【英文法 第1章】第 3 文型 SVO|他動詞と目的語を理解する

目次

導入

第 3 文型は、英語の 5 文型の中で最もよく使われる文型の 1 つです。

形は、

S + V + O

です。

S は主語、V は動詞、O は目的語です。

第 3 文型の中心イメージは、

主語が目的語に対して動作をする

ということです。

たとえば、次の文を見てください。

I read a book.
私は本を読みます。

この文では、I が主語 S、read が動詞 V、a book が目的語 O です。

a book は、「読む」という動作の対象です。つまり、「何を読むのか」を表しています。

第 3 文型を理解するうえで大切なのは、目的語 O は動作の対象である ということ、そして第 3 文型で使われる動詞は基本的に 他動詞 であるということです。

他動詞とは、目的語を直接取る動詞のことです。

She opened the door.
彼女はドアを開けました。

the door は opened の対象です。

この記事では、第 3 文型 SVO を、次の流れで整理します。

  1. 単元の中心イメージ — S ≠ O の本質
  2. 基本用法(第 3 文型の概要) — 形・他動詞・代表的な動詞
  3. 応用例と判別のコツ — 目的語の品詞バリエーション
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 入試で狙われる判別ルール
  5. よくある間違い — 受験生がやりがちなミス

前の記事 第 2 文型 SVC との対比も意識しながら読んでください。

単元の中心イメージ

第 3 文型の中心イメージは、

S が O を V する

です。

He bought a dictionary.
彼は辞書を買いました。

He が S、bought が V、a dictionary が O です。a dictionary は、「買う」という動作の対象です。He = a dictionary ではありません。

つまり、a dictionary は補語 C ではなく、目的語 O です。

第 2 文型 SVC との違いを確認

例文 S と後ろの語の関係 文型
He became a teacher. He = a teacher SVC
He met a teacher. He ≠ a teacher(met の対象) SVO

第 3 文型では、S と O はイコール関係になりません。O は、あくまで動作の対象です。

この点を押さえると、第 2 文型と第 3 文型を見分けやすくなります。

基本用法(第 3 文型の概要)

第 3 文型の基本形は、S + V + O です。

I like music.(I が S、like が V、music が O)
She wrote a letter.(She が S、wrote が V、a letter が O)
He watched the movie.(He が S、watched が V、the movie が O)

第 3 文型で使われる動詞は、基本的に 他動詞 です。他動詞とは、目的語を直接取る動詞です。

I bought a pen.

buy は他動詞なので、目的語が必要 です。

第 3 文型で使われる代表的な他動詞

動詞 意味
read / write 〜を読む / 〜を書く
buy / sell 〜を買う / 〜を売る
make / break 〜を作る / 〜を壊す
eat / drink 〜を食べる / 〜を飲む
like / love 〜が好きである / 〜を愛する
know / believe 〜を知っている / 〜を信じる
help / invite 〜を助ける / 〜を招待する
open / close 〜を開ける / 〜を閉める
watch / see / hear 〜を見る / 〜を見る / 〜を聞く

これらは「〜を」「〜が」にあたる目的語を直接取ります。

日本語訳に注意したい他動詞(前置詞 NG グループ)

日本語訳に引っ張られて余計な前置詞をつけてしまう動詞があります。これらは受験頻出のひっかけポイントです。

動詞 意味 × 誤り 〇 正しい
reach 〜に到着する reach at the station reach the station
enter 〜に入る enter into the room enter the room
discuss 〜について話し合う discuss about the problem discuss the problem
attend 〜に出席する attend at the meeting attend the meeting
marry 〜と結婚する marry with her marry her
approach 〜に近づく approach to the table approach the table
mention 〜について言及する mention about the fact mention the fact
answer 〜に答える answer to the question answer the question
visit 〜を訪れる visit to Tokyo visit Tokyo

これらの動詞は、すべて 他動詞 です。日本語の「〜に」「〜と」「〜について」に惑わされて at / with / about / to を入れない、というのが受験での最大の注意点です。

