【英文法 第7章】動名詞の意味上の主語|my doing・me doing の考え方

目次

導入

動名詞にも、動作をする人、つまり意味上の主語があります。

I am proud of winning the prize. では winning したのは I です。一方、I am proud of my son winning the prize. では winning したのは my son です。

この記事では、所有格 my doing と目的格 me doing の違いを含めて、動名詞の意味上の主語を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
  2. 基本用法(意味上の主語の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

動名詞の意味上の主語は、doing の動作を誰がするのかを示す語です。

文の主語と同じなら明示しないことが多く、違う場合は所有格または目的格を doing の前に置きます。

意味 注意
doing I am proud of winning. 私が勝ったこと 文の主語と同じ
one's doing I am proud of his winning. 彼が勝ったこと 形式的・文語的
目的格 + doing I am proud of him winning. 彼が勝ったこと 口語でよく使う
名詞 + doing I heard about Ken passing. ケンが合格したこと 名詞ならそのまま置ける

基本用法(意味上の主語の概要)

文の主語と同じなら省略される

I am proud of winning the prize. では、winning したのは文の主語 I です。この場合、動名詞の意味上の主語は明示されません。

文脈上、誰が doing するのかが明らかな場合は、意味上の主語をわざわざ置かないのが普通です。

I am looking forward to seeing you.
seeing するのは I。
She apologized for being late.
late だったのは she。

文の主語と違うなら doing の前に置く

doing の動作主が文の主語と違う場合、doing の前に意味上の主語を置きます。

I do not like him using my phone. では、using するのは I ではなく him です。

I do not mind your opening the window.
窓を開けるのは you。
She was surprised at Tom passing the exam.
合格したのは Tom。

所有格と目的格

動名詞の意味上の主語は、伝統的には所有格 my / your / his / her / their を使うと説明されます。

ただし現代英語では、口語を中心に me / you / him / her / them のような目的格もよく使われます。受験では、所有格がより形式的で標準的だと押さえます。

Would you mind my opening the window?
形式的。
Would you mind me opening the window?
口語的にもよく使われる。

応用例と判別のコツ

名詞の場合は所有格にしないことも多い

意味上の主語が普通名詞や固有名詞の場合、Tom's passing のような所有格も可能ですが、Tom passing の形もよく使われます。

特に名詞が長い場合、所有格にすると重くなるため、そのまま名詞 + doing になることがあります。

I was surprised at Tom passing the exam.
Tom が passing の意味上の主語。
I was surprised at the team winning the final.
勝ったのは the team。

意味上の主語を置く位置

意味上の主語は、動名詞の直前に置きます。I object to him using my computer. では、to は前置詞で、him using my computer 全体が to の目的語です。

object to his using … のように所有格を使う形もあります。to の直後に意味上の主語が入り、その後ろに doing が続きます。

I object to him using my computer.
to + him using …。
I insisted on my brother joining us.
on + my brother joining …。

意味上の主語を間違えると意味が変わる

I am proud of winning the prize. と I am proud of my son winning the prize. では、勝った人が違います。

和訳だけで処理せず、doing の動作主を必ず確認します。

I am ashamed of lying.
嘘をついたのは I。
I am ashamed of him lying.
嘘をついたのは him。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 動名詞にも意味上の主語がある
  • 文の主語と同じなら意味上の主語は省略されやすい
  • 文の主語と違うなら doing の前に置く
  • 所有格 + doing は形式的・標準的
  • 目的格 + doing は口語でよく使われる
  • to / on / at など前置詞の後ろに意味上の主語 + doing が来る

よくある間違い

間違い 1

誤りI do not mind you to open the window.
正しくはI do not mind your opening the window.
理由mind の後ろは動名詞で、意味上の主語を置けます。

間違い 2

誤りI object to he using my computer.
正しくはI object to him using my computer.
理由前置詞 to の後ろなので he ではなく him です。

間違い 3

誤りI am proud of my winning the prize. と言って息子が勝った意味にする
正しくはI am proud of my son winning the prize.
理由winning の動作主を正しく示します。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。

Q1. I do not mind your opening the window. で open するのは誰?
you です。
Q2. 所有格 + doing と目的格 + doing はどちらが形式的?
所有格 + doing です。
Q3. I object to him using … の to は不定詞?
いいえ。前置詞です。
迷ったら:doing が名詞として働いているか、前置詞の後ろか、直前の動詞が doing を取るか、不定詞と意味が変わる動詞かを順に確認します。

まとめ

動名詞の意味上の主語は、doing の動作を誰がするのかを示します。

文の主語と違う場合は、所有格または目的格を doing の前に置き、意味関係を明確にしましょう。


この章の進行

次は、動名詞の中でも 否定・受動態・完了形の動名詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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