無生物主語の読み方|「モノが〜する」を自然な日本語に

無生物主語の読み方|「モノが〜する」を自然な日本語に

英語では「その知らせが彼女を幸せにした」のように、人でないものが平気で主語になります。直訳すると日本語がぎこちなくなる——そんな英文の扱い方を、下の英文で身につけましょう。

目次

今回読む英文

まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。

The rapid spread of misinformation on social media has made it increasingly difficult for ordinary readers to tell reliable sources from unreliable ones.

語彙チェック

rapid
急速な
spread
広まり
misinformation
誤情報
increasingly
ますます
ordinary
一般の
tell A from B
A を B と見分ける
reliable
信頼できる
source
情報源
unreliable
信頼できない
自分で訳したら答え合わせ
ソーシャルメディア上で誤情報が急速に広まったことで、一般の読者が信頼できる情報源とそうでないものを見分けることは、ますます難しくなっている。

構造

S
The rapid spread of misinformation on social media
ソーシャルメディア上での誤情報の急速な広まりが(無生物主語)
V
has made
〜にしてきた(make O C)
形式O
it
形式目的語(真の目的語は for 〜 to tell 以下)
C
increasingly difficult
ますます難しく
真O
for ordinary readers to tell reliable sources from unreliable ones
一般の読者が信頼できる情報源を信頼できないものと見分けること(for A to do/ones=sources)

読解のポイント

1
無生物主語は「原因・手段」——副詞的に開いて訳す
The news made her happy. = その知らせを聞いて、彼女は喜んだ。無生物の主語は日本語の主語にせず、「〜のせいで/〜によって/〜すれば」と理由・条件に開くと自然になります。
2
名詞化された主語は文に戻す
The rapid spread of misinformation = 誤情報が急速に広まったこと。名詞構文の発想で、主語の中の「誰が・何が・どうした」を文の形に戻します。
3
make it C for A to do =「A が〜するのを C にする」
it は形式目的語で、真の目的語は for A to do。「A にとって〜することを C にする」→「A が〜することは C になる」と訳し下します。

練習問題

今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。

A ten-minute walk along the river will bring you to the city’s oldest bridge, whose stone arches have survived three centuries of floods.
自分で訳したら答え合わせ
川沿いを10分歩けば、市内で最も古い橋に着く。その石造りのアーチは、3世紀にわたる洪水を耐え抜いてきた。
まとめ

無生物主語は「〜のせいで・〜すれば」と副詞的に言い換え、名詞化された主語は文に戻します。make it C for A to do は「A が〜することは C になる」と訳し下します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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