【英文法 第1章】第 1 文型 SV|自動詞と修飾語を理解する

目次

導入

第 1 文型は、英語の 5 文型の中で最も基本的な形です。

形は、

S + V

です。

つまり、主語 S と動詞 V だけで文の骨組みが成り立ちます。

He runs.
彼は走ります。

この文では、He が主語 S、runs が動詞 V です。

目的語 O も補語 C もありません。

とてもシンプルな文型ですが、大学受験では意外と重要です。

なぜなら、第 1 文型には、修飾語 M自動詞 の理解が深く関係しているからです。

たとえば、次の文を見てください。

He lives in Tokyo.
彼は東京に住んでいます。

Tokyo という名詞が出てくるので、目的語だと思うかもしれません。

しかし、in Tokyo は前置詞句であり、場所を表す修飾語 M です。

文の中心は He lives なので、この文は第 1 文型です。

この記事では、第 1 文型 SV を、次の流れで整理します。

  1. 単元の中心イメージ — 第 1 文型の本質
  2. 基本用法(第 1 文型の概要) — 形・代表動詞・修飾語の関係
  3. 応用例と判別のコツ — 場所・時・方法の修飾語、自動詞 + 前置詞
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 入試で狙われる判別ルール
  5. よくある間違い — 受験生がやりがちなミス

S・V・O・C・M の記号の基本については、前の記事 S・V・O・C・M とは? で扱いました。本記事はその続きです。

単元の中心イメージ

第 1 文型の中心イメージは、

主語が動作する、または存在する

です。

第 1 文型では、動詞の後ろに目的語や補語がなくても文が成り立ちます。

The baby cried.
その赤ちゃんは泣きました。

この文では、The baby が S、cried が V です。

「何を泣いた」とは言いません。

cry は目的語を必要としない動詞です。

このように、目的語を直接取らない動詞を 自動詞 といいます。

第 1 文型を理解するうえで最も大切なのは、

自動詞は目的語を直接取らない

ということです。

ただし、自動詞の後ろに何も来ないとは限りません。

He arrived at the station.
彼は駅に到着しました。

この文では、at the station が続いています。

しかし、at the station は前置詞句で、場所を表す修飾語です。

the station は前置詞 at の後ろにある語であり、文型上の目的語 O ではありません

文の骨組みは He arrived です。

したがって、この文は第 1 文型です。

第 1 文型では、次のように考えるとわかりやすいです。

  • S + V で文の中心が完成する
  • その後ろに、場所・時・方法などの修飾語 M がつくことがある

このイメージを持つと、第 1 文型の英文を正しく読めるようになります。

基本用法(第 1 文型の概要)

第 1 文型の基本形は、

S + V

です。

Birds fly.
鳥は飛びます。

Birds が S、fly が V です。

目的語も補語もありません。

She smiled.
彼女はほほえみました。

She が S、smiled が V です。

この文も、S + V で文が成立しています。

第 1 文型で使われる代表的な自動詞

第 1 文型で使われる動詞は、自動詞です。次の動詞は、第 1 文型で頻出します。

動詞 意味
come / go 来る/行く
run / walk 走る/歩く
sleep / cry / smile 眠る/泣く/ほほえむ
arrive 到着する
happen / occur / take place 起こる
exist 存在する
live 住む
die 死ぬ
fall / rise 落ちる/上がる、昇る
The sun rises.
太陽は昇ります。

The sun が S、rises が V です。

第 1 文型には修飾語 M がつくことが多い

第 1 文型では、修飾語 M がつくことが多いです。修飾語 M は、時・場所・方法・理由などを説明します。

He runs fast.
彼は速く走ります。

He が S、runs が V、fast が M です。

fast は「どのように走るか」を説明する副詞です。

She lives in Kyoto.
彼女は京都に住んでいます。

She が S、lives が V、in Kyoto が M です。

in Kyoto は場所を表す修飾語です。

The accident happened yesterday.
その事故は昨日起こりました。

The accident が S、happened が V、yesterday が M です。

yesterday は時を表す修飾語なので、文型の中心には入りません。

文の骨組みは The accident happened です。

このように、第 1 文型は「短い文」だけではありません。修飾語がつくと文は長くなりますが、骨組みが S + V なら第 1 文型です。

応用例と判別のコツ

ここからは、第 1 文型を実際の英文で見抜くときに、つまずきやすい点を整理していきます。

S + V だけで成り立つ第 1 文型

まず、主語と動詞だけで成立する基本的な第 1 文型を見てみましょう。

The child laughed.
その子どもは笑いました。
The dog barked.
その犬はほえました。
The flowers bloomed.
その花々は咲きました。

