【英文法 第1章】第 2 文型 SVC|補語と「S = C」の関係を理解する

目次

導入

第 2 文型は、英語の 5 文型の中でも特に重要な文型です。

形は、

S + V + C

です。

S は主語、V は動詞、C は補語です。

第 2 文型の中心は、C が主語 S を説明する ということです。

たとえば、次の文を見てください。

She is kind.
彼女は親切です。

この文では、kind が She の性質を説明しています。

つまり、She = kind という関係があります。

このように、第 2 文型では基本的に S = C の関係が成り立ちます。

第 2 文型を理解すると、次のような文を正しく読めるようになります。

He looks tired.
The story sounds strange.
The soup tastes good.
彼は疲れているように見えます。
その話は奇妙に聞こえます。
そのスープはおいしいです。

これらの文では、動詞の後ろの語が主語を説明しています。

この記事では、第 2 文型 SVC を、次の流れで整理します。

  1. 単元の中心イメージ — S = C の本質
  2. 基本用法(第 2 文型の概要) — 形・代表動詞・補語の品詞
  3. 応用例と判別のコツ — 動詞ファミリーごとの使い方
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 入試で狙われる判別ルール
  5. よくある間違い — 受験生がやりがちなミス

前の記事 第 1 文型 SV と組み合わせると、文型判断の基本がつながります。

単元の中心イメージ

第 2 文型の中心イメージは、

  • S は C である
  • S は C の状態である
  • S が C に見える・感じられる・変化する

です。

形は S + V + C

C は Complement、つまり 補語 です。補語とは、主語や目的語の説明を補う語です。第 2 文型では、補語 C が主語 S を説明します。

He is a teacher.
彼は先生です。

この文では、He = a teacher です。a teacher は、主語 He がどのような人物なのかを説明しています。したがって、a teacher は補語 C です。

She became famous.
彼女は有名になりました。

この文では、She = famous です。famous は、主語 She の状態を説明しています。したがって、famous も補語 C です。

ここで大切なのは、第 2 文型の S = C は、数学の完全なイコールというより「主語を説明する関係」 だということです。

He looks tired.
彼は疲れているように見えます。

この文では、He = tired と考えます。つまり、「彼が疲れている状態に見える」という意味です。

このように、第 2 文型では、動詞の後ろにある語が 「主語の説明」になっているか を確認することが重要です。

基本用法(第 2 文型の概要)

第 2 文型の基本形は、S + V + C です。

She is happy.
彼女は幸せです。

She が S、is が V、happy が C です。happy は She の状態を説明しています。She = happy という関係があります。

He became a doctor.
彼は医者になりました。

He が S、became が V、a doctor が C です。He = a doctor という関係があります。

補語 C には名詞か形容詞が入る

第 2 文型の C には、主に 名詞 または 形容詞 が入ります。

補語の品詞 説明する内容
名詞 主語の身分・職業・正体 He is a teacher. / She became a doctor.
形容詞 主語の性質・状態・様子 She is kind. / He looks tired.

副詞は補語にならない という点が、受験で頻出のポイントです(後の「よくある間違い」で詳しく扱います)。

第 2 文型で使われる動詞は 3 グループ

第 2 文型で使われる動詞は、意味で 3 つのグループ に分けると整理できます。

系統 代表動詞 意味のイメージ
状態系(〜である・〜に見える) be / look / seem / appear / sound / feel / taste / smell ある状態である・そう感じられる
変化系(〜になる) become / get / turn / grow / fall / go / come ある状態へ変化する
維持系(〜のままである) keep / remain / stay ある状態が続く

代表動詞は、すべて「主語 = 補語」の関係を作ります。

He got angry.(変化系:彼は怒った状態になった)
She remained silent.(維持系:彼女は黙ったままだった)

応用例セクションでは、このグループごとに動詞を見ていきます。

応用例と判別のコツ

ここからは、第 2 文型を実際の英文で見抜くときに、つまずきやすい点を整理していきます。

be 動詞の第 2 文型(状態系の基本)

第 2 文型で最も基本的なのは、be 動詞を使う形です。

She is a nurse.
彼女は看護師です。

She が S、is が V、a nurse が C です。She = a nurse という関係があります。a nurse は主語 She の職業を説明しています。

