のコンピューター」、I bought the computer. なら「そのコンピューター」です。
同じ日本語でも英語では扱いが違う
日本語では「情報」「家具」「宿題」「荷物」を自然に数えるように言えますが、英語では information, furniture, homework, luggage は不可算名詞として扱うのが基本です。
1つ、2つと言いたいときは、a piece of information, two pieces of furniture のように単位を足します。
冠詞は意味を変える
冠詞が変わると、名詞の意味の見え方が変わります。
I went to school. は「授業を受ける場所として学校へ行った」という制度的な意味になりやすいです。I went to the school. は「その学校という建物・場所へ行った」という意味になりやすいです。
大学受験で問われる重要ポイント
- 名詞は可算か不可算かを最初に見る
- 単数可算名詞は a / the / my などなしで単独にしにくい
- 複数形と動詞の一致を確認する
- 代名詞は指す名詞と格を確認する
- it は同じもの、one は同じ種類の別の1つを表す
- a / an は初出・不特定の1つ
- the は話し手と聞き手が特定できるもの
- 無冠詞は複数名詞・不可算名詞の一般論で使いやすい
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、名詞の数、代名詞の指示対象、冠詞の有無を自分で一度確認してみてください。
Q1. 第12章で最初に見る名詞のポイントは?
Q2. 単数可算名詞を裸で置きにくい理由は?
Q3. the は何を表す?
Q4. it と one の基本差は?
まとめ
名詞・代名詞・冠詞は、英文の中で指しているものを正確に決める文法です。
名詞の数え方、代名詞の指示対象、冠詞の特定性を合わせて見ると、英作文・整序・読解で迷いにくくなります。
この章の進行
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ここから第 12 章「名詞・代名詞・冠詞」に入ります。まずは名詞の数え方、代名詞の受け方、冠詞の特定性をまとめて見ます。