これらの文は、S + V だけで文の中心が完成しています。

第 1 文型 + 場所の修飾語

第 1 文型では、動詞の後ろに場所を表す修飾語がつくことがあります。

He lives in Osaka.
彼は大阪に住んでいます。

He が S、lives が V、in Osaka が M です。Osaka は名詞ですが、前置詞 in の後ろにあります。そのため、文型上の目的語 O ではありません。

She walked along the river.
彼女は川沿いを歩きました。

along the river は「川沿いを」という場所・方向を表す修飾語です。文型は SV です。

They arrived at the airport.
彼らは空港に到着しました。

They が S、arrived が V、at the airport が M です。

arrive は自動詞です。場所を表すときは、at や in などの前置詞が必要です。

× They arrived the airport.
〇 They arrived at the airport.

第 1 文型 + 時の修飾語

第 1 文型には、時を表す修飾語がつくこともあります。

He got up early.
彼は早く起きました。

early は「いつ起きたか」を表す修飾語です。

The meeting ended at five.
その会議は 5 時に終わりました。

at five は時を表す修飾語です。文の骨組みは The meeting ended です。

She slept for eight hours.
彼女は 8 時間眠りました。

for eight hours は時間の長さを表す修飾語です。「8 時間を眠った」と考えるのではなく、「8 時間の間眠った」と考えます。

第 1 文型 + 方法・様子の修飾語

第 1 文型では、動作の方法や様子を表す修飾語もよく使われます。

He runs fast.
彼は速く走ります。
She smiled happily.
彼女はうれしそうにほほえみました。

happily は smiled を修飾しています。She = happily ではありません。happily は補語 C ではなく、修飾語 M です

The students listened carefully.
生徒たちは注意深く聞きました。

carefully は listened を修飾する副詞です。文の中心は The students listened です。

このように、副詞は多くの場合、文型の中心に入りません。

自動詞 + 前置詞の形

自動詞は目的語を直接取りません。そのため、対象を表したいときには 前置詞 を使うことがあります。

He listened to music.
彼は音楽を聞きました。

× He listened music.
〇 He listened to music.

listen は自動詞なので、music を直接置くことはできません。to music は前置詞句で、修飾語として扱います。文型の中心は He listened なので、第 1 文型です。

She looked at the picture.
彼女はその絵を見ました。

× She looked the picture.
〇 She looked at the picture.

We waited for the bus.
私たちはバスを待ちました。

× We waited the bus.
〇 We waited for the bus.

大学受験では、自動詞と前置詞の組み合わせがよく問われます。

表現 意味
listen to 〜を聞く
look at 〜を見る
wait for 〜を待つ
arrive at / in 〜に到着する
belong to 〜に属する
apologize to 人に謝る
apologize for 物・事 物・事について謝る
depend on 〜次第である/〜に頼る
agree with 人に同意する
agree to 提案・条件 提案・条件に同意する

これらは、前置詞までセットで 覚えることが大切です。

群動詞は他動詞扱いで覚える

動詞と前置詞・副詞が強く結びついて、1 つの他動詞のように働く表現があります。これを 群動詞(phrasal verb)と呼びます。

She looked after her brother.
彼女は弟の世話をしました。

look after は「〜の世話をする」という熟語です。受験英文法では、群動詞は 1 つの他動詞として扱う(= take care of と同じ働き)と覚えるのが標準です。

群動詞 意味(≒ 他動詞)
look after … 〜の世話をする (= take care of)
look for … 〜を探す (= seek)
look into … 〜を調査する (= investigate)
run into … 〜に偶然出会う (= meet by chance)
put off … 〜を延期する (= postpone)

ただし、基本としては、前置詞の後ろの名詞をすぐに文型上の O と決めつけない ようにしましょう。

存在を表す第 1 文型

第 1 文型には、「存在する」という意味を表す文もあります。

Dinosaurs no longer exist.
恐竜はもはや存在しません。

exist は「存在する」という意味の自動詞です。

A strange man appeared at the door.
見知らぬ男がドアのところに現れました。

appear はここでは「現れる」という意味の自動詞です。

There are many books on the desk.
机の上にたくさんの本があります。

There is / There are 構文は、存在を表す特別な形です。many books が意味上の主語にあたり、on the desk は場所を表す修飾語です。