応用例と判別のコツ

ここからは、目的語 O に来る語の種類ごとに、見抜き方を整理します。第 3 文型の目的語には、名詞・代名詞・動名詞・to 不定詞・that 節・wh 節 など、いろいろな形が入ります。

① 名詞が目的語になる場合

第 3 文型では、名詞が目的語になることがよくあります。

I read a novel.(a novel は read の目的語)
She made a cake.(a cake は made の目的語。She = a cake ではない)
He broke the window.(the window は broke の目的語)

② 代名詞が目的語になる場合

目的語には、代名詞も入ります。その場合、目的格 を使います。

主格 目的格
I me
you you
he him
she her
it it
we us
they them
She helped me.(× She helped I.)
I saw him yesterday.(× I saw he yesterday.)

大学受験では、整序問題や空所補充で目的格が問われることがあります。

③ 動名詞が目的語になる場合

目的語には、動名詞(動詞 + ing で名詞の働きをする形)が入ります。

I enjoy reading books.(私は本を読むことを楽しみます)
She finished writing the report.
He avoided answering the question.

動名詞を目的語に取りやすい動詞:

動詞 意味
enjoy 〜することを楽しむ
finish 〜し終える
avoid 〜することを避ける
give up 〜することをやめる
mind 〜することを気にする
practice 〜する練習をする
consider 〜することを考える
admit 〜したことを認める

× He gave up to smoke.
〇 He gave up smoking.

④ to 不定詞が目的語になる場合

目的語には、to 不定詞(to + 動詞の原形)も入ります。

I want to study abroad.(私は留学したいです)
She decided to join the club.
He promised to help me.

to 不定詞を目的語に取りやすい動詞:

動詞 意味
want 〜したい
hope 〜することを望む
decide 〜することを決める
promise 〜すると約束する
plan 〜する予定である
agree 〜することに同意する
refuse 〜することを拒む
offer 〜することを申し出る

動名詞と to 不定詞の区別は、受験で非常に頻出です。

⑤ 動名詞と to 不定詞で意味が変わる動詞

一部の動詞は、目的語に動名詞を取るか、to 不定詞を取るかで 意味が変わります

動詞 doing to do
remember 〜したことを覚えている(過去) 忘れずに〜する(未来)
forget 〜したことを忘れる(過去) 〜することを忘れる(未来)
stop 〜することをやめる 〜するために立ち止まる
try 試しに〜してみる 〜しようと努力する
regret 〜したことを後悔する 残念ながら〜と言う
I remembered locking the door.(私はドアに鍵をかけたことを覚えていました)
I remembered to lock the door.(私は忘れずにドアに鍵をかけました)
He stopped smoking.(彼はたばこを吸うのをやめました)
He stopped to smoke.(彼はたばこを吸うために立ち止まりました)

この違いは大学受験で非常によく出ます。

⑥ that 節が目的語になる場合

目的語には、that 節(that + S + V)が入ります。

I know that he is honest.(私は彼が正直だと知っています)
She believes that he will succeed.
I think that this plan is useful.

that 節を目的語に取りやすい動詞: think / believe / know / say / hope / find / realize など。

会話や文章では、that が省略される こともあります。

I think he is right.(I think that he is right. の that が省略)

⑦ wh 節が目的語になる場合

目的語には、what / where / when / why / how などで始まる wh 節 も入ります。

I don’t know what he wants.
She asked where I lived.
He explained how the machine works.

ここで注意したいのは、wh 節の中は疑問文の語順ではなく、普通の文の語順 になることです。

× I don’t know what does he want.
〇 I don’t know what he wants.

× Can you tell me where is the station?
〇 Can you tell me where the station is?

間接疑問文の語順は、大学受験で頻出です。

大学受験で問われる重要ポイント

ポイント 1:第 3 文型では S = O ではない

第 3 文型を見分けるときは、S と O が イコール関係にならない ことを確認します。

例文 S と後ろの語の関係 文型
She likes dogs. She ≠ dogs(dogs は対象) SVO
She is a doctor. She = a doctor SVC

第 2 文型と第 3 文型の区別では、

  • S = C なら第 2 文型
  • S ≠ O で、動作の対象 なら第 3 文型

と考えるとわかりやすいです。

ポイント 2:日本語に引っ張られず、他動詞は目的語を直接取る

第 3 文型の最大のひっかけは、日本語の「〜に」「〜と」「〜について」に引っ張られて余計な前置詞をつけてしまう ことです。

基本用法セクションの表(reach / enter / discuss / attend / marry / approach / mention / answer / visit)を参照してください。これらはすべて他動詞なので、前置詞は不要です。

ポイント 3:自動詞 + 前置詞 と 他動詞 のペアを区別する

同じような日本語訳でも、英語では 自動詞 + 前置詞他動詞 に分かれることがあります。

意味 自動詞 + 前置詞 他動詞
〜に到着する arrive at / in 場所 reach 場所
〜について話す talk about discuss 事
〜を聞く listen to hear 音
〜について述べる talk about mention 事
〜に答える reply to 質問 answer 質問
  • listen to は「意識して聞く
  • hear は「聞こえる・耳に入る

形だけでなく、ニュアンスの違いも押さえましょう。

ポイント 4:目的語になる代名詞は目的格にする

目的語に代名詞を置く場合は、目的格 を使います。

× I know he. / She invited we.
〇 I know him. / She invited us.

基本的な点ですが、英作文や整序問題では確実に押さえる必要があります。

ポイント 5:SVO は受動態にしやすい

第 3 文型は、目的語 O を持つため、受動態にしやすい 文型です。

能動態 受動態
He wrote the letter. The letter was written by him.
Many people use this app. This app is used by many people.

第 3 文型 SVO は、受動態の基本になります。

ただし、自動詞には目的語がないので、基本的に受動態にできません

× The accident was happened yesterday.
〇 The accident happened yesterday.

happen は自動詞です(前の記事 第 1 文型 SV 参照)。

ポイント 6:動名詞を取る動詞 vs to 不定詞を取る動詞

動詞ごとに、後ろに続く形が決まっています。

動名詞を取る to 不定詞を取る
enjoy / finish / avoid / give up / mind / practice / consider / admit want / hope / decide / promise / plan / agree / refuse / offer

× I enjoyed to play tennis. / She decided studying abroad.
〇 I enjoyed playing tennis. / She decided to study abroad.

セットで覚えることが大切です。

ポイント 7:wh 節の語順に注意する

目的語になる wh 節では、疑問文の語順にしません

× I don’t know where does he live.
〇 I don’t know where he lives.

語順は wh 語 + S + V。間接疑問文の語順は、大学受験で頻出です。

ポイント 8:第 3 文型と第 5 文型の find を区別する

find は、第 3 文型でも第 5 文型でも使われます。

例文 解釈 文型
I found my key. 鍵を見つけた SVO
I found the book interesting. 本がおもしろいとわかった(the book = interesting) SVOC
  • 第 3 文型の find は「見つける
  • 第 5 文型の find は「O が C だとわかる

この違いは、和訳問題で非常に重要です。後の記事「第 5 文型 SVOC」につながります。

よくある間違い

間違い 1:目的語を補語と混同する

× She met a singer. の a singer を補語 C と考える
〇 a singer は目的語 O(彼女は歌手に会いました)

She = a singer ではありません。a singer は met の対象なので、文型は SVO。

一方、She became a singer. では She = a singer なので、a singer は補語 C(SVC)。

間違い 2:discuss に about をつける

× We discussed about the problem.
〇 We discussed the problem.(私たちはその問題について話し合いました)

discuss は他動詞。「〜について話し合う」という意味をすでに含んでいます。

ただし、talk は自動詞なので、We talked about the problem. は正しい文です。

  • discuss the problem
  • talk about the problem

間違い 3:reach に at をつける

× He reached at the airport.
〇 He reached the airport.(彼は空港に到着しました)

reach は他動詞。場所を直接目的語にします。一方、arrive は自動詞(He arrived at the airport.)。

間違い 4:enter に into をつける

× She entered into the classroom.
〇 She entered the classroom.(彼女は教室に入りました)

enter は「〜に入る」という意味の他動詞。場所を直接目的語にします。

ただし、enter into an agreement のように、抽象的な意味で enter into が使われることはあります。受験では、まず enter the room / enter the classroom の形を基本として覚えましょう。

間違い 5:目的語の代名詞を主格にする

× I helped he. / She called I.
〇 I helped him. / She called me.

