【英文法 第2章】話法と時制|直接話法・間接話法で時制と代名詞がどう変わるか

目次

導入

話法は、誰かの発言をそのまま伝えるか、自分の文に組み込んで伝えるかを扱う単元です。

直接話法では引用符の中に発言をそのまま置きます。間接話法では that 節や疑問詞節に直して、時制・代名詞・副詞句を調整します。

時制の一致とセットで問われるため、第2章の時制の仕上げとして必ず押さえておきたい内容です。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — その時制をどう見るか
  2. 基本用法(話法と時制の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

話法転換の中心は、発言を話し手の現在位置から言い直すことです。

そのため、主節が過去なら時制が過去方向へずれ、I / you などの代名詞や today / yesterday などの時を表す語も文脈に合わせて変わります。

直接話法 間接話法 ポイント
I am busy. he was busy 現在形 → 過去形
I will help you. she would help me will → would / 代名詞変更
I have finished it. he had finished it 現在完了 → 過去完了
Do you like English? if I liked English 疑問文語順にしない
Open the door. told me to open the door 命令文 → to 不定詞

基本用法(話法と時制の概要)

平叙文は that 節にする

普通の文を間接話法にするときは、say / tell などの後ろに that 節を置きます。that は省略されることもあります。

主節が過去なら、従属節の時制は時制の一致で過去方向へ移ります。

He said, "I am tired."
He said that he was tired.
She said, "I will call you."
She said that she would call me.

疑問文は ask + if / whether / 疑問詞

Yes / No で答える疑問文は if または whether を使います。疑問詞を含む疑問文は、その疑問詞を残します。

注意点は、間接疑問文では語順が S + V になることです。do / does / did は普通消えます。

He asked me, "Do you like English?"
He asked me if I liked English.
She asked me, "Where do you live?"
She asked me where I lived.

応用例と判別のコツ

命令文は tell / ask + O + to do

命令文を間接話法にするときは、tell / ask / order + 人 + to do の形にします。

否定命令文なら not to do です。to not do も文法的には見ますが、受験では not to do を基本形として押さえます。

He said to me, "Open the window."
He told me to open the window.
She said to me, "Don't be late."
She told me not to be late.

時・場所の副詞も変わる

直接話法の now, today, yesterday, tomorrow, here などは、間接話法では文脈に合わせて変わります。

典型的には now → then, today → that day, yesterday → the day before, tomorrow → the next day, here → there です。

話法転換は「そのまま訳す」作業ではない

直接話法は、発言を引用符の中にそのまま置きます。間接話法は、その発言を自分の文の中に組み込みます。そのため、時制・代名詞・時や場所を表す語句を、現在の文脈に合わせて調整します。

He said, "I am busy." を He said that I was busy. としてはいけません。I は発言者の he に対応するので、He said that he was busy. になります。

He said, "I am busy."
He said that he was busy.
She said, "I will help you."
She said that she would help me.

疑問文は語順が普通に戻る

間接疑問文では、疑問文の語順をそのまま残しません。Where do you live? は where I lived のように S + V の語順になります。

This is why She asked me where did I live. が誤りになります。疑問詞は残しますが、語順は平叙文に戻す。この処理は話法だけでなく、名詞節全般で重要です。

She asked me, "Where do you live?"
She asked me where I lived.
He asked me, "Do you like English?"
He asked me if I liked English.

命令文は to 不定詞で処理する

命令文を間接話法にするときは、tell / ask / order + 人 + to do の形にします。否定命令文なら not to do です。

Open the window. は told me to open the window、Don't be late. は told me not to be late になります。命令文を that 節にしない点に注意してください。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 平叙文は that 節にする
  • Yes / No 疑問文は if / whether を使う
  • 疑問詞疑問文は疑問詞を残し、語順は S + V
  • 命令文は tell / ask + O + to do
  • 否定命令文は not to do
  • 時制・代名詞・時や場所の副詞を文脈に合わせて変える

よくある間違い

間違い 1

誤りShe asked me where did I live.
正しくはShe asked me where I lived.
理由間接疑問文は S + V の語順です。

間違い 2

誤りHe told me open the door.
正しくはHe told me to open the door.
理由命令文の間接話法は to 不定詞です。

間違い 3

誤りShe said that she will help me.
正しくはShe said that she would help me.
理由主節が過去なら will は would になります。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、どの時制を選ぶべきかを自分で一度考えてみてください。

Q1. Yes / No 疑問文の間接話法で使う語は?
if または whether です。
Q2. 間接疑問文の語順は?
疑問文語順ではなく S + V です。
Q3. 命令文の間接話法は?
tell / ask + O + to do の形です。
迷ったら:日本語訳だけで選ばず、基準時・期間表現・文の中での役割を確認します。

まとめ

話法転換では、発言をそのまま写すのではなく、話し手の立場から言い直します。

時制の一致、代名詞、語順、to 不定詞、時や場所の副詞をまとめて確認することが大切です。


この章の進行

次は、時制の中でも 時制まとめ を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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