大学受験では、There is / There are 構文は別単元として扱われることも多いですが、「存在」を表す表現として第 1 文型と関連づけて理解しておくとよいです。

be 動詞 + 場所は第 1 文型的に考える

be 動詞の文は、第 2 文型 SVC になることが多いです。

She is kind.
彼女は親切です。

この文では、She = kind なので、kind は補語 C です。第 2 文型です。

しかし、be 動詞の後ろに 場所を表す前置詞句 が来る場合は、修飾語として考えます。

She is in the classroom.
彼女は教室にいます。

in the classroom は場所を表す修飾語です。She = in the classroom ではありません。この文は、「彼女が存在している。その場所は教室である」という意味です。文型上は S + V + M と考えます。

My bag is on the desk.
私のかばんは机の上にあります。

My bag が S、is が V、on the desk が M です。

be 動詞の後ろにあるから必ず補語、とは考えないようにしましょう。S = C の関係があるかどうか を確認することが大切です。

大学受験で問われる重要ポイント

ポイント 1:修飾語 M を文型に入れない

第 1 文型で最も大切なのは、修飾語 M を文型に入れないことです。

He studied in the library for three hours.
彼は図書館で 3 時間勉強しました。

He が S、studied が V です。in the library と for three hours は修飾語 M です。文型は SV です。

The boy ran across the street.
その少年は通りを走って渡りました。

The boy が S、ran が V、across the street が M です。the street という名詞があっても、across の後ろにあるため、文型上の目的語ではありません。

修飾語を外しても文の中心が残るかを確認しましょう。

ポイント 2:前置詞の後ろの名詞を目的語 O と混同しない

前置詞の後ろにある名詞は、前置詞の目的語と呼ばれることがあります。しかし、5 文型でいう目的語 O とは別に考えます。

He went to school.
彼は学校へ行きました。

school は名詞ですが、to の後ろにあります。to school 全体で修飾語 M です。文型は SV です。

She talked about her dream.
彼女は自分の夢について話しました。

her dream は about の後ろにあります。文型上の目的語 O ではありません。文の中心は She talked です。

ポイント 3:自動詞は目的語を直接取らない

第 1 文型を理解するには、自動詞の性質を押さえる必要があります。

He arrived at the station.(〇)
He arrived the station.(×)

arrive は自動詞です。

同じ「到着する」でも、reach は他動詞です。

He reached the station.(〇)
He reached at the station.(×)

reach は目的語を直接取るので、the station をそのまま後ろに置きます。

動詞 自他
arrive 自動詞 arrive at / in 場所
reach 他動詞 reach 場所(前置詞不要)
get 自動詞 get to 場所

ポイント 4:happen / occur / take place は受動態にしない

happen, occur, take place は「起こる」という意味の自動詞です。目的語を取らないので、基本的に受動態にはしません

〇 正しい × 誤り
The accident happened yesterday. The accident was happened yesterday.
A big earthquake occurred in this area. A big earthquake was occurred in this area.
The meeting took place in Tokyo. The meeting was taken place in Tokyo.

日本語の「行われた」「発生した」に引っ張られて受動態にしないように注意しましょう。

ポイント 5:自動詞と他動詞の両方で使える動詞に注意する

英語には、自動詞としても他動詞としても使える動詞があります。

動詞 自動詞(SV) 他動詞(SVO)
open The door opened. He opened the door.
begin The class began at nine. The teacher began the class at nine.
start The class started. He started the class.
stop The train stopped. He stopped the train.
break The glass broke. He broke the glass.

自動詞では「もの自体がそうなる」、他動詞では「誰かがものをそうする」というイメージです。

※ open / begin / start / stop / break は、自動詞のときの主語他動詞のときの目的語と対応する特殊なタイプです(The door opened. ↔ He opened the door.)。一方、eat / read / write などは「他動詞の目的語を省略しただけ」のタイプで、性質が異なります。区別しておくと混乱しません。

文型を判断するときは、動詞そのものだけでなく、後ろに目的語があるかどうか を確認しましょう。

ポイント 6:第 1 文型は「短い文」とは限らない

第 1 文型は S + V の文型ですが、実際の英文では修飾語が多くつくことがあります。

A little bird was singing beautifully in the tree early in the morning.
小さな鳥が朝早く木の上で美しくさえずっていました。
要素 内容
S A little bird
V was singing
M beautifully
M in the tree
M early in the morning