目的語には目的格を使います。代名詞が目的語になる場合は、必ず目的格にしましょう。

間違い 6:動名詞と to 不定詞を混同する

× I enjoyed to play tennis.
〇 I enjoyed playing tennis.

× She decided studying abroad.
〇 She decided to study abroad.

enjoy は動名詞を、decide は to 不定詞を目的語に取ります。動詞ごとに、後ろに続く形を覚えることが重要です。

間違い 7:wh 節を疑問文の語順にする

× I don’t know what does he mean.
〇 I don’t know what he means.

× Can you tell me where is the station?
〇 Can you tell me where the station is?

wh 節の中は、普通の文の語順(wh 語 + S + V)です。

間違い 8:find O C を普通の SVO として訳してしまう

× I found the test easy. を「私は簡単なテストを見つけた」と訳す
〇 I found the test easy.(私はそのテストが簡単だとわかりました)

この文では、the test = easy という関係があります。the test が O、easy が C(第 5 文型)。

意味 文型
I found the test easy. テストが簡単だとわかった SVOC
I found an easy test. 簡単なテストを見つけた SVO

この 2 つは形も意味も違います。詳しくは後の記事「第 5 文型 SVOC」で扱います。

理解を固める確認問題

第3文型は、動詞が目的語を直接取る形です。日本語訳より、英語の動詞がどの形を取るかを優先します。

Q1. the door は何ですか?
例:She opened the door.
the door は O です。opened という動作の対象になっています。
Q2. about は必要ですか?
例:We discussed about the problem.
不要です。discuss は他動詞なので、We discussed the problem. とします。
Q3. that 節は O になりますか?
例:I know that he is honest.
なります。that he is honest 全体が know の目的語 O です。
迷ったら:第3文型では S と O はイコールではありません。O は「動作を受ける対象」です。

まとめ

第 3 文型は、S + V + O の形。S が O を V するという中心イメージです。

例文 S V O
I read a book. I read a book
She opened the door. She opened the door
I think that he is right. I think that he is right

第 3 文型で使われる動詞は、基本的に 他動詞。目的語には次の品詞・形が入ります。

目的語の形
名詞 I read a book.
代名詞(目的格) She helped me.
動名詞 I enjoy reading.
to 不定詞 I want to study.
that 節 I think that he is right.
wh 節 I don’t know what he wants.

大学受験で重要なポイント

  • 第 3 文型では S ≠ O(S = C なら第 2 文型)
  • 他動詞は 目的語を直接取る(不要な前置詞をつけない)
  • reach / enter / discuss / attend / marry / approach / mention / answer / visit は要注意
  • 自動詞 + 前置詞(arrive at / listen to)と 他動詞(reach / hear)の ペアを区別
  • 目的語の代名詞は 目的格(me / him / her / us / them)
  • 動名詞を取る動詞と to 不定詞を取る動詞を 区別(enjoy doing / decide to do)
  • 動名詞と to 不定詞で 意味が変わる 動詞(remember / forget / stop / try / regret)
  • wh 節の中は 疑問文の語順にしない(wh 語 + S + V)
  • find O C(第 5 文型)と find O(第 3 文型)を区別

第 3 文型は、英語の文で非常によく使われる基本文型です。

ただし、単に SVO と覚えるだけでは不十分です。目的語 O が「動作の対象」であること、他動詞が目的語を直接取ることを意識しましょう。

この理解があると、自動詞と他動詞の区別、受動態、動名詞・不定詞、間接疑問文などの単元にもつながります。


この章の進行

次は、第 4 文型 SVOO で 「人に物を与える」形 を整理します。


ONLINE LESSON
無料体験のご案内

1 対 1・60 分・完全無料・勧誘なし。
英文を「読める」状態に変える学習方針を、個別にご提案します。

無料体験を申し込む →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

目次