【英文法 第9章】複合関係詞|whoever・whatever・whichever・whenever・wherever

目次

導入

複合関係詞は、関係詞に -ever が付いた形です。

whoever, whatever, whichever は名詞節を作り、「〜する人は誰でも」「〜するものは何でも」という意味を表します。

whenever, wherever, however は副詞節を作り、「いつ〜しても」「どこで〜しても」「どれほど〜でも」という譲歩の意味を表すことが多いです。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 関係詞をどう見るか
  2. 基本用法(複合関係詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や先行詞だけに引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

複合関係詞の中心は、範囲を限定せずに全部受けることです。

whoever comes は「来る人は誰でも」、whatever you say は「あなたが何を言っても / 言うことは何でも」という意味になります。

複合関係代名詞は名詞節として主語・目的語になります。複合関係副詞は副詞節として譲歩や条件を表します。この働きの違いを分けて考えます。

種類 主な意味 働き
複合関係代名詞 whoever 〜する人は誰でも 名詞節
複合関係代名詞 whatever 〜するものは何でも / 何を〜しても 名詞節・譲歩
複合関係代名詞 whichever どちらを〜しても / どれでも 名詞節・譲歩
複合関係副詞 whenever いつ〜しても 副詞節
複合関係副詞 wherever どこで〜しても 副詞節
複合関係副詞 however どれほど〜でも / どんな方法で〜しても 副詞節

基本用法(複合関係詞の概要)

whoever は「〜する人は誰でも」

whoever は anyone who に近い意味を持ち、名詞節を作ります。

Whoever wants to join us is welcome. は「参加したい人は誰でも歓迎です」という意味で、whoever wants to join us 全体が主語です。

Whoever breaks the rule will be punished.
規則を破る人は誰でも罰せられる。
You can invite whoever you like.
好きな人を誰でも招待してよい。

whatever は「〜するものは何でも」

whatever は anything that に近い意味で名詞節を作ります。

You can take whatever you need. は「必要なものは何でも持っていってよい」です。

I will do whatever I can.
できることは何でもします。
Whatever he says is important.
彼が言うことは何でも重要です。

whenever / wherever は副詞節

whenever は「いつ〜しても」、wherever は「どこで〜しても」という副詞節を作ります。

Whenever I see this picture, I remember my childhood. は「この写真を見るといつでも、子ども時代を思い出す」です。

Whenever you need help, call me.
助けが必要なときはいつでも電話してください。
Wherever you go, I will support you.
あなたがどこへ行っても、私は支えます。

応用例と判別のコツ

whatever は名詞節にも譲歩にもなる

whatever は文中で名詞節として働くことも、譲歩の副詞節として働くこともあります。

I will buy whatever you recommend. では buy の目的語です。Whatever you say, I will not change my mind. では「あなたが何を言っても」という譲歩です。

Choose whatever you like.
好きなものを何でも選びなさい。名詞節。
Whatever happens, we must stay calm.
何が起こっても、冷静でいなければならない。譲歩。

however + 形容詞 / 副詞

however は「どれほど〜でも」という意味で、形容詞や副詞を直後に置くことがあります。

However difficult the problem is, we must solve it. は「その問題がどれほど難しくても、解かなければならない」です。

However busy you are, you should sleep enough.
どれほど忙しくても、十分に眠るべきです。
However carefully he explained it, I could not understand.
どれほど丁寧に説明しても、理解できなかった。

no matter wh- との書き換え

譲歩の複合関係詞は、no matter who / what / when / where / how で書き換えられることがあります。

Whatever you say は No matter what you say、However hard it is は No matter how hard it is に近い意味です。

Whatever he says, I will go.
No matter what he says, I will go.
Wherever you live, you need friends.
No matter where you live, you need friends.

大学受験で問われる重要ポイント

  • 複合関係詞は wh- + ever の形
  • whoever は anyone who に近い
  • whatever は anything that に近い
  • 複合関係代名詞は名詞節を作る
  • whenever / wherever は副詞節を作る
  • whatever は名詞節にも譲歩にもなる
  • however + 形容詞 / 副詞に注意する
  • 譲歩では no matter wh- に書き換えられる

よくある間違い

間違い 1

誤りWhoever will come, tell him to wait. の whoever を譲歩で読む
正しくはWhoever comes, tell him to wait. / If anyone comes, tell him to wait.
理由条件的な意味では現在形が自然です。

間違い 2

誤りHowever he is rich, he is not happy.
正しくはHowever rich he is, he is not happy.
理由however が程度を表すときは形容詞 rich を直後に置きます。

間違い 3

誤りI will buy whatever you will recommend.
正しくはI will buy whatever you recommend.
理由条件・譲歩に近い節では未来の内容でも現在形を使うことがあります。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、先行詞、関係詞節の欠け、関係詞の格、節全体の働きを自分で一度確認してみてください。

Q1. whoever は何に近い意味?
anyone who に近い意味です。
Q2. whatever は名詞節だけ?
名詞節にも譲歩の副詞節にもなります。
Q3. however difficult の語順は?
however + 形容詞 / 副詞 + S + V です。
Q4. Whatever you say は no matter でどう書き換える?
No matter what you say です。
迷ったら:先行詞を見つけ、関係詞節の中に主語・目的語・所有・副詞のどれが欠けているかを確認します。名詞が欠けていれば関係代名詞、副詞の働きが欠けていれば関係副詞です。

まとめ

複合関係詞は、関係詞に -ever が付いた形で、範囲を限定せずに「誰でも・何でも・いつでも・どこでも」を表します。

whoever / whatever / whichever は名詞節になることが多く、whenever / wherever / however は副詞節になることが多いです。譲歩の意味では no matter wh- との書き換えも押さえましょう。


この章の進行

次は、関係詞の中でも 関係詞の発展表現 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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