「不注意のせいで彼は職を失った」——because を使わずに、原因そのものを主語に立てると、英語らしい一文になります。
基本の型は「cost A B = A に B を失わせる」です。値段を言う cost と同じ動詞ですが、こちらは「代償として奪う」の意味です。
この記事のポイント
- cost A B=A に B を犠牲にさせる・失わせる(第4文型)
- A(人)が先、B(失うもの)が後ろ——to は不要
- cost A one’s life=A の命を奪う
問題
次の日本語を英語に直しなさい。
彼の不注意のせいで、彼は職を失った。
まずは自分で書いてみてください。
解答例
His carelessness cost him his job.
「不注意」を主語に立てるのがこの構文の要です。cost の後ろは「人 → 失うもの」の順に並べます。
解説
この問題のポイントは、「〜のせいで」を主語に変換することです。「彼の不注意が、彼から職を奪った」と発想を変えれば、cost A B の型にそのまま収まります。cost は過去形も過去分詞も cost で形が変わりません。
解答例の構造
- cost + A(人)+ B(失うもの)=第4文型 SVOO
- His carelessness = 無生物主語(原因)
- cost – cost – cost(形が変わらない)
よくある間違い①:to や from を入れる
× His carelessness cost his job to him.
cost は第4文型(cost A B)で使い、to は入れません。「人 → 失うもの」の順に並べます。
○ His carelessness cost him his job.
レベルアップ:because でも書けるが
△ Because he was careless, he lost his job.
この英文は文法的に正しく、減点もされません。ただし、原因を主語に立てた cost A B のほうが英語らしく、字数も短くなります。無生物主語の発想を使えるようにしておきましょう。
○ His carelessness cost him his job.
cost まわりの表現一覧
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| cost A B | AにBを失わせる | The mistake cost us the game. |
| cost A one’s life | Aの命を奪う | The accident cost him his life. |
| cost (A) + 金額 | (値段が)〜かかる | This book cost ten dollars. |
| take A + 時間 | Aに〜の時間がかかる | It took me an hour to finish it. |
cost は「代償として奪う」。同じ第4文型でも、give(与える)とは向きが逆だと考えると覚えやすくなります。
練習問題
次の日本語を英語に直しなさい。
その事故で彼は命を落とした。
解答例と解説を確認する
The accident cost him his life.
「事故」を主語にして「彼から命を奪った」と発想します。
別解:He lost his life in the accident.
