「疲れているに違いない」「そんなことを言ったはずがない」——確信の強い推量は、物語調・会話調の和文英訳で繰り返し出題されます。
基本の型は「must be = に違いない」⇔「cannot be = のはずがない」です。must の否定を must not としないこと——ここが最大の落とし穴です。
この記事のポイント
- must be=〜に違いない(強い肯定の推量)
- 「はずがない」は cannot be(must not ではない)
- 過去の事柄への推量は must have done/cannot have done
問題
次の日本語を英語に直しなさい。
一日中働いていたのだから、彼は疲れているに違いない。
まずは自分で書いてみてください。
解答例
He must be tired because he has been working all day.
「ずっと働いていた」は現在完了進行形(has been working)で「今までの継続」を表せます。
解説
この問題のポイントは、「〜に違いない」を推量の must で表すことです。must には「〜しなければならない」(義務)と「〜に違いない」(推量)の2つの意味があり、後ろが be動詞や状態動詞のときは推量で読むのが基本です。
解答例の構造
- must be tired =「疲れているに違いない」(推量)
- because 以下=そう判断した根拠
- has been working =「(今まで)ずっと働いていた」
よくある間違い①:「はずがない」を must not で書く
△ He must not be tired.
must not を「〜ないに違いない」の意味で使う英語(特に米語)もありますが、入試の標準では must not は「〜してはいけない」(禁止)と読まれ、減点されえます。「はずがない」は cannot で表します。
○ He cannot be tired.
よくある間違い②:過去の推量を must + 原形で書く
× He must stay up late last night.
「昨夜〜したに違いない」のように過去の事柄への推量は must have done です。must + 原形では過去を表せません。
○ He must have stayed up late last night.
推量の助動詞の整理
| 表現 | 意味 | 時 |
|---|---|---|
| must be | 〜に違いない | 現在 |
| cannot be | 〜のはずがない | 現在 |
| may be | 〜かもしれない(確信度は低め) | 現在 |
| must have done | 〜したに違いない | 過去 |
| cannot have done | 〜したはずがない | 過去 |
must ⇔ cannot が推量のペアです。過去のことなら have done を続ける——この2段構えで整理してください。なお、must / cannot を現在の推量で使うときは、後ろに be動詞・状態動詞が来るのが基本です(may は He may come. のように動作動詞とも自由に結びつきます)。
練習問題
次の日本語を英語に直しなさい。
彼女がそんなことを言ったはずがない。
解答例と解説を確認する
She cannot have said such a thing.
「言った」という過去の事柄への推量なので cannot have done の形です。
別解:She could not have said such a thing.