文の骨組みは A little bird was singing です。目的語も補語もないので、第 1 文型 です。

英文が長くても、修飾語を外して考えれば、文型はシンプルに見えることがあります。長文読解では、この考え方が非常に役立ちます。

よくある間違い

間違い 1:自動詞に目的語を直接つける

× He arrived the station.
〇 He arrived at the station.(彼は駅に到着しました)

arrive は自動詞です。場所を表すときは、at や in などの前置詞が必要です。

間違い 2:前置詞句を目的語だと考える

× He went to school. を SVO と考える
〇 He went to school. は SV + M(彼は学校へ行きました)

to school は前置詞句で、方向・場所を表す修飾語です。文型上の目的語ではありません。

間違い 3:happen を受動態にする

× The accident was happened yesterday.
〇 The accident happened yesterday.(その事故は昨日起こりました)

happen は自動詞です。目的語を取らないため、基本的に受動態にできません。同じように、occur や take place も注意が必要です。

間違い 4:listen の後ろに目的語を直接置く

× I listened music.
〇 I listened to music.(私は音楽を聞きました)

listen は自動詞です。対象を表すときは、listen to を使います。

一方で、hear は他動詞 です。

I heard music.(私は音楽が聞こえました)
  • listen to =「意識して聞く」
  • hear =「(意識せずに)聞こえる」

形だけでなく、ニュアンスの違いも押さえておきましょう。

間違い 5:look と look at を混同する

× She looked the picture.
〇 She looked at the picture.(彼女はその絵を見ました)

look は自動詞です。対象を見る場合は、look at を使います。

一方で、look が 第 2 文型 で使われることもあります。

She looked happy.(彼女は幸せそうに見えました)

この文では、She = happy という関係があります。

  • look at … =「〜を見る」
  • look + 形容詞 =「〜に見える」

この違いを区別しましょう。

間違い 6:be 動詞の後ろをすべて補語 C と考える

× He is in the room. の in the room を補語 C と考える
〇 in the room は場所を表す修飾語 M(彼は部屋にいます)

in the room は、He の性質や身分を説明しているわけではありません。場所を表しているだけです。

一方で、次の文は第 2 文型です。

He is a student.(He = a student なので、a student は補語 C)

be 動詞の後ろにある語が C なのか M なのかは、イコール関係があるかどうか で判断しましょう。

間違い 7:英文が長いと第 1 文型ではないと思ってしまう

× The old man walked slowly along the river in the evening. を複雑な文型だと考える
〇 SV + M + M + M(その老人は夕方、川沿いをゆっくり歩きました)

The old man が S、walked が V です。slowly / along the river / in the evening はすべて修飾語です。文の骨組みは The old man walked です。

文が長いか短いかではなく、目的語や補語があるかどうか で文型を判断しましょう。

理解を固める確認問題

第1文型は「短い文」ではなく、O も C も必要としない文です。修飾語が長くついても、骨組みが SV なら第1文型です。

Q1. 文型の中心はどこですか?
例:Birds fly in the sky.
Birds が S、fly が V、in the sky は M です。文型の中心は Birds fly なので第1文型です。
Q2. the station は O ですか?
例:He arrived at the station.
the station は前置詞 at の後ろにあります。文型上の O ではなく、at the station 全体で M です。
Q3. この文を受動態にできますか?
例:The accident happened yesterday.
できません。happen は自動詞で目的語を取らないため、基本的に受動態にしません。
迷ったら:動詞の後ろに名詞が見えても、前置詞の後ろなら M。文型判断では「動詞が直接取っている語か」を見ます。

まとめ

第 1 文型は、S + V の形です。主語と動詞だけで文の骨組みが成り立ちます。

ポイント 内容
基本形 S + V
動詞の性質 自動詞(目的語を直接取らない)
修飾語 M 場所・時・方法などを表す。文型の中心には入れない
前置詞句 名詞があっても、文型上の O ではない
arrive vs reach arrive at / in 場所 / reach 場所(前置詞不要)
自動詞 + 前置詞 listen to / look at / wait for / belong to など
受動態にしない自動詞 happen / occur / take place
両用動詞 open / begin / start / stop / break など。後ろに O があれば他動詞 (SVO)、なければ自動詞 (SV)
be 動詞 + 場所 S = C ではないので、補語ではなく 修飾語 M として扱う

第 1 文型は一見簡単ですが、修飾語や自動詞の理解が不十分だと、文型判断で間違えやすくなります。

英文を読むときは、まず S と V を見つけ、その後ろの語句が目的語なのか、補語なのか、修飾語なのかを確認しましょう。

第 1 文型を正しく理解できると、自動詞と他動詞の区別、前置詞の使い方、長文読解の構造把握にもつながります。


この章の進行

次は、第 2 文型 SVC で S = C の関係 を見抜くポイントを整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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