現在完了

現在完了
目次

導入

現在完了は have / has + 過去分詞の形です。日本語にはぴったり対応する形がないため、苦手にする受験生が多い単元です。

現在完了を「〜したことがある」「〜してしまった」「ずっと〜している」とバラバラに覚えると、すぐに混乱します。

中心は1つだけです。現在完了は、過去の出来事と現在とのつながりを表します。完了・経験・継続・結果は、そのつながり方の違いです。

この記事のポイント(読了6分)
  • 完了:今終わったところ
  • 経験:今までにしたことがある
  • 継続:過去から今まで続いている
  • 結果:過去の結果が今残っている

基本

現在完了の中心イメージは、過去から現在へのつながりです。

過去形は過去の一点を述べます。現在完了は、過去の出来事が今の状態・経験・継続に関係していることを述べます。

用法 中心イメージ よく使う語
完了 ちょうど終わった just / already / yet
経験 今までに経験がある ever / never / before / once / twice
継続 過去から今まで続いている for / since / how long
結果 過去の出来事の結果が今残っている have lost / have gone

完了:今終わったところ

完了用法では、動作が現在までに完了したことを表します。just, already, yet と一緒に使われることが多いです。

yet は疑問文では「もう」、否定文では「まだ」という意味になります。

I have just finished my homework.
私はちょうど宿題を終えたところです。
Have you finished your homework yet?
あなたはもう宿題を終えましたか。

経験:今までにしたことがある

経験用法では、過去のいつかは重要ではありません。現在までの人生や期間の中で、その経験があるかを述べます。

そのため、yesterday のような明確な過去の時点とは一緒に使いません。

I have visited Kyoto three times.
私は京都を3回訪れたことがあります。
Have you ever eaten natto?
あなたは今までに納豆を食べたことがありますか。

判別のコツ

継続:過去から今まで続いている

継続用法では、過去に始まった状態が現在まで続いていることを表します。for は期間、since は起点を表します。

live, know, be など状態を表す動詞は、現在完了で継続を表しやすいです。

I have lived in Kobe for five years.
私は5年間神戸に住んでいます。
She has known him since childhood.
彼女は子どものころから彼を知っています。

結果:過去の結果が今残っている

結果用法では、過去に起きたことの結果が現在に残っていることを表します。

I have lost my key. は、単に過去になくしたのではなく、今も鍵がない状態を含みます。

I have lost my wallet.
私は財布をなくしてしまいました。今もない。
She has gone to Canada.
彼女はカナダへ行ってしまいました。今ここにいない。

4用法はすべて「現在とのつながり」

現在完了には、完了・経験・継続・結果の4用法があります。しかし、これらを別々の訳語として丸暗記すると混乱します。

共通点は、過去の出来事や状態が現在とつながっていることです。

完了は「今は終わっている」、経験は「今までの経験として持っている」、継続は「今まで続いている」、結果は「今もその結果が残っている」です。すべて現在が基準です。

I have just finished the report.
今はレポートが終わっている。
I have lost my passport.
なくした結果、今もパスポートがない。

have been to と have gone to

have been to は「行ったことがある」という経験を表します。

一方、have gone to は「行ってしまって、今ここにいない」という結果を表します。

She has been to Canada. はカナダへ行った経験があります。

She has gone to Canada. はカナダへ行ってしまい、今この場にはいません。

日本語ではどちらも「行った」と訳せるため、現在との関係を見て判断します。

She has been to Canada twice.
彼女はカナダへ2回行ったことがあります。
He has gone to London.
彼はロンドンへ行ってしまいました。今ここにいない。

This is the first time と現在完了

This is the first time + S has/have done は、入試でよく出る形です。

「今までの中で初めて」という意味なので、現在までの経験を表す現在完了と相性がよいです。

This is the first time I have seen such a view. は、過去から現在までの経験の中で初めて見た、という意味です。

日本語の「見た」に引っ張られて過去形にしないようにします。

よくある間違い

間違い 1

誤りI have met him yesterday.
正しくはI met him yesterday.
理由yesterday は過去形と使います。

間違い 2

誤りShe has gone to Canada twice.
正しくはShe has been to Canada twice.
理由経験なら have been to を使います(アメリカ英語では gone も見られますが、受験では been を使います)。

間違い 3

誤りI have lived here since five years.
正しくはI have lived here for five years.
理由five years は期間なので for です。

まとめ

現在完了は、完了・経験・継続・結果を丸暗記する単元ではありません。

すべての根本にあるのは、過去の出来事や状態が現在とつながっているという感覚です。


この章の進行

次は、時制の中でも 現在完了進行形 を整理します。


関連する章

関連記事(実践編)

DAILY STUDY
この単元を毎日5問で復習

文法の知識を定着させるには、繰り返しが大切です。1回5問・約3分で、今日学んだ内容を確認できます。

ONLINE LESSON
無料体験のご案内

1 対 1・60 分・完全無料・勧誘なし。
英文を「読める」状態に変える学習方針を、個別にご提案します。

無料体験を申し込む →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

目次