「客を30分待たせた」「水を出しっぱなしにした」——「〜させたまま」「〜しっぱなし」は、keep と leave が受け持つ表現です。
基本の型は「keep O doing = Oを〜させ続ける」「leave O doing = Oを〜するままに放っておく」です。どちらも O と doing の間に「O が〜している」という関係が隠れています。
この記事のポイント
- keep O doing=Oを〜させ続ける(主語が関与してその状態が続く)
- leave O doing=Oを〜するままに放っておく(放置)
- doing の代わりに過去分詞を置けば「Oが〜される状態」
問題
次の日本語を英語に直しなさい。
私はその客を30分待たせてしまった。
まずは自分で書いてみてください。
解答例
I kept the customer waiting for thirty minutes.
「客が待っている」という能動の関係なので、補語は現在分詞 waiting です。
解説
この問題のポイントは、「待たせる」を keep O doing で表すことです。keep the customer wait のように原形は置けません。O(the customer)と doing(waiting)の間に「客が待っている」という関係があることを確認してください。
解答例の構造
- keep + O + doing =「Oを〜させ続ける」
- the customer と waiting は「客が待っている」という能動の関係
- この形の補語は原形にできない(keep O do は不可)
よくある間違い①:補語に原形を置く
× I kept the customer wait for thirty minutes.
keep の補語に原形は置けません。「〜し続けている状態にする」ので現在分詞 waiting にします。原形を取るのは make / let / have などの使役動詞です。
○ I kept the customer waiting for thirty minutes.
よくある間違い②:受動と取り違えて過去分詞・原形を置く
× I kept the engine run while I waited.
run を過去分詞(受動)と考えたミスです。エンジンは自ら「動く」側なので能動の関係となり、現在分詞 running を置きます。
○ I kept the engine running while I waited.
keep / leave + O + C の型
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| keep O doing | Oを〜させ続ける | Don’t keep me waiting. |
| leave O doing | Oを〜するままに放っておく | Don’t leave the engine running. |
| keep O 過去分詞 | Oを〜された状態に保つ | Keep the door locked. |
| leave O 過去分詞 | Oを〜されたまま放っておく | She left the letter unopened. |
| leave O 形容詞 | Oを〜の状態にしておく | Leave the window open. |
O が「する」側なら doing、「される」側なら過去分詞。keep は主語が関与してその状態を続けさせる、leave は関与せず放っておく、というニュアンスの差です。
練習問題
次の日本語を英語に直しなさい。
彼は水を出しっぱなしにして部屋を出て行った。
解答例と解説を確認する
He left the water running and went out of the room.
「水が流れている」という能動の関係なので running。放置なので leave を使います。
別解:He went out of the room, leaving the water running.
