過去分詞

過去分詞
目次

導入

過去分詞は、規則動詞なら -ed、不規則動詞なら written, broken, seen などの形です。

過去分詞の中心は、受動・完了です。説明される名詞がその動作を受ける側なら、過去分詞を使います。

この記事では、過去分詞を「過去」とだけ考えず、名詞との受動関係、完了の意味、感情を表す形容詞との関係まで整理します。

この記事のポイント(読了6分)
  • 名詞が動作を受けるなら done
  • 結果の状態を表す
  • 1語なら前、句なら後ろが基本
  • 過去分詞は受動態そのものではない

基本

過去分詞の中心イメージは、動作を受けた結果の状態です。

a broken window は、window が break された結果、割れている状態です。

a written report は、report が write された結果、書かれている状態です。

名前に「過去」と入っていますが、過去分詞は必ず過去の意味になるわけではありません。受動・完了・結果の状態を表す形として理解します。

用法 意味 注意点
名詞修飾 a broken chair 壊れた椅子 chair は break された側
後置修飾 the book written by Soseki 漱石によって書かれた本 by 句などを伴うと後ろ
補語 The door remained closed. ドアは閉まったままだった 状態を説明
感情形容詞 I was excited. 私はわくわくした 人が感情を受ける側

名詞が動作を受けるなら done

過去分詞は、説明される名詞がその動作を受ける側のときに使います。

the letter written in English では、letter は write する側ではなく write される側です。

だから written になります。

This is a picture painted by my sister.
picture は paint された側。
The car stolen yesterday was found.
car は steal された側。

結果の状態を表す

過去分詞は、動作そのものよりも、その動作を受けた後の状態を表すことがあります。

fallen leaves は「落ちてしまった葉」、boiled eggs は「ゆで卵」です。日本語では過去に見えても、英語では今の状態を説明しています。

Fallen leaves were everywhere.
落ちてしまった葉があちこちにあった。
I ate boiled eggs for breakfast.
朝食にゆで卵(=ゆでられた結果の状態の卵)を食べた。

1語なら前、句なら後ろが基本

過去分詞も、1語で名詞を説明する場合は名詞の前に置かれやすいです。a broken chair, a stolen bike のような形です。

by 句や副詞句を伴って長くなる場合は、名詞の後ろに置きます。

the chair broken by the child のように、分詞句全体で後ろから説明します。

I found a broken watch.
broken 1語で watch を説明。
I found a watch broken during the trip.
broken during the trip が watch を説明。

判別のコツ

過去分詞は受動態そのものではない

過去分詞だけでは、受動態の述語動詞とは限りません。受動態は be + done が述語になります。

The window was broken. は受動態または状態を表す文です。

一方、the broken window の broken は名詞 window を説明する形容詞的な働きです。

The door was locked.
was locked が述語。受動態または状態。
The locked door could not be opened.
locked は door を説明。

感情を受けた人は done

感情を表す動詞では、人がその感情を受ける側になります。

surprised, excited, interested, bored などは、人の状態を説明します。

I was interested in the topic. では、I はその話題に興味を引かれた側です。

topic が人に興味を起こさせるなら interesting topic になります。

She was confused by the explanation.
She が混乱させられた側。
The explanation was confusing.
explanation が混乱させる側。

自動詞の過去分詞は完了の意味になることがある

自動詞は目的語を取らないため、受動の意味を作れないことがあります。その場合、過去分詞は完了・結果の状態を表します。

fallen leaves は「落とされた葉」ではなく「落ちてしまった葉」です。

retired teacher は「退職させられた先生」ではなく「退職した先生」です。

a retired teacher
退職した先生。完了・結果の状態。
escaped prisoners
逃げた囚人たち。完了の意味。

よくある間違い

間違い 1

誤りThe book writing in English is useful.
正しくはThe book written in English is useful.
理由book は write される側なので written です。

間違い 2

誤りI was interesting in history.
正しくはI was interested in history.
理由I は興味を持たされた側なので interested です。

間違い 3

誤りThe breaking window was repaired.
正しくはThe broken window was repaired.
理由修理されたのは割れている窓なので broken です。

まとめ

過去分詞は done の形で、受動・完了・結果の状態を表します。説明される名詞が動作を受ける側なら過去分詞を使います。

過去分詞を「過去」とだけ考えると誤読します。受動関係か、完了した結果か、文中で何を説明しているかを必ず確認しましょう。


この章の進行

次は、分詞の中でも 分詞の形容詞用法 を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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