【英文法 第14章】無生物主語構文|原因・手段・条件を主語にする英語を整理する

目次

導入

無生物主語構文は、人ではないものを主語にして、原因・手段・条件・感情のきっかけなどを表す英語らしい構文です。

The news made me happy. / The heavy rain prevented us from going out. / This medicine will help you sleep. などが代表です。

この記事では、無生物主語の基本、make / enable / prevent / remind / bring などの動詞、日本語への訳し方を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 特殊構文をどう普通の形に戻すか
  2. 基本用法(無生物主語の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 語順・省略・否定範囲に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

無生物主語の中心は、日本語なら副詞句で表す原因や手段を、英語では主語にすることです。

The heavy rain prevented us from going out. は直訳すると「大雨が私たちを外出することから妨げた」ですが、自然な日本語では「大雨のため私たちは外出できなかった」と訳します。

英語は、原因・出来事・道具・制度などを主語にして、何がどんな結果を生むかを表すことがよくあります。

動詞 意味
make make O C O を C にする The news made me happy.
enable enable O to do O が〜できるようにする The tool enables us to work faster.
prevent prevent O from doing O が〜するのを妨げる The rain prevented us from going out.
remind remind O of 名詞 O に〜を思い出させる The photo reminded me of my childhood.
bring bring O 名詞 O に〜をもたらす The project brought us success.
cost / save cost / save O 名詞 O に費用をかけさせる・節約させる This plan will save us time.

基本用法(無生物主語の概要)

原因を主語にする

無生物主語は、原因やきっかけを主語にすることがよくあります。

The news surprised us. は「その知らせが私たちを驚かせた」ですが、自然には「その知らせを聞いて私たちは驚いた」と訳せます。

The accident delayed the train.
事故のため電車が遅れた。
The loud noise woke me up.
大きな音で目が覚めた。

make O C

make O C は「O を C にする」を表します。

The news made me sad. では、The news が原因、me が対象、sad が結果の状態です。人を主語にしなくても、出来事が感情を引き起こす形で表せます。

His words made her angry.
彼の言葉で彼女は怒った。
The experience made him stronger.
その経験によって彼は強くなった。

prevent O from doing

prevent O from doing は「O が〜するのを妨げる」を表します。

The rain prevented us from playing soccer. は「雨のため私たちはサッカーができなかった」です。stop / keep O from doing も近い形です。

The snow prevented the plane from taking off.
雪のため飛行機は離陸できなかった。
His illness kept him from attending the meeting.
病気のため会議に出席できなかった。

応用例と判別のコツ

enable / allow / force

enable O to do は「O が〜できるようにする」、allow O to do は「O が〜することを可能にする・許す」、force O to do は「O に〜させる」を表します。

主語には道具・制度・状況などが来ます。This system enables students to learn at home. のように使います。

The Internet enables us to get information quickly.
インターネットのおかげで情報を素早く得られる。
The rule forced them to change the plan.
その規則のため計画を変えざるを得なかった。

remind / rob / cost / save

remind O of 名詞は「O に〜を思い出させる」、rob O of 名詞は「O から〜を奪う」、cost O 名詞は「O に〜を費やさせる」、save O 名詞は「O の〜を節約する」です。

無生物主語構文では、動詞ごとの型を覚えることが重要です。

This song reminds me of my school days.
この歌を聞くと学生時代を思い出す。
The war robbed many people of their homes.
戦争が多くの人から家を奪った。
This machine will save us a lot of time.
この機械で多くの時間を節約できる。

自然な日本語に訳す

無生物主語は、直訳すると不自然な日本語になりやすいです。

英語の構造を確認したうえで、「〜のために」「〜のおかげで」「〜によって」「〜すると」などに訳すと自然になります。

This road will take you to the station.
この道を行けば駅に着きます。
A few minutes' walk brought us to the river.
数分歩くと川に着いた。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 無生物主語は原因・手段・条件などを主語にする
  • 日本語では〜のために・〜によってと訳すことが多い
  • make O C は O を C にする
  • prevent O from doing は O が〜するのを妨げる
  • enable O to do は O が〜できるようにする
  • remind O of 名詞は O に〜を思い出させる
  • rob O of 名詞は O から〜を奪う
  • cost / save O 名詞の型を覚える

よくある間違い

間違い 1

誤りThe rain made us not go out.
正しくはThe rain prevented us from going out.
理由外出できなかった、は prevent O from doing が自然です。

間違い 2

誤りThis song reminds my childhood.
正しくはThis song reminds me of my childhood.
理由remind O of 名詞の形にします。

間違い 3

誤りThis machine saves a lot of time us.
正しくはThis machine saves us a lot of time.
理由save O 名詞の語順です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、普通の語順に戻す、挿入を外す、省略を補う、という手順を自分で一度試してみてください。

Q1. 無生物主語とは?
人ではない原因・手段・出来事などを主語にする構文です。
Q2. prevent O from doing の意味は?
O が〜するのを妨げる、です。
Q3. This song reminds me of my childhood. の自然な訳は?
この歌を聞くと子どもの頃を思い出す、です。
Q4. save us time の us と time の関係は?
us に time を節約させる、つまり私たちの時間を節約するという関係です。
迷ったら:倒置は普通語順へ、強調構文は It is / was と that を外す、省略は補う、挿入は外す、同格は前の名詞の内容説明として読む。この順で処理します。

まとめ

無生物主語構文は、原因・手段・状況などを主語にして結果を表す英語らしい構文です。

直訳にこだわらず、動詞の型を確認し、自然な日本語では「〜のために」「〜によって」と処理しましょう。


この章の進行

次は、特殊構文の中でも 特殊構文まとめ を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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