無生物主語構文

無生物主語構文
目次

導入

無生物主語構文は、人ではないものを主語にして、原因・手段・条件・感情のきっかけなどを表す英語らしい構文です。

The news made me happy. / The heavy rain prevented us from going out. / This medicine will help you sleep. などが代表です。

この記事では、無生物主語の基本、make / enable / prevent / remind / bring などの動詞、日本語への訳し方を整理します。

この記事のポイント(読了7分)
  • 原因を主語にする
  • make O C
  • prevent O from doing
  • enable / allow / force

基本

無生物主語の中心は、日本語なら副詞句で表す原因や手段を、英語では主語にすることです。

The heavy rain prevented us from going out. は直訳すると「大雨が私たちを外出することから妨げた」ですが、自然な日本語では「大雨のため私たちは外出できなかった」と訳します。

英語は、原因・出来事・道具・制度などを主語にして、何がどんな結果を生むかを表すことがよくあります。

動詞 意味
make make O C O を C にする The news made me happy.
enable enable O to do O が〜できるようにする The tool enables us to work faster.
prevent prevent O from doing O が〜するのを妨げる The rain prevented us from going out.
remind remind O of 名詞 O に〜を思い出させる The photo reminded me of my childhood.
bring bring O 名詞 O に〜をもたらす The project brought us success.
cost / save cost / save O 名詞 O に費用をかけさせる・節約させる This plan will save us time.

原因を主語にする

無生物主語は、原因やきっかけを主語にすることがよくあります。

The news surprised us. は「その知らせが私たちを驚かせた」ですが、自然には「その知らせを聞いて私たちは驚いた」と訳せます。

The accident delayed the train.
事故のため電車が遅れた。
The loud noise woke me up.
大きな音で目が覚めた。

make O C

make O C は「O を C にする」を表します。

The news made me sad. では、The news が原因、me が対象、sad が結果の状態です。

人を主語にしなくても、出来事が感情を引き起こす形で表せます。

His words made her angry.
彼の言葉で彼女は怒った。
The experience made him stronger.
その経験によって彼は強くなった。

prevent O from doing

prevent O from doing は「O が〜するのを妨げる」を表します。

The rain prevented us from playing soccer. は「雨のため私たちはサッカーができなかった」です。

stop / keep O from doing も近い形です。

The snow prevented the plane from taking off.
雪のため飛行機は離陸できなかった。
His illness kept him from attending the meeting.
病気のため会議に出席できなかった。

判別のコツ

enable / allow / force

enable O to do は「O が〜できるようにする」、allow O to do は「O が〜することを可能にする・許す」、force O to do は「O に〜させる」を表します。

主語には道具・制度・状況などが来ます。This system enables students to learn at home. のように使います。

The Internet enables us to get information quickly.
インターネットのおかげで情報を素早く得られる。
The rule forced them to change the plan.
その規則のため計画を変えざるを得なかった。

remind / rob / cost / save

remind O of 名詞は「O に〜を思い出させる」、rob O of 名詞は「O から〜を奪う」、cost O 名詞は「O に〜を費やさせる」、save O 名詞は「O の〜を節約する」です。

無生物主語構文では、動詞ごとの型を覚えることが重要です。

This song reminds me of my school days.
この歌を聞くと学生時代を思い出す。
The war robbed many people of their homes.
戦争が多くの人から家を奪った。
This machine will save us a lot of time.
この機械で多くの時間を節約できる。

自然な日本語に訳す

無生物主語は、直訳すると不自然な日本語になりやすいです。

英語の構造を確認したうえで、「〜のために」「〜のおかげで」「〜によって」「〜すると」などに訳すと自然になります。

This road will take you to the station.
この道を行けば駅に着きます。
A few minutes' walk brought us to the river.
数分歩くと川に着いた。

よくある間違い

間違い 1

不自然The rain made us not go out.
正しくはThe rain prevented us from going out.
理由make O not do は非常に不自然です。「〜できなかった」は prevent O from doing で表します。

間違い 2

誤りThis song reminds my childhood.
正しくはThis song reminds me of my childhood.
理由remind O of 名詞の形にします。

間違い 3

誤りThis machine saves a lot of time us.
正しくはThis machine saves us a lot of time.
理由save O 名詞の語順です。

まとめ

無生物主語構文は、原因・手段・状況などを主語にして結果を表す英語らしい構文です。

直訳にこだわらず、動詞の型を確認し、自然な日本語では「〜のために」「〜によって」と処理しましょう。


この章の進行

次は、特殊構文の中でも 特殊構文まとめ を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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