if が消える倒置(Had / Were / Should)を見抜く

if が消える倒置(Had / Were / Should)を見抜く

文頭にいきなり Had や Should が出てくると、疑問文かと戸惑いませんか。疑問文ではないのに主語と助動詞がひっくり返っている——そんな英文には、ある語が「消えて」います。下の英文で確かめましょう。

目次

今回読む英文

まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。

Had it not been for the timely support of her colleagues, the young researcher would have abandoned the project that later earned her international recognition.

語彙チェック

timely
タイミングのよい
support
支援
colleague
同僚
abandon
〈計画など〉を断念する
earn
〈人〉に〈評価など〉をもたらす
international
国際的な
recognition
評価
researcher
研究者
later
のちに
自分で訳したら答え合わせ
同僚たちのタイミングのよい支援がなかったならば、その若い研究者は、のちに彼女に国際的な評価をもたらすことになるプロジェクトを断念していただろう。

構造

条件(倒置)
Had it not been for the timely support of her colleagues
同僚のタイミングのよい支援がなかったならば(= If it had not been for …)
S
the young researcher
その若い研究者は
V
would have abandoned
断念していただろう(仮定法過去完了の帰結)
O
the project
そのプロジェクトを
修飾
that later earned her international recognition
のちに彼女に国際的な評価をもたらした(project を修飾)

読解のポイント

1
文頭の Had / Were / Should + S は if 省略の倒置
仮定法の if 節では if を省略でき、代わりに Had / Were / Should が文頭に出て倒置します(Had I known = If I had known)。文頭にこの3語が来て、?で終わらず、カンマを挟んで主節が続く平叙文なら、疑問文ではなく仮定法の倒置です。
2
主節の would / could(have + 過去分詞)とセットで確定
倒置の条件節を見つけたら、主節に would / could / might(have + 過去分詞)が来ると予測します。セットがそろえば仮定法で確定です。ただし Should 型(実現性の低い未来・丁寧な依頼)では、主節が命令文や現在形になることも多いです。
3
Were it not for / Had it not been for は「〜がなければ」
Were it not for 〜(現在)/Had it not been for 〜(過去)は「〜がなければ/なかったならば」(= without)の定型として丸ごと覚えます。

練習問題

今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。

Should you have any questions about the schedule, please do not hesitate to contact our office at any time.
自分で訳したら答え合わせ
日程についてご質問があれば、いつでも遠慮なく私どもの事務所にご連絡ください。
まとめ

文頭の Had / Were / Should は if 省略の倒置です。if を戻して条件節と読みます。主節は would / could が基本ですが、Should 型では命令文が続くこともあります。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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