This question is difficult.
この問題は難しいです。

This question = difficult という関係があります。difficult は This question の性質を説明しています。

be 動詞は「〜である」「〜の状態である」という意味で、主語と補語をつなぐ働きをします。そのため、第 2 文型では非常によく使われます。

become / get:状態の変化を表す

become や get は、「〜になる」という変化を表します。

He became a teacher.
彼は先生になりました。

He = a teacher。a teacher は補語 C です。

She became famous.
彼女は有名になりました。

She = famous。famous は補語 C です。

become は 最も基本的な変化動詞 で、ほぼあらゆる「〜になる」に使えます。

一方、get は日常的で、状態の変化を表すときによく使われます。

It got dark.
暗くなりました。

It = dark。dark は補語 C です。

He got angry.
彼は怒りました。

He = angry。get angry は「怒った状態になる」という意味です。

become は「〜になる」の標準形、get は口語的で日常の変化 と覚えるとわかりやすいです。

look / seem / appear:見た目・印象を表す

look, seem, appear は、「〜に見える」「〜のように思われる」という意味で第 2 文型を作ります。

You look tired.
あなたは疲れているように見えます。

You = tired。tired は You の状態を説明しています。

She seems happy.
彼女は幸せそうに思われます。

She = happy。

He appears calm.
彼は落ち着いているように見えます。

He = calm。

動詞 ニュアンス
look 見た目から判断して「〜に見える」
seem 状況から考えて「〜のように思われる」
appear seem と似ているが、やや硬めの表現

大学受験では、look + 形容詞 / seem + 形容詞 / appear + 形容詞 の形をしっかり押さえましょう。

sound / smell / taste / feel:感覚を表す

第 2 文型では、感覚を表す動詞もよく使われます。

動詞 意味
sound 〜に聞こえる Your idea sounds interesting.
smell 〜のにおいがする This flower smells sweet.
taste 〜の味がする This soup tastes good.
feel 〜に感じる I feel nervous.

これらの動詞の後ろには、基本的に 形容詞 が来ます。

ここで副詞を使わないように注意しましょう。

× This soup tastes well.
〇 This soup tastes good.

taste が「〜の味がする」という意味で使われるとき、後ろには補語として形容詞を置きます。well は副詞なので、この文では不自然です。

remain / stay / keep:状態の継続を表す

remain / stay / keep は、「〜のままである」という意味で第 2 文型を作ります(維持系)。

He remained silent.
彼は黙ったままでした。

He = silent。

Please stay calm.
落ち着いたままでいてください。

stay calm は「落ち着いた状態でいる」という意味です。

The door remained open.
そのドアは開いたままでした。

The door = open。

She kept silent.
彼女は黙ったままでした。

She = silent。keep + 形容詞 は「〜の状態を保つ」という意味です。

動詞 ニュアンス
remain やや硬めで、文章中でもよく使われる
stay 日常的で、「その状態を保つ」
keep 意志的に「その状態を保ち続ける」

turn / go / come / grow / fall:変化を表す第 2 文型

turn, go, come, grow, fall も、特定の表現で「〜になる」という意味を表します(変化系)。

動詞
turn The leaves turned red. 葉が赤くなった
turn His face turned pale. 彼の顔は青ざめた
go The milk went bad. その牛乳は悪くなった
go He went blind. 彼は失明した
come His dream came true. 彼の夢は実現した
grow He grew tired of the job. 彼はその仕事に飽きた
fall He fell asleep. 彼は眠りに落ちた
  • turn:色や状態の変化(turn red / turn pale)
  • go:望ましくない変化(go bad / go blind / go wrong)
  • come:望ましい・自然な変化(come true / come alive)
  • grow:徐々の変化(grow tired / grow old)
  • fall:状態に「落ち込む」変化(fall asleep / fall ill / fall silent)

turn, go, come などは、すべての形容詞と自由に組み合わせられるわけではありません。受験では、よく出る表現をセットで覚えることが大切です。

補語 C が名詞になる場合

第 2 文型の補語 C には、名詞が来ることがあります。名詞の補語は、主語の身分・職業・正体などを表します。

He is a doctor.(He = a doctor)
She became a famous singer.(She = a famous singer)
The man turned out to be a spy.(The man = a spy)

turn out to be は「〜だとわかる」という重要表現です。

名詞が動詞の後ろにあるからといって、必ず目的語になるわけではありません。S = C の関係があるなら、補語 です。

補語 C が形容詞になる場合

第 2 文型の補語 C には、形容詞もよく来ます。形容詞の補語は、主語の状態・性質・様子を表します。

She is kind.(She = kind)
He looks tired.(He = tired)
The test was difficult.(The test = difficult)

第 2 文型では、形容詞を使うべきところで副詞を使わないように注意しましょう。

× She looks happily.
〇 She looks happy.

