not が否定する範囲|部分否定と全否定を見分ける

not が否定する範囲|部分否定と全否定を見分ける

not が1つ入るだけで、文の意味は大きく変わります。しかも、全部を否定しているのか一部だけなのか——読み違えると、文の主張が逆になってしまいます。下の英文で確かめましょう。

目次

今回読む英文

まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。

Not all scientific discoveries lead to immediate practical applications, and the most important ones do not always attract public attention when they are first announced.

語彙チェック

discovery
発見
immediate
即座の
practical
実用的な
application
応用
attract
〈注意など〉を引く
attention
注目
announce
〈こと〉を発表する
lead to
〈結果〉につながる
自分で訳したら答え合わせ
すべての科学上の発見がすぐに実用化につながるわけではない。そして、最も重要な発見が、最初に発表された時点で必ずしも世間の注目を集めるとは限らない。

構造

S
Not all scientific discoveries
すべての科学上の発見が〜わけではない(部分否定)
V
lead to
〜につながる
O
immediate practical applications
即座の実用化に
等位
and the most important ones do not always attract public attention
最も重要な発見が、必ずしも世間の注目を集めるとは限らない(not always=部分否定/ones=discoveries)
修飾
when they are first announced
最初に発表されたときに

読解のポイント

1
not + all / every / always / necessarily は部分否定
「すべて(いつも・必ずしも)〜とは限らない」。Not all birds can fly. = すべての鳥が飛べるわけではない(飛べない鳥もいる)。entirely / completely など「完全に」系の副詞も、not と組むと部分否定になります(not entirely = 完全に〜というわけではない)。
2
not が否定する範囲は「not より後ろ」
not は自分より後ろの部分を否定します。do not always attract では not が always 以下を打ち消し、「いつも引くわけではない」。not の直後に何が来るかで意味が決まります。
3
全否定は no / none / never / not … any
No planets shine by their own light. = 自ら光る惑星は1つもない。not … any も「少しも〜ない」の全否定。部分否定(not all)としっかり区別します。

練習問題

今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。

The fastest solution is not necessarily the best one, and experienced engineers do not entirely trust results that have not been tested twice.
自分で訳したら答え合わせ
最速の解決策が必ずしも最善であるとは限らない。そして経験豊富なエンジニアは、二度検証されていない結果を完全には信用しない。
まとめ

not + all / always / necessarily は部分否定「〜とは限らない」、no / never / not … any は全否定。not がどこまでを否定するか(否定の及ぶ範囲)を意識して読みます。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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