不定詞の名詞的用法

不定詞の名詞的用法
目次

導入

名詞的用法の不定詞は、「〜すること」という意味で、文の中で名詞のように働きます。

名詞のように働くということは、主語・目的語・補語になれるということです。

この記事では、To study is important. / I want to study. / My dream is to study abroad. の違いを、文型の中で整理します。

この記事のポイント(読了6分)
  • 主語になる不定詞
  • 目的語になる不定詞
  • 補語になる不定詞
  • 目的語に to do を取る動詞を覚える

基本

名詞的用法の中心は、to do 全体を1つの名詞のかたまりとして扱うことです。

to do は動詞の意味を持っていますが、文全体の中では主語 S、目的語 O、補語 C の位置に入ります。

位置 働き 文型
主語 〜することは To learn English is useful. SVC
目的語 〜することを I want to learn English. SVO
補語 〜することだ My goal is to learn English. SVC
仮主語構文 it で主語を軽くする It is useful to learn English. SVC

主語になる不定詞

不定詞句は主語になることができます。To read books broadens your mind. では、To read books 全体が主語です。

ただし、長い不定詞句を文頭に置くと重くなるため、実際には It is … to do の形で表すことが多いです。

To read books is important.
本を読むことは重要です。
It is important to read books.
本を読むことは重要です。it が仮主語。

目的語になる不定詞

want, hope, decide, plan, need, promise, agree などは、目的語として to do を取りやすい動詞です。

I decided to study harder. では、to study harder が decided の目的語です。

I want to visit Canada.
私はカナダを訪れたい。
She decided to join the club.
彼女はそのクラブに入ることを決めました。

補語になる不定詞

be 動詞の後ろで、主語の内容を説明する不定詞は補語です。

My dream is to become a teacher. では、to become a teacher が My dream の中身を説明しています。

My dream is to become a doctor.
私の夢は医者になることです。
The best way is to ask for help.
最善の方法は助けを求めることです。

判別のコツ

目的語に to do を取る動詞を覚える

動詞によって、後ろに to do を取りやすいもの、doing を取りやすいもの、どちらも取れるものがあります。

decide, hope, want, wish, expect, plan, promise, refuse, fail は、後ろに to do を取る代表例です。

He refused to answer the question.
refuse は to do を取る。
They agreed to help us.
agree は to do を取る。

名詞的用法でも不定詞の中に目的語を取れる

to do 全体が名詞の働きをしていても、中の動詞は目的語を取れます。

I want to read this book. では、to read this book 全体が want の目的語で、this book は read の目的語です。

I hope to see you again.
to see you again が hope の目的語。
To understand this rule is important.
this rule は understand の目的語。

形式目的語 it と不定詞

find / think / make などでは、it を形式目的語にして、後ろの to do が本当の目的語になる形があります。

I found it difficult to solve the problem. では、it は形式目的語で、to solve the problem が本当の目的語です。

I found it easy to use this app.
このアプリを使うのは簡単だと分かりました。
The Internet makes it possible for people to share information.
インターネットによって、人々が情報を共有できるようになります。

動名詞との違いを見据える

名詞的用法の不定詞は「〜すること」と訳せるため、動名詞 doing と似ています。

ただし、後ろに to do を取る動詞と doing を取る動詞は同じではありません。

want, hope, decide, plan, promise は未来に向かう内容を表しやすく、to do と相性がよい動詞です。

一方、enjoy, finish, avoid, give up などは doing と相性がよくなります。

I decided to study abroad.
decide はこれからすることを決めるので to do。
I enjoyed studying abroad.
enjoy は実際にしたこと・していることを楽しむので doing。

よくある間違い

間違い 1

誤りTo study English are important.
正しくはTo study English is important.
理由不定詞句全体を1つの主語として扱うので、動詞は単数扱いです。

間違い 2

誤りI hope going abroad someday.
正しくはI hope to go abroad someday.
理由hope は目的語に to do を取ります。

間違い 3

誤りMy dream is become a pilot.
正しくはMy dream is to become a pilot.
理由補語になる不定詞にも to が必要です。

まとめ

名詞的用法では、to do 全体が名詞のかたまりとして働きます。

主語・目的語・補語のどこに入っているかを見れば、名詞的用法かどうかを安定して判断できます。


この章の進行

次は、不定詞の中でも 形容詞的用法 を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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