英語の品詞

英語の品詞
目次

導入

英文法の土台になるのが品詞です。

品詞とは、単語を働きや性質で分類したもの。
book は名詞、run は動詞、beautiful は形容詞、quickly は副詞です。

品詞がわかると、英文の構造が見えます。
たとえば、形の似た次の2語を比べてください。

She is kind.
彼女は親切です。
She speaks kindly.
彼女は親切に話します。

kind は形容詞で、主語 She の性質を説明。
kindly は副詞で、動詞 speaks を説明します。

品詞が違えば、文の中での役割も変わります。
この記事で、9つの品詞を大学受験に必要なレベルで整理しましょう。

この記事のポイント(読了7分)
  • 9つの品詞の種類と働き
  • 品詞と文の要素(S・O・C)は別物
  • 形容詞と副詞、前置詞・助動詞の後ろの形

基本

まず大前提です。
品詞(単語の種類)と文の要素(S・O・C など文中の役割)は別物です。

同じ名詞 book でも、文によって役割が変わります。

This book is interesting.
この本はおもしろいです。

This book が主語 S。

I bought a book.
私は本を買いました。

a book が目的語 O。

This is a book.
これは本です。

a book が補語 C。

「名詞だから目的語」と品詞で決めつけず、文の中での働きを見ます。

英語の主な品詞は、次の9つです。

品詞 主な働き
名詞 student, book, Tokyo 人・物・事を表す。S・O・C になる
代名詞 he, him, my 名詞の代わり。格(主格・目的格)に注意
動詞 run, be, become 動作・状態を表す。文の中心 V
形容詞 kind, new, tired 名詞を説明する。補語 C になる
副詞 quickly, very, often 動詞・形容詞などを説明。多くは M
前置詞 in, to, for 名詞の前に置き、場所・時間などを表す
接続詞 and, because, when 語・句・文をつなぐ
助動詞 can, must, will 動詞の前に置き、可能・義務・推量などを表す
冠詞 a, an, the 名詞の前につく

この中で、大学受験で特に問われる区別を確認します。

動詞:自動詞と他動詞

目的語を直接取らない動詞が自動詞、直接取る動詞が他動詞です。

He arrived at the station.
彼は駅に到着しました。

arrive は自動詞。
at the station は前置詞句(M)です。

He reached the station.
彼は駅に到着しました。

reach は他動詞。
the station が目的語 O です。

形容詞と副詞

形容詞は名詞や補語、副詞は動詞・形容詞などを説明します。
入試の正誤問題で頻出の区別です。

She looks happy.
彼女は幸せそうに見えます。

happy は形容詞。
She の状態を説明する補語 C です。

She smiled happily.
彼女は幸せそうにほほえみました。

happily は副詞。
動詞 smiled を説明する M です。

前置詞の後ろは名詞の働きをする語

前置詞の後ろには、名詞・代名詞・動名詞が来ます。
動詞の原形は置けません。

Thank you for helping me.
私を助けてくれてありがとうございます。

for の後ろは動名詞 helping。
help(原形)は置けません。

助動詞の後ろは動詞の原形

助動詞の後ろは原形です。
主語が三人称単数でも、s はつけません。

She can speak English.
彼女は英語を話すことができます。

can の後ろは speak(speaks ではない)。
must, should, will なども同じです。

接続詞と前置詞を混同しない

接続詞の後ろには節(S+V)、前置詞の後ろには名詞が来ます。

I stayed home because it was raining.
雨が降っていたので、私は家にいました。

because + 節(it was raining)。

I stayed home because of the rain.
雨のために、私は家にいました。

because of + 名詞(the rain)。
この違いは大学受験で頻出です。

よくある間違い

間違い 1:名詞と形容詞を混同する

誤りHe is kindness.
正しくはHe is kind.
日本語訳彼は親切です。

kindness は名詞「親切さ」。
性質を説明する補語には、形容詞 kind を使います(His kindness made me happy. なら名詞 kindness が主語で正しい)。

間違い 2:形容詞と副詞を混同する

誤りShe speaks English good.
正しくはShe speaks English well.
日本語訳彼女は英語を上手に話します。

動詞 speaks を説明するので、副詞 well を使います。
形容詞 good なら Her English is good.(補語)の形になります。

間違い 3:冠詞をつけ忘れる

誤りI bought book.
正しくはI bought a book.
日本語訳私は本を 1 冊買いました。

数えられる名詞を単数で使うときは、ふつう a / the などの冠詞が必要です。
複数なら I bought books. と言えます。

まとめ

  • 品詞(単語の種類)と文の要素(S・O・C)は別物
  • 形容詞は名詞・補語、副詞は動詞などを説明する
  • 前置詞の後ろは名詞の働きをする語、助動詞の後ろは原形
  • because + 節 / because of + 名詞

品詞は英文法の土台です。
ここが固まると、次に学ぶ S・V・O・C・M の理解がぐっと楽になります。


この章の進行

次は、ここで身につけた品詞の感覚を使って、5 文型を読むための基本記号 S・V・O・C・M を整理していきます。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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