導入
英語の5文型は、S・V・O・C・Mという記号で説明されます。
この記号の意味があいまいだと、文型は正しく取れません。
たとえば、次の2文を見てください。
どちらも「動詞+a teacher」ですが、a teacher の役割は正反対です。
became の後ろは She = a teacher。
だから a teacher は補語 Cです。
met の後ろは She ≠ a teacher(会った相手)。
だから a teacher は目的語 Oです。
つまり S・V・O・C・M は品詞ではなく、文の中での「役割」を表します。
この記事で、5つの記号を最短で押さえましょう。
- S:主語/V:動詞/O:目的語/C:補語/M:修飾語
- 品詞ではなく「文の中での役割」で見る
- O と C はイコール関係で見分ける
基本
大原則は、同じ品詞でも文によって役割が変わることです。
名詞は、S にも O にも C にもなります。
music は O、a musician は C。
どちらも名詞ですが、役割は違います。
「名詞だから O」と品詞で決めつけず、その語が文の中で何をしているかを見ます。
| 記号 | 英語 | 役割 |
|---|---|---|
| S | Subject | 文の主役(〜は/〜が) |
| V | Verb | 文の中心となる動詞 |
| O | Object | 動作の対象 |
| C | Complement | 主語や目的語を説明する語 |
| M | Modifier | 文に情報を加える修飾語(文型の中心には入らない) |
S:主語
文の主役で、「〜は・〜が」にあたります。
1語とは限らず、修飾語がつくと長くなります。
The boy in the park 全体が S。
中心は The boy で、in the park はそれを説明する修飾語です。
長い主語は、まず中心の名詞を見つけましょう。
V:動詞
主語の動作や状態を表し、文型を決める中心です。
be 動詞も、助動詞+動詞のまとまりも V として扱います。
can speak が動詞部分。
She が S、French が O で、文型は SVO です。
英文はまず V を探すのが基本です。
O:目的語
動詞の対象になる語です。
「〜を・〜に」にあたることが多いですが、訳だけで決めてはいけません。
名詞・代名詞のほか、句や節も O になります。
that he is honest 全体が O です。
O の判断では、注意点が2つあります。
① 前置詞の後ろの名詞
これは文型上の O ではなく、修飾語 M です。
in Osaka は場所の M で、文型は SV。
目的語をとる動詞を他動詞、とらない動詞を自動詞と呼びます(reach は他動詞、arrive は自動詞)。
② 疑問文
目的語が文頭に出ることがあります。
What が buy の O。
You bought what. の what が前に出た形です。
C:補語
S や O を説明する語です。
見分けの決め手はイコール関係。
S = C なら第2文型 SVC、O = C なら第5文型 SVOC です。
She = a doctor。
a doctor が S を説明する C です(SVC)。
me = happy。
happy が O を説明する C です(SVOC)。
補語には、名詞も形容詞も使えます。
M:修飾語
時・場所・理由・方法などの追加情報を与えます。
文型の中心には入りません。
M を外すと、文の骨組みが見えます。
in the library(場所)と yesterday(時)が M。
外すと He studied English.(SVO)が残ります。
長い英文も、まず M を外して S・V・O・C を取ると読みやすくなります。
よくある間違い
間違い 1:動詞の後ろの名詞をすべて O だと思う
She = a teacher なので補語 C。
met a teacher(She ≠ a teacher)なら O になります。
間違い 2:前置詞の後ろの名詞を文型上の O だと思う
in Tokyo 全体で場所の M。
文型の中心は He lives なので SV です。
間違い 3:M を文型に入れてしまう
yesterday は時の M。
時・場所・方法を表す語句は、多くの場合 M です。
間違い 4:補語に副詞を使ってしまう
look「〜に見える」は SVC。補語には形容詞 happy を使います。
副詞 happily は補語になれません(She smiled happily. なら happily は M)。
間違い 5:be 動詞の後ろをすべて C だと思う
She ≠ in the classroom なので M。
She is a student.(She = a student)なら a student が C です。
be 動詞の後ろでも、イコール関係があるかで判断します。
間違い 6:O と C の関係を確認しない
私はその本がおもしろいとわかりました。
the book = interesting なので、the book が O、interesting が C の第5文型 SVOC。
「おもしろい本を見つけた」なら I found an interesting book.(an interesting book 全体が O)。
形も意味も変わります。
まとめ
| 記号 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| S | 主語 | Ken studies English. |
| V | 動詞 | She runs every morning. |
| O | 目的語(動作の対象) | I read a book. |
| C | 補語(S や O の説明) | She is kind. / We call him Ken. |
| M | 修飾語(文型の中心には入らない) | He studied English in the library yesterday. |
- 品詞ではなく、文の中での役割で見る
- S = C、O = C のイコール関係で C を見分ける
- 前置詞の後ろの名詞は文型上の O ではなく M
- まず M を外して 骨組み(S・V・O・C)を取る
この章の進行
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次は、ここで身につけた S・V・O・C・M の感覚を使って、5 文型 1 つひとつの形と判別法 を見ていきます。
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