助動詞 + have p.p.

助動詞 + have p.p.
目次

導入

助動詞 + have p.p. は、助動詞の中でも大学受験で最も差がつきやすい分野です。

must have p.p. は「〜したに違いない」、may have p.p. は「〜したかもしれない」、should have p.p. は「〜すべきだったのに」のように、助動詞によって意味が大きく変わります。

ポイントは、have p.p. が過去への視点を作り、助動詞がその過去に対する話し手の判断を加えることです。

この記事のポイント(読了6分)
  • must have p.p. は過去への強い推量
  • may / might have p.p. は過去への可能性
  • cannot have p.p. は「〜したはずがない」
  • should have p.p. は後悔・非難

基本

助動詞 + have p.p. の中心は、現在の時点から過去を見て判断することです。

He must be tired. は現在の推量、He must have been tired. は過去の推量です。

have p.p. が入ることで、判断の対象が過去へ移ります。

表現 意味 中心イメージ
must have p.p. 〜したに違いない 過去への強い推量
may have p.p. 〜したかもしれない 過去への推量
might have p.p. ひょっとすると〜したかもしれない 控えめな過去推量
cannot have p.p. 〜したはずがない 過去への否定推量
should have p.p. 〜すべきだったのに 過去への後悔・非難
need not have p.p. 〜する必要はなかったのに 不要だった行為への非難・後悔

must have p.p. は過去への強い推量

must have p.p. は「〜したに違いない」という意味です。現在の証拠から、過去の出来事を強く推量します。

He must have missed the train. は、彼が電車に乗り遅れたに違いないという判断です。

She must have been very tired.
彼女はとても疲れていたに違いありません。
He must have forgotten my name.
彼は私の名前を忘れたに違いありません。

may / might have p.p. は過去への可能性

may have p.p. は「〜したかもしれない」です。might have p.p. はさらに控えめな可能性を表します。

事実が確定していない過去について述べる表現です。

She may have left her phone at home.
彼女は携帯電話を家に置いてきたのかもしれません。
He might have taken the wrong train.
彼は間違った電車に乗ったのかもしれません。

判別のコツ

cannot have p.p. は「〜したはずがない」

cannot have p.p. は、過去の出来事について「〜したはずがない」と強く否定する表現です。

could not have p.p. も似た意味で使われます。単なる能力の否定ではなく、過去への否定推量として読むことがあります。

He cannot have said such a thing.
彼がそんなことを言ったはずがありません。
She couldn't have known the truth.
彼女が真実を知っていたはずがありません。

should have p.p. は後悔・非難

should have p.p. は、過去にしなかったことへの後悔や非難を表します。実際にはしなかった、という含みがあります。

should not have p.p. は、実際にはしてしまったことに対して「すべきではなかった」と述べます。

I should have listened to your advice.
あなたの助言を聞くべきでした。
You should not have opened the door.
あなたはそのドアを開けるべきではありませんでした。

could have p.p. の2つの読み方

could have p.p. は、「〜できたのに」という実際にはしなかった「〜できたのに」の意味にも、「〜した可能性がある」という過去推量にもなります。

文脈がないと曖昧になるため、周囲の語句から後悔・非難なのか、単なる可能性なのかを判断します。

You could have won the game.
あなたはその試合に勝てたのに。
The accident could have happened at night.
その事故は夜に起こった可能性があります。

need not have p.p. は実際にはした

need not have p.p. は「〜する必要はなかったのに」という意味で、実際にはしたことを含みます。

didn't need to do は、必要がなかったことを述べるだけで、実際にしたかどうかは必ずしも決まりません。

You need not have hurried.
あなたは急ぐ必要はなかったのに。実際には急いだ。
I didn't need to hurry.
急ぐ必要はありませんでした。実際に急いだかは文脈次第。

よくある間違い

間違い 1

誤りHe must be tired yesterday.
正しくはHe must have been tired yesterday.
理由過去への推量なので have p.p. にします。

間違い 2

誤りYou should study harder last year.
正しくはYou should have studied harder last year.
理由過去への後悔は should have p.p. です。

間違い 3

誤りHe cannot said that.
正しくはHe cannot have said that.
理由過去への否定推量は cannot have p.p. です。

まとめ

助動詞 + have p.p. は、現在から過去を見て判断する形です。助動詞の意味と have p.p. の過去性を分けて考えると整理できます。

must have p.p., cannot have p.p., should have p.p., need not have p.p. は特に頻出なので、意味を例文単位で押さえましょう。


この章の進行

次は、助動詞の中でも 助動詞の受動態・進行形 を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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