happy は She の状態を説明する補語です。happily は副詞なので、look が第 2 文型で使われる場合には不適切です。

ただし、次の文では happily が正しく使われます。

She smiled happily.
彼女はうれしそうにほほえみました。

この文では、happily は smiled を修飾する副詞 M です。文型は 第 1 文型 SV です。

大学受験で問われる重要ポイント

ポイント 1:S = C の関係を確認する

第 2 文型を見分ける最大のポイントは、S = C の関係 です。

例文 S と後ろの語の関係 文型
He became a teacher. He = a teacher SVC
He met a teacher. He ≠ a teacher(a teacher は対象) SVO

同じように動詞の後ろに名詞があっても、補語なのか目的語なのかは異なります。見分けるときは、主語と後ろの語がイコール関係になるか を確認しましょう。

ポイント 2:補語には形容詞を使う(副詞ではない)

第 2 文型では、主語の状態を説明する補語として、形容詞 を使います。副詞を使ってしまうミスがよくあります。

× He looks sadly.
〇 He looks sad.

sad は He の状態を説明しています。He = sad なので、sad は補語 C。sadly は副詞なので不適切です。

ただし、次の文では sadly が使えます。

He spoke sadly.
彼は悲しそうに話しました。

この文では、sadly は spoke を修飾する副詞 M です。文型は第 1 文型 SV です。

文型
look + 形容詞 第 2 文型 SVC
speak + 副詞 第 1 文型 SV

補語なのか、副詞的な修飾語なのかを区別しましょう。

ポイント 3:look と look at を区別する

look は、第 2 文型でも第 1 文型でも使われます。

意味 文型
look + 形容詞 〜に見える SVC
look at + 名詞 〜を見る SV + M
She looked happy.(She = happy → SVC)
She looked at the picture.(at the picture は M → SV)

× She looked the picture.
〇 She looked at the picture.

look は「見る」という意味では自動詞なので、対象を表すときは at が必要です。

ポイント 4:be 動詞の後ろが必ず C とは限らない

be 動詞の後ろに語句があると、すぐに第 2 文型だと思ってしまう人がいます。しかし、be 動詞の後ろが必ず補語 C になるわけではありません

例文 be 動詞の後ろ 文型
She is a student. 名詞(S = C) SVC
She is in the classroom. 前置詞句(場所) SV + M

She = in the classroom ではありません。be 動詞は「存在する」という意味に近く、in the classroom は場所を表す修飾語 M です。

be 動詞の後ろが名詞や形容詞なら補語になりやすいが、前置詞句なら修飾語になることが多い と覚えましょう。

ポイント 5:seem to do / It seems that … の書き換え

seem は第 2 文型でよく使われる動詞です。3 つの形を押さえましょう。

seem + C He seems tired.
seem to do He seems to be tired.
It seems that … It seems that he is tired.

大学受験では、特に次の書き換えがよく問われます。

He seems to be honest. ⇔ It seems that he is honest.
(彼は正直であるようです)

He seems that … という形は使えません(「よくある間違い 7」で詳しく扱います)。

ポイント 6:第 2 文型と第 3 文型で意味が変わる動詞

同じ動詞でも、第 2 文型と第 3 文型で意味が変わることがあります。

動詞 第 2 文型(SVC) 第 3 文型(SVO)
feel I felt cold.(寒く感じる) I felt the wall.(壁に触れる)
get It got dark.(暗くなる) I got a ticket.(チケットを手に入れる)
grow He grew tired.(疲れていった) He grew vegetables.(野菜を育てる)
prove The plan proved successful.(成功と判明した) The data proved his theory.(理論を証明した)

文型によって意味が変わることに注意しましょう。判別の鍵は、後ろに来る語が主語を説明しているか、つまり S = C の関係があるか です。

look は、第 2 文型では後ろに形容詞を置きます。一方、「〜を見る」という対象を表すときは look at + 名詞(at が必要 = SV+M)になるため、この表からは外しています。詳細はポイント 3 を参照。

ポイント 7:補語 C になるのは名詞・形容詞が基本

第 2 文型の補語 C になるのは、基本的に 名詞か形容詞 です。副詞は補語にならない という点が、最も狙われるポイントです。

× He is carefully.
〇 He is careful.(彼は注意深いです)

careful は形容詞で、He の性質を説明。carefully は副詞で、動作の仕方を説明します。

He drove carefully.(彼は注意深く運転しました)

この文では、carefully は drove を修飾する副詞 M です。補語ではありません。

よくある間違い

間違い 1:第 2 文型の補語を目的語だと思う

× He became a doctor. の a doctor を目的語 O と考える
〇 a doctor は補語 C(彼は医者になりました)

He = a doctor なので、a doctor は補語 C。一方、He visited a doctor. では He ≠ a doctor なので、a doctor は目的語 O(SVO)。

間違い 2:補語に副詞を使ってしまう

× She looks beautifully.
〇 She looks beautiful.(彼女は美しく見えます)

beautiful は She の状態を説明する補語。beautifully は副詞なので不適切。

ただし、She sings beautifully.(彼女は美しく歌います)なら beautifully で OK(第 1 文型 SV)。

間違い 3:taste / smell / sound の後ろに副詞を置く

× 誤り 〇 正しい 意味
This cake tastes well. This cake tastes good. このケーキはおいしいです
The flower smells sweetly. The flower smells sweet. その花は甘いにおいがします
Your plan sounds nicely. Your plan sounds nice. あなたの計画はよさそうに聞こえます

これらの動詞が「〜の味/におい/聞こえ方がする」という意味のときは、第 2 文型 なので形容詞を使います。

間違い 4:look と look at を混同する

× He looked the sky.
〇 He looked at the sky.(彼は空を見ました)

「見る」という意味の look は自動詞。対象を表すときは at が必要です。

一方、第 2 文型では look の後ろに形容詞を置きます。

He looked sad.(彼は悲しそうに見えました)
  • look + 形容詞 = 〜に見える
  • look at + 名詞 = 〜を見る

間違い 5:be 動詞の後ろの前置詞句を補語と考える

× My bag is on the desk. の on the desk を補語 C と考える
〇 on the desk は修飾語 M(私のかばんは机の上にあります)

My bag = on the desk ではありません。be 動詞は「存在する」という意味に近く、on the desk は場所を表す修飾語です。

一方で、My bag is new. なら My bag = new なので、new は補語 C。

間違い 6:get の意味をすべて「手に入れる」と考える

× It got dark. を「それは暗闇を手に入れた」と考える
〇 It got dark.(暗くなりました)

get は 文型によって意味が変わります

文型 意味
SVC get + 形容詞 〜になる It got cold.
SVO get + 名詞 〜を手に入れる I got a ticket.

間違い 7:seem の書き換えを間違える

× He seems that he is tired.
〇 He seems tired.
〇 He seems to be tired.
〇 It seems that he is tired.(彼は疲れているようです)

seem は、seem + C / seem to do / It seems that … の 3 つの形で使います。He seems that … という形にはしません。

He seems to be tired. ⇔ It seems that he is tired.

この書き換えは大学受験でよく出ます。

理解を固める確認問題

第2文型の核心は S = C です。C は主語の状態・性質・身分を説明します。

Q1. good は何の役割ですか?
例:The soup tastes good.
good は C です。The soup = good の関係で、主語の状態を説明しています。
Q2. in the kitchen は C ですか?
例:She is in the kitchen.
C ではなく M です。She = in the kitchen ではなく、場所を表す前置詞句です。
Q3. a doctor の役割はどう変わりますか?
例:He became a doctor. / He met a doctor.
became の文では He = a doctor なので C。met の文では a doctor は会った相手なので O です。
迷ったら:be 動詞や become の後ろを機械的に C と決めず、「主語を説明しているか」を確認します。

まとめ

第 2 文型は、S + V + C の形。C は補語で、主語 S を説明します。基本的に S = C の関係があります。

例文 S = C の関係
She is kind. She = kind
He became a doctor. He = a doctor
You look tired. You = tired

第 2 文型動詞 3 グループ

系統 代表動詞
状態系 be / look / seem / appear / sound / feel / taste / smell
変化系 become / get / turn / grow / fall / go / come
維持系 keep / remain / stay

大学受験で重要なポイント

  • S = C の関係 を確認する
  • 補語には 名詞か形容詞 が入る(副詞は補語にならない)
  • look + 形容詞(SVC)と look at + 名詞(SV+M)を区別する
  • be 動詞の後ろが 前置詞句なら修飾語 M(補語ではない)
  • seem to do ⇔ It seems that … の書き換えを押さえる
  • get + 形容詞 は「〜になる」、get + 名詞 は「〜を手に入れる」(文型で意味が変わる)

第 2 文型は、単に「SVC」と暗記するだけでは不十分です。

大切なのは、動詞の後ろの語が 主語を説明しているかどうか を見ることです。S = C の関係を意識すれば、第 2 文型と第 3 文型の違いも見分けやすくなります。


この章の進行

次は、第 3 文型 SVO で 他動詞と目的語 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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