文がいきなり形容詞で始まり、そのあとに as が続く——「比較? 理由?」と迷っているうちに文が終わってしまう形があります。この語順には決まった意味があります。下の英文で確かめましょう。
目次
今回読む英文
まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。
Young as she was, the pianist interpreted the concerto with a depth of feeling that moved even the most demanding critics in the hall.
語彙チェック
interpret動
〈曲など〉を(解釈して)演奏する
concerto名
協奏曲
depth名
深み
feeling名
感情
move動
〈人〉を感動させる
demanding形
要求の厳しい
critic名
批評家
pianist名
ピアニスト
自分で訳したら答え合わせ
若かったにもかかわらず、そのピアニストは、ホールにいた最も要求の厳しい批評家たちの心をも動かすほどの感情の深みをもって、その協奏曲を演奏した。
構造
譲歩節
Young as she was
若かったにもかかわらず(形容詞 + as S V = 譲歩)
S
the pianist
そのピアニストは
V
interpreted
(解釈して)演奏した
O
the concerto
その協奏曲を
修飾
with a depth of feeling that moved even the most demanding critics in the hall
最も厳しい批評家の心をも動かす感情の深みをもって(that は a depth of feeling を修飾)
読解のポイント
1
形容詞・副詞・無冠詞名詞 + as S V は譲歩「〜だけれども」
Young as she was = Though she was young。補語や副詞が as の前に飛び出した形です。名詞のときは無冠詞になります(Child as he was)。
2
合図は「文頭の形容詞 → as → S V」の語順
文がいきなり形容詞で始まり、直後に as + S + V が続いたら、この譲歩を疑います。比較の as … as(as が2つ)との違いは、as が1つしかないことです。
3
though に開いて読む——as 節に may があれば「〜かもしれないが」
Strange as it may seem = 奇妙に思えるかもしれないが。譲歩の as 節は though 節に開くと意味が確定します。
練習問題
今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。
Strange as it may seem, some of the world’s best chess players practice by studying their own defeats rather than their victories.
自分で訳したら答え合わせ
奇妙に思えるかもしれないが、世界最高峰のチェスプレーヤーの中には、勝利ではなく自分の敗北を研究することで練習する者もいる。
まとめ
形容詞・副詞・無冠詞名詞 + as S V は譲歩「〜だけれども」。though に言い換えて読みます。as 節に may があれば「〜かもしれないが」と訳します。
