導入
動名詞は、studying, reading, being などのように、動詞に -ing を付けて名詞の働きをさせる形です。
第6章の不定詞と同じように、動詞の意味を残したまま文の中で名詞として働きます。ただし、to do と doing では、使える場所や意味の出方が違います。
第7章では、動名詞を「〜すること」と訳すだけで終わらせず、どの動詞の後ろに来るか、前置詞の後ろに来るか、不定詞と意味がどう違うかまで整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
- 基本用法(動名詞の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
動名詞の中心は、動作をひとまとまりの名詞として扱うことです。
Reading books is important. では reading books 全体が主語です。I enjoyed talking with her. では talking with her 全体が enjoyed の目的語です。
| 見る場所 | 形 | 例 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 主語 | Doing … + V | Reading books is useful. | 動作全体が主語 |
| 目的語 | V + doing | I enjoy reading. | 動詞との相性を見る |
| 補語 | S is doing | My hobby is reading. | 進行形との違いに注意 |
| 前置詞の後ろ | 前置詞 + doing | I am good at speaking. | to が前置詞なら doing |
| 発展形 | being done / having done | He denied being told. | 受動・完了を表せる |
基本用法(動名詞の概要)
動名詞は動詞から作る名詞
動名詞は、動詞に -ing を付けて作ります。study は studying、read は reading、make は making になります。
ただし、形だけを見ると現在分詞と同じです。動名詞か現在分詞かは、文の中で名詞として働いているか、形容詞・補語として働いているかで判断します。
動名詞は動詞の性質も残す
動名詞は名詞の働きをしますが、中にある動詞の性質は残ります。そのため、目的語や補語、修飾語を取れます。
reading this book carefully では、reading が this book を目的語に取り、carefully に修飾されています。doing だけを1語で処理せず、どこまでが動名詞句かを確認します。
不定詞と同じ場所に入るとは限らない
動名詞も不定詞も名詞の働きをしますが、動詞によって後ろに to do を取るか doing を取るかが決まります。
want は want to do が自然で、want doing とは普通言いません。一方、enjoy は enjoy doing で、enjoy to do とは言いません。
応用例と判別のコツ
動名詞は過去・経験・一般論と相性がよい
動名詞は、すでに行ったこと、経験していること、一般的な行為を名詞化するときに使われやすいです。
I remember meeting him. は「彼に会ったことを覚えている」で、meeting は過去の出来事です。To meet him ではなく meeting を使うことで、実際に起きた行為を名詞として扱っています。
現在分詞との見分け方
動名詞と現在分詞はどちらも doing ですが、働きが違います。動名詞は名詞、現在分詞は形容詞や進行形の一部です。
Smoking is prohibited. の smoking は主語なので動名詞です。The smoking man left the room. の smoking は man を説明しているので現在分詞です。
動名詞の否定は not doing
動名詞を否定するときは、doing の前に not を置きます。not doing で「〜しないこと」を表します。
He apologized for not calling me. では、電話しなかったことについて謝ったという意味です。
大学受験で問われる重要ポイント
- 動名詞は doing の形で名詞として働く
- 主語・目的語・補語・前置詞の目的語になる
- 動名詞は目的語や副詞を取れる
- 動名詞と現在分詞は形が同じなので働きで見分ける
- 動詞によって to do を取るか doing を取るかが決まる
- 前置詞の後ろは原則として名詞か動名詞
- 動名詞の否定は not doing
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。
Q1. 動名詞の基本形は?
Q2. 動名詞と現在分詞は何で見分ける?
Q3. 前置詞の後ろに動詞を置きたいときは?
Q4. 動名詞の否定は?
まとめ
動名詞は、動詞の意味を残したまま名詞として働く doing の形です。
第7章では、基本用法、動詞との相性、不定詞との違い、前置詞 + doing、意味上の主語、受動・完了、重要構文まで順番に整理します。
この章の進行
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ここから第 7 章「動名詞」に入ります。まずは doing の全体像を押さえてから、不定詞との違い・前置詞 + doing・重要構文へ進みます。