導入
英文法の土台になるのが品詞です。
品詞とは、単語を働きや性質で分類したもの。
book は名詞、run は動詞、beautiful は形容詞、quickly は副詞です。
品詞がわかると、英文の構造が見えます。
たとえば、形の似た次の2語を比べてください。
kind は形容詞で、主語 She の性質を説明。
kindly は副詞で、動詞 speaks を説明します。
品詞が違えば、文の中での役割も変わります。
この記事で、9つの品詞を大学受験に必要なレベルで整理しましょう。
- 9つの品詞の種類と働き
- 品詞と文の要素(S・O・C)は別物
- 形容詞と副詞、前置詞・助動詞の後ろの形
基本
まず大前提です。
品詞(単語の種類)と文の要素(S・O・C など文中の役割)は別物です。
同じ名詞 book でも、文によって役割が変わります。
This book が主語 S。
a book が目的語 O。
a book が補語 C。
「名詞だから目的語」と品詞で決めつけず、文の中での働きを見ます。
英語の主な品詞は、次の9つです。
| 品詞 | 例 | 主な働き |
|---|---|---|
| 名詞 | student, book, Tokyo | 人・物・事を表す。S・O・C になる |
| 代名詞 | he, him, my | 名詞の代わり。格(主格・目的格)に注意 |
| 動詞 | run, be, become | 動作・状態を表す。文の中心 V |
| 形容詞 | kind, new, tired | 名詞を説明する。補語 C になる |
| 副詞 | quickly, very, often | 動詞・形容詞などを説明。多くは M |
| 前置詞 | in, to, for | 名詞の前に置き、場所・時間などを表す |
| 接続詞 | and, because, when | 語・句・文をつなぐ |
| 助動詞 | can, must, will | 動詞の前に置き、可能・義務・推量などを表す |
| 冠詞 | a, an, the | 名詞の前につく |
この中で、大学受験で特に問われる区別を確認します。
動詞:自動詞と他動詞
目的語を直接取らない動詞が自動詞、直接取る動詞が他動詞です。
arrive は自動詞。
at the station は前置詞句(M)です。
reach は他動詞。
the station が目的語 O です。
形容詞と副詞
形容詞は名詞や補語、副詞は動詞・形容詞などを説明します。
入試の正誤問題で頻出の区別です。
happy は形容詞。
She の状態を説明する補語 C です。
happily は副詞。
動詞 smiled を説明する M です。
前置詞の後ろは名詞の働きをする語
前置詞の後ろには、名詞・代名詞・動名詞が来ます。
動詞の原形は置けません。
for の後ろは動名詞 helping。
help(原形)は置けません。
助動詞の後ろは動詞の原形
助動詞の後ろは原形です。
主語が三人称単数でも、s はつけません。
can の後ろは speak(speaks ではない)。
must, should, will なども同じです。
接続詞と前置詞を混同しない
接続詞の後ろには節(S+V)、前置詞の後ろには名詞が来ます。
because + 節(it was raining)。
because of + 名詞(the rain)。
この違いは大学受験で頻出です。
よくある間違い
間違い 1:名詞と形容詞を混同する
kindness は名詞「親切さ」。
性質を説明する補語には、形容詞 kind を使います(His kindness made me happy. なら名詞 kindness が主語で正しい)。
間違い 2:形容詞と副詞を混同する
動詞 speaks を説明するので、副詞 well を使います。
形容詞 good なら Her English is good.(補語)の形になります。
間違い 3:冠詞をつけ忘れる
数えられる名詞を単数で使うときは、ふつう a / the などの冠詞が必要です。
複数なら I bought books. と言えます。
まとめ
- 品詞(単語の種類)と文の要素(S・O・C)は別物
- 形容詞は名詞・補語、副詞は動詞などを説明する
- 前置詞の後ろは名詞の働きをする語、助動詞の後ろは原形
- because + 節 / because of + 名詞
品詞は英文法の土台です。
ここが固まると、次に学ぶ S・V・O・C・M の理解がぐっと楽になります。
この章の進行
次は、ここで身につけた品詞の感覚を使って、5 文型を読むための基本記号 S・V・O・C・M を整理していきます。
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