強調構文 It is … that では、主語・目的語・副詞を強調できますが、動詞は強調できません。では「本当に〜したんだ」と動詞を強めたいときは、どう書けばよいのでしょうか。
基本の型は「do / does / did + 動詞の原形」です。動詞専用の強調の形です。名詞を強める the very、疑問詞を強める on earth とあわせて整理します。
この記事のポイント
- do / does / did + 原形=本当に〜する(動詞の強調)
- the very + 名詞=まさにその〜
- 疑問詞 + on earth=一体全体〜
問題
次の日本語を英語に直しなさい。
私は確かに彼に警告したのだ。しかし彼は聞こうとしなかった。
まずは自分で書いてみてください。
解答例
I did warn him, but he would not listen.
did の後ろは原形の warn です。「聞こうとしなかった」という過去の拒絶は would not で表せます。
解説
この問題のポイントは、動詞を強めたいときは do / does / did を前に置くことです。過去のことなら did を使い、後ろの動詞は原形に戻します。「確かに・本当に」という日本語が動詞にかかっていたら、この形を思い出してください。
解答例の構造
- did + warn(原形)=「確かに警告した」
- 動詞そのものを強める 強調の do
- would not do =「どうしても〜しようとしなかった」(過去の拒絶)
よくある間違い①:do の後ろを過去形にする
× I did warned him, but he would not listen.
強調の do / does / did の後ろは、必ず動詞の原形です。時制は did が背負っています。
○ I did warn him, but he would not listen.
よくある間違い②:動詞を強めたいのに強調構文を使う
△ It was I that warned him.
この英文自体は正しい文ですが、意味は「彼に警告したのは私だ」という主語の強調で、「確かに警告した」にはなりません。強調構文 It is … that に入れられるのは主語・目的語・副詞(句)で、動詞は入れられないからです。動詞を強めたいときは do を使います。
○ I did warn him.
強調の表現一覧
| 表現 | 強めるもの | 例 |
|---|---|---|
| do / does / did + 原形 | 動詞 | She does love music. |
| the very + 名詞 | 名詞 | This is the very book I wanted. |
| 疑問詞 + on earth [in the world] | 疑問詞 | What on earth are you doing? |
| It is A that 〜 | 主語・目的語・副詞 | It was Tom that broke the window. |
| not … at all | 否定 | I am not tired at all. |
動詞は do、名詞は the very、疑問詞は on earth。強調構文(It is A that)だけは動詞に使えない、と覚えます。
練習問題
次の日本語を英語に直しなさい。
彼女は確かにその手紙を送った。ただ、届かなかっただけだ。
解答例と解説を確認する
She did send the letter. It just never arrived.
did + send(原形)で「確かに送った」。2文に分けて書くのが答案では安全です。
別解:She certainly sent the letter, but it just never arrived.
