【英文法 第7章】動名詞の重要構文|cannot help doing・be worth doing・It is no use doing

目次

導入

動名詞には、構文としてまとまりで覚えるべき表現が多くあります。

cannot help doing, be worth doing, It is no use doing, There is no doing などは、直訳だけでは処理しにくい表現です。

この記事では、大学受験で頻出の動名詞構文を、意味と形の両方から整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
  2. 基本用法(重要構文の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

動名詞の重要構文では、doing の前にある表現をまとまりで見ることが大切です。

be worth doing の doing は見た目は能動形ですが、意味は受動的になる点も重要です。

構文 意味 注意
cannot help doing 〜せずにはいられない I cannot help laughing. cannot help but do もある
be worth doing 〜する価値がある This book is worth reading. 受動的意味
It is no use doing 〜しても無駄だ It is no use crying. use/good
There is no doing 〜することはできない There is no telling. 可能性の否定
feel like doing 〜したい気がする I feel like eating out. like は前置詞
have difficulty doing 〜するのに苦労する I had difficulty finding it. in が省略されることが多い

基本用法(重要構文の概要)

cannot help doing

cannot help doing は「〜せずにはいられない」です。help はここでは「避ける」に近い意味です。

I could not help laughing. は「笑わずにはいられなかった」という意味で、笑うのを止められなかったことを表します。

I cannot help worrying about the exam.
試験のことを心配せずにはいられません。
She could not help crying.
彼女は泣かずにはいられませんでした。

be worth doing

be worth doing は「〜する価値がある」です。doing は能動形ですが、主語が doing の目的語になるため、日本語では受動的に訳すことがあります。

This book is worth reading. は「この本は読む価値がある」で、read の目的語は this book です。being read にはしません。

This movie is worth watching.
この映画は見る価値があります。
The problem is worth discussing.
その問題は議論する価値があります。

It is no use / no good doing

It is no use doing と It is no good doing は「〜しても無駄だ」という意味です。

It is no use crying over spilt milk. はことわざ的な表現で、「覆水盆に返らず」に近い意味です。

It is no use complaining.
不平を言っても無駄です。
It is no good waiting here.
ここで待っていても無駄です。

応用例と判別のコツ

There is no doing

There is no doing は「〜することはできない」「〜する方法がない」という意味を表します。

There is no telling what will happen. は「何が起こるか分からない」という決まった形です。

There is no knowing what he will do.
彼が何をするかは分かりません。
There is no denying the fact.
その事実は否定できません。

feel like doing

feel like doing は「〜したい気がする」です。この like は前置詞なので、後ろには動名詞が来ます。

I feel like to go out. ではなく I feel like going out. です。

I feel like taking a walk.
散歩したい気がします。
I do not feel like studying today.
今日は勉強する気になりません。

have difficulty / trouble doing

have difficulty doing は「〜するのに苦労する」です。元は have difficulty in doing の in が省略された形と考えられます。

difficulty の後ろに to do を置かないように注意します。

I had difficulty finding his house.
彼の家を見つけるのに苦労しました。
She had trouble understanding the rule.
彼女はその規則を理解するのに苦労しました。

大学受験で問われる重要ポイント

  • cannot help doing は〜せずにはいられない
  • be worth doing は〜する価値がある
  • be worth being done ではなく be worth doing が基本
  • It is no use / no good doing は〜しても無駄だ
  • There is no doing は〜することはできない
  • feel like doing の like は前置詞
  • have difficulty / trouble doing は頻出

よくある間違い

間違い 1

誤りI cannot help to laugh.
正しくはI cannot help laughing.
理由cannot help の後ろは doing です。

間違い 2

誤りThis book is worth being read.
正しくはThis book is worth reading.
理由be worth doing では能動形で受動的意味を表します。

間違い 3

誤りI had difficulty to find his house.
正しくはI had difficulty finding his house.
理由have difficulty doing の形です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。

Q1. be worth reading の reading は能動形?受動形?
形は能動ですが、意味は受動的です。
Q2. It is no use complaining. はどう訳す?
不平を言っても無駄だ、です。
Q3. feel like の後ろは to do?doing?
doing です。like は前置詞です。
迷ったら:doing が名詞として働いているか、前置詞の後ろか、直前の動詞が doing を取るか、不定詞と意味が変わる動詞かを順に確認します。

まとめ

動名詞の重要構文は、表現ごとに意味と形をセットで覚えます。

cannot help doing、be worth doing、It is no use doing、There is no doing、feel like doing、have difficulty doing は必ず押さえましょう。


この章の進行

次は、動名詞の中でも to + doing の見分け方 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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