分詞構文の主語は、ふつう主節の主語と同じです。ところが長文では、分詞の前に別の名詞が置かれた形——独立分詞構文——が平気で出てきます。この名詞を見落とすと、誰が何をしたのかが崩れます。下の英文で確かめましょう。
目次
今回読む英文
まずノートに書き写して、自分で訳してみてください。
The last bus having already left, we had no choice but to walk home, the rain growing heavier with every step.
語彙チェック
have no choice but to do熟
〜するしかない
grow動
(次第に)〜になる
heavy形
(雨などが)激しい
step名
一歩
自分で訳したら答え合わせ
最終バスがすでに出てしまっていたので、私たちは歩いて帰るしかなかった。雨は一歩進むごとに激しさを増していった。
構造
独立分詞構文
The last bus having already left
最終バスがすでに出てしまっていたので(The last bus = 分詞の意味上の主語)
S・V・O
we had no choice but to walk home
私たちは歩いて帰るしかなかった(have no choice but to do)
独立分詞構文
the rain growing heavier with every step
雨が一歩ごとに激しさを増しながら(the rain = 分詞の意味上の主語)
読解のポイント
1
分詞の前に名詞があったら独立分詞構文——「S が〜なので・〜しながら」
分詞構文の意味上の主語が主節の主語と違うとき、分詞の直前にその主語を置きます。The bus having left, we walked home. = バスが出てしまったので、私たちは歩いて帰った。この名詞を主節の一部と誤読しないことが第一歩です。
2
There being / It being は決まった出だし
There being no bus service, … = バスの便がなかったので。It being Sunday, … = 日曜日だったので。there や it も意味上の主語として、そのまま分詞の前に残ります。
3
決まり文句になった分詞構文は熟語として読む
Weather permitting(天気が許せば)は、意味上の主語 weather を明示した独立分詞構文が、そのまま決まり文句になったものです。一方、Frankly speaking(率直に言えば)、Judging from 〜(〜から判断すると)、Generally speaking(一般的に言えば)は話し手を主語とする言い回しで、主節の主語と一致していなくてもそのまま使えます。どちらも熟語として覚えて読みます。
練習問題
今回のポイントを意識して、別の英文を読んでみましょう。
There being no objection from the members, the festival will be held next Saturday, weather permitting.
自分で訳したら答え合わせ
メンバーから異議がないので、天気が許せば、祭りは次の土曜日に開催される。
まとめ
分詞の前に名詞があれば独立分詞構文で、「S が〜なので・〜しながら」と読みます。There being / It being は決まり文句、Weather permitting などは熟語として処理します。
