時制の見分け方まとめ

時制の見分け方まとめ
目次

導入

ここまで第2章では、現在形・現在進行形・過去形・過去進行形・現在完了・現在完了進行形・過去完了・未来表現・時制の一致、時・条件の副詞節・話法を扱ってきました。

時制は、形が多いだけでなく、日本語訳に引っ張られると間違えやすい単元です。

この記事では、第2章の内容を実戦で使える判断手順として整理します。時制問題で迷ったときは、ここに戻って確認してください。

この記事のポイント(読了7分)
  • 手順1:基準時点を決める
  • 手順2:出来事を点・線・つながりで見る
  • 手順3:時を表す語句を見る
  • 手順4:節の種類を見る
  • 手順5:主節が過去なら時制の一致を確認する

基本

時制判断の中心は、基準時点・出来事の見方・節の種類の3つです。

いつの話か、点として見るのか線として見るのか、主節なのか副詞節なのか名詞節なのか。この3つを順番に確認すれば、多くの時制問題は整理できます。

迷う組み合わせ 判断基準
現在形 vs 現在進行形 習慣・状態か、途中・一時的か I live / I am living
過去形 vs 現在完了 現在と切るか、現在とつなぐか I lost / I have lost
現在完了 vs 現在完了進行形 結果か、動作の継続か I have read / I have been reading
過去形 vs 過去完了 過去の前後関係が必要か arrived / had left
will vs be going to その場の意志か、予定・兆候か I will help / It is going to rain
副詞節 vs 名詞節 時・条件か、目的語か when he comes / when he will come

時制判断の 5 ステップ

手順1:基準時点を決める

まず、現在の話なのか、過去の話なのか、未来の基準時点があるのかを見ます。

現在が基準なら現在形・現在進行形・現在完了。過去が基準なら過去形・過去進行形・過去完了。未来が基準なら未来表現・未来進行形・未来完了を考えます。

手順2:出来事を点・線・つながりで見る

過去の一点なら過去形、途中の場面なら進行形、基準時点とのつながりなら完了形です。

この感覚を持つと、現在完了と過去形、現在完了と現在完了進行形の区別がしやすくなります。

I lost my key yesterday.
昨日なくしました。過去の一点。
I have lost my key.
なくして今もない。現在とのつながり。

手順3:時を表す語句を見る

yesterday, ago, last night は過去形の強い合図です。

for / since は完了形や完了進行形と相性がよいです。by + 未来時点 は未来完了の合図になります。

ただし、語句だけで機械的に決めず、文全体の意味を必ず確認します。

手順4:節の種類を見る

when / if が出たら、時・条件の副詞節なのか、名詞節なのかを確認します。

I will call you when he comes. は副詞節なので現在形。

I don't know when he will come. は名詞節なので will が使えます。

手順5:主節が過去なら時制の一致を確認する

I think he is right. が I thought he was right. になるように、主節が過去なら従属節も過去方向にずれます。

ただし、一般的真理や現在も続く事実では現在形が残ることがあります。

時制問題の判断手順

時制問題では、まず基準時点を決めます。現在が基準か、過去が基準か、未来の基準時点があるかです。

次に、出来事を点として見るのか、途中の線として見るのか、基準時点とのつながりとして見るのかを考えます。

最後に、節の種類を確認します。

when / if が時・条件の副詞節なら未来を現在形で表し、名詞節なら will を使えます。

主節が過去なら、時制の一致も確認します。

I will call you when he comes.
when 節は時の副詞節。未来でも現在形。
I don't know when he will come.
when 節は名詞節。will を使える。

頻出の対立ペアを整理する

時制は、似た形の対立で狙われます。

現在形 vs 現在進行形、過去形 vs 現在完了、現在完了 vs 現在完了進行形、過去形 vs 過去完了、will vs be going to、副詞節 vs 名詞節です。

この対立ペアを訳語で覚えるのではなく、判断基準で覚えることが大切です。

習慣か途中か、過去の点か現在とのつながりか、結果か過程か、基準時点より前か、意志か兆候か、という見方で整理します。

読解では時制が時間関係を教えてくれる

長文読解では、時制が出来事の順序や筆者の視点を教えてくれます。過去完了が出れば、過去の本文内でさらに前に戻っています。

現在完了が出れば、過去の出来事が現在の議論につながっています。

和訳でも、時制を無視すると意味がずれます。

had done をただ「した」と訳すだけでなく、「その時点までにはしていた」と処理できると、英文の時間関係が正確になります。

よくある間違い

間違い 1

誤りI have met him yesterday.
正しくはI met him yesterday.
理由明確な過去語句があるので過去形です。

間違い 2

誤りI will call you when he will come.
正しくはI will call you when he comes.
理由時の副詞節では現在形です。

間違い 3

誤りI don't know when he will comes tomorrow.
正しくはI don't know when he will come tomorrow.
理由名詞節なら未来の will を使えますが、will の後ろは動詞の原形です。

間違い 4

誤りWhen I arrived, the train left. 列車が到着前に出ていた意味
正しくはWhen I arrived, the train had left.
理由過去の前後関係を明確にします。

まとめ

第2章「時制」では、動詞の形を時間の見方として整理してきました。

時制問題は、日本語訳だけでは解けません。基準時点、点・線・つながり、節の種類を順番に確認することが、安定して正解するための最短ルートです。

次の章では、動詞に話し手の判断や気持ちを加える助動詞へ進みます。


第 2 章「時制」全 14 記事 完成

この記事で、第 2 章「時制」のすべての記事が出揃いました。

# タイトル
01 時制の全体像
02 現在形
03 現在進行形
04 過去形
05 過去進行形
06 現在完了
07 現在完了進行形
08 過去完了
09 未来表現
10 未来進行形・未来完了
11 時制の一致
12 時・条件の副詞節
13 話法と時制
14 時制まとめ ← 今ここ

ここまでで、英語の動詞が表す 時間の見方 を一通り整理しました。

次の章では、will / can / must / should など、話し手の判断や気持ちを加える 助動詞 に進みます。


この章の進行

第 2 章はここで完結です。次章は 第 3 章 助動詞 です。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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