be動詞 + to do を見て「〜することです」と訳したら、文がねじれてしまった——be to 構文は、形は単純なのに5つもの用法を持つ、英文解釈の古典的な難所です。下の英文には2つの用法が出てきます。
目次
今回読む英文
まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。
The two leaders were to meet in Geneva the following week, but not a single reporter was to be seen near the hotel where the talks would take place.
語彙チェック
leader名
首脳
the following week熟
その翌週
not a single 〜熟
ただ一人(一つ)の〜も…ない
reporter名
記者
talks名
会談
take place熟
行われる
自分で訳したら答え合わせ
両首脳は翌週ジュネーブで会談する予定だった。しかし、その会談が行われることになっていたホテルの近くには、記者は一人も見当たらなかった。
構造
S
The two leaders
両首脳は
V
were to meet
会談する予定だった(be to = 予定)
修飾
in Geneva the following week
翌週ジュネーブで(meet を修飾)
逆接
but
しかし
S・V
not a single reporter was to be seen
記者は一人も見当たらなかった(否定 + be to be done = 可能)
修飾
near the hotel where the talks would take place
会談が行われることになっていたホテルの近くには(was to be seen を修飾)
読解のポイント
1
be to の核は「これから〜する方向にある」——基本は予定と義務
be to do は、主語が to 以下に向かっている状態を表します。公式の取り決めなら「〜する予定だ」、規則や指示なら「〜すべきだ」。You are to finish this by noon. = 正午までに終えること(指示)。
2
否定文 + 受動形の be to は「可能」
was not to be seen(見えなかった)、was nowhere to be found(どこにも見つからなかった)のように、否定とセットで be to be done の形になったら「〜できる」の意味で読みます。
3
過去形の was to は「運命」、if 節の中では「意図」
He was never to see his hometown again. = 彼は二度と故郷を見ることはなかった(運命)。never などを伴い、物語や伝記で後の展開を語るときに使われる用法で、過去形の be to すべてが運命になるわけではありません(本文の were to meet は「予定」です)。if you are to succeed(成功するつもりなら)のように、if 節の中では「意図」になります。
練習問題
今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。
If we are to protect the environment for future generations, each of us must take responsibility for the small choices we make every day.
自分で訳したら答え合わせ
将来の世代のために環境を守るつもりなら、私たち一人ひとりが、日々行う小さな選択に責任を持たなければならない。
まとめ
be to の核は「これから〜する方向」。基本は予定・義務、否定+受動なら可能、過去形では運命、if 節の中では意図——文脈でどの用法かを選びます。
