長い英文を前から追っていって、「動詞はどこ? 主語はどれ?」と迷子になったことはありませんか。特に文の“入り方”で足を取られると、そこから先が全部崩れてしまいます。下の英文も、少し変わった入り方で、主語・動詞が見つけにくい作りになっています。
目次
今回読む英文
まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。
Having been criticized for its lack of transparency, the corporation issued a detailed statement addressing each of the concerns raised by shareholders at the annual meeting.
語彙チェック
criticize動
〈人・物・事〉を批判する
transparency名
透明性
issue動
〈声明など〉を発表する
detailed形
詳細な
address動
〈問題・懸念〉に対処する
concern名
懸念
raise動
〈問題・懸念〉を提起する
shareholder名
株主
annual形
年に一度の
自分で訳したら答え合わせ
透明性の欠如を批判されたことを受けて、その企業は、年次総会で株主から出された懸念の一つひとつに対処する詳細な声明を発表した。
構造
分詞構文
Having been criticized for its lack of transparency,
透明性の欠如を批判されたので(issued を修飾)
S
the corporation
その企業は
V
issued
発表した
O
a detailed statement
詳細な声明を
修飾
addressing each of the concerns
それぞれの懸念に対処する(statement を修飾)
修飾
raised by shareholders
株主から出された(concerns を修飾)
修飾
at the annual meeting
年次総会で(raised を修飾)
読解のポイント
1
文頭の -ing / -ed は分詞構文を疑う
文頭にいきなり -ing や -ed(過去分詞)が来たら、「これは主節の動詞ではないぞ」と一歩引きましょう。カンマの先に本物の S+V が出てくれば、それが分詞構文のサインです。「〜して/〜されて」と副詞的に訳し、意味上の主語は主節の主語を借りれば十分です。主節より前に済んだことは Having done/Having been done の形になります(詳しくは完了形の準動詞の記事で扱います)。
2
名詞 + -ing は名詞修飾を疑う
名詞のすぐ後ろに -ing があったら、動詞と早とちりしないようにしましょう。たいていは直前の名詞を説明しているだけです(the boy playing soccer = サッカーをしている少年、というイメージ)。「〜している◯◯」と後ろから返して読みます。
3
目的語のない他動詞は受身の過去分詞
本来は目的語を取るはずの他動詞なのに、後ろに O がなく by 〜 や前置詞句が続いていたら要注意です。それは過去形ではなく、受身の過去分詞です。「他動詞なのに O なし=受身」と覚えておきましょう。ただし than 節や関係詞節では目的語が前に出るため、O がなくても過去形のことがあります(heavier than the designers expected)。
練習問題
今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。
Having lost most of its funding, the research team published a report highlighting the risks posed by rising sea levels.
自分で訳したら答え合わせ
資金の大半を失ったのち、その研究チームは、海面上昇によってもたらされるリスクを浮き彫りにする報告書を発表した。
まとめ
長い文頭や修飾に惑わされず、まずカンマの先で主節の S・V を取りましょう。文頭の分詞構文(Having done = 主節より前の出来事)、名詞+-ing、O のない他動詞の -ed(受身)——分詞の3つの用法を押さえれば、この型は読めます。
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