英語の書き手は、自分の主張をいきなりぶつけません。まず反対側に一歩譲ってから、本音を切り出します。この「間合い」を知らないと、譲った部分を筆者の主張だと読み違えます。下の英文で確かめましょう。
目次
今回読む英文
まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。
Admittedly, online courses lack the face-to-face interaction of a traditional classroom; but for millions of learners who work full time, they offer something far more valuable — the freedom to study anywhere, at any hour.
語彙チェック
admittedly副
確かに(認めるが)
lack動
〈物〉を欠いている
face-to-face形
対面の
interaction名
やり取り
traditional形
従来の
offer動
〈物〉を提供する
valuable形
価値のある
freedom名
自由
at any hour熟
どんな時間でも
自分で訳したら答え合わせ
確かに、オンライン講座には従来の教室での対面のやり取りが欠けている。しかし、フルタイムで働く何百万人もの学習者にとって、オンライン講座ははるかに価値のあるもの——どこでも、どんな時間にでも学べる自由——を提供してくれるのである。
構造
譲歩
Admittedly, online courses lack the face-to-face interaction of a traditional classroom
確かに、オンライン講座は従来の教室の対面のやり取りを欠いている(一歩譲る)
逆接
but
しかし(ここから筆者の主張)
修飾
for millions of learners who work full time
フルタイムで働く何百万人もの学習者にとって
S・V
they offer
オンライン講座は提供する
O
something far more valuable
はるかに価値のあるものを
言い換え
the freedom to study anywhere, at any hour
どこでも、どんな時間にでも学べる自由(ダッシュ=something の中身)
読解のポイント
1
Admittedly / It is true / Of course は「譲歩の合図」
「確かに〜だ」と反対側に一歩譲る合図です。これ自体は筆者の主張ではありません。直後に but / however が来ると予測して読みます。
2
主張は but / however の後ろ——譲歩 → 逆接 → 主張の型
反対意見に一理あると認めてから自説を出すのが英語の定石です。設問で問われる「筆者の主張」は、ほぼ必ず but の後ろにあります。
3
ダッシュ・コロンの言い換えは主張の核心
something far more valuable — the freedom … のように、主張のキーワードはダッシュやコロンで具体化されます。言い換え部分こそ丁寧に読みます。
練習問題
今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。
It is true that the new stadium cost far more than the city had planned; however, the jobs and tourism it has brought have quietly repaid much of that investment.
自分で訳したら答え合わせ
確かに、新スタジアムには市の計画をはるかに超える費用がかかった。しかしながら、それがもたらした雇用と観光は、いつの間にか、その投資の多くを取り戻してきたのである。
まとめ
Admittedly / It is true / Of course は譲歩の合図で、筆者の主張は but / however の後ろ。譲歩 → 逆接 → 主張の型で本音を見抜